当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
長年無事故で20等級まで来たのに、ぶつけてしまった。『保険を使ったら、どのくらい上がるんだろう』と不安になりますよね。
結論から言うと、20等級で保険を使うと、事故の種類によって20等級から19等級(1等級ダウン)か、17等級(3等級ダウン)に下がります。そして下がったあと数年は「事故有」の低い割引率になるので、修理費と数年分の保険料の増え方を比べて決めるのが基本です。
確かめる順番は、まず証券で今の等級を見る、次に事故の種類を確かめる、最後に保険会社に「使った場合の保険料」を出してもらう、です。
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20等級で事故を起こすと何等級になる?
保険金を受け取る事故1件で3等級下がり、20等級なら17等級になります。盗難・台風・洪水などで車両保険だけを使った時は1等級下がり、20等級から19等級です。人身傷害保険だけを使った時などは、等級が下がらない扱いになることもあります。
『事故は事故でしょ?下がり方に違いがあるの?』と思いますよね。
実は、等級の下がり方は事故の中身で3つに分かれているんです。

| 事故の区分 | 主な例 | 20等級からの変化 | 「事故有」の期間 |
|---|---|---|---|
| 3等級ダウン | 相手の車や物にぶつけた、自分の車をぶつけて車両保険を使った | 20等級から17等級 | 3年 |
| 1等級ダウン | 盗難、台風・洪水・高潮、火災、落下物との衝突など | 20等級から19等級 | 1年 |
| 等級が下がらない | 人身傷害保険だけを使った場合など | 下がらない場合がある | なし |
例の分け方は、日本損害保険協会と損害保険料率算出機構の説明にもとづいています。どの事故がどれに入るかは保険会社・契約によって違うことがあるので、最後は保険会社に確かめてください。
20等級から19等級になるのはどんな時?
20等級から19等級になるのは、1等級ダウン事故で車両保険を使った時です。
以前は、盗難・飛び石・落書きなどは等級が下がらない事故でした。今は参考純率の見直しで、こうした事故も1等級ダウンの扱いに変わっています。
「ノーカウント事故」なら下がらないことも
ケガをして人身傷害保険の保険金だけを受け取った場合は、事故がなかったものとして扱われ、等級が下がらない場合があります。
ただ、何がノーカウントになるかは各社で違うことがあります。くわしくはノーカウント事故とは|使っても等級が下がらない補償を見てみてください。
20等級の事故ありは割引率がどう変わる?
同じ20等級でも、「無事故」と「事故有」では割引率が違います。事故のあとは、下がった等級の「事故有」の割引率が一定期間続くんです。
等級ごとの割引率は、損害保険料率算出機構の参考純率に「例」が示されています。実際の割引率は保険会社・商品によって違いますが、差の大きさをつかむ目安になります。
| 等級 | 無事故の割引率の例 | 事故有の割引率の例 |
|---|---|---|
| 20等級 | −63% | −51% |
| 19等級 | −57% | −50% |
| 18等級 | −56% | −46% |
| 17等級 | −55% | −44% |
この表は2021年に見直された参考純率の例です。その後の改定で等級別の割引率が変わったかは公表資料で確認できないため、最新の確定値ではありません。
「20等級・事故有係数適用期間0年」とは
証券に「20等級・事故有係数適用期間0年」と書かれていることがあります。
これは、事故有の扱いが続く期間が残っていない、つまり無事故の割引率が使われるという意味です。0でなければ、その年数だけ事故有の割引率が続きます。
損害保険料率算出機構の資料では、対人賠償責任保険で最も割引率の大きい20等級の割合が5割を超えています。それだけ「20等級で事故をしたらどうなるか」は多くの方に関わる話なんです。
保険を使う・使わないで3年間を比べてみる
20等級で3等級ダウン事故に保険を使うと、3年間は割引が小さくなります。使わなければ20等級の無事故のままです。この差の合計と修理費を比べるのが判断の軸になります。
『結局、使ったほうが得なの?損なの?』というところが一番知りたいですよね。
ここでは参考純率の例を使って、保険料のうち割引後に残る割合で比べてみます。同じ補償で、割引前の保険料を100とした時の目安です。
| 年 | 使わない場合 | 3等級ダウンで使った場合 | 1等級ダウンで使った場合 |
|---|---|---|---|
| 事故の翌年 | 20等級・無事故(37) | 17等級・事故有(56) | 19等級・事故有(50) |
| 2年目 | 20等級・無事故(37) | 18等級・事故有(54) | 20等級・無事故(37) |
| 3年目 | 20等級・無事故(37) | 19等級・事故有(50) | 20等級・無事故(37) |
| 4年目 | 20等級・無事故(37) | 20等級・無事故(37) | 20等級・無事故(37) |
3等級ダウンなら、3年間で使わない場合より合計で「割引前の保険料の約半分」ほど多く払う計算になります。1等級ダウンなら、増えるのは翌年の1年だけです。
実際の保険料は、補償ごとの保険料の合計で決まり、料率クラスの見直しや保険会社の改定でも毎年変わります。割引率も保険会社によって違います。使うかどうかを決める前に、保険会社に「使った場合と使わない場合の今後の保険料」を出してもらいましょう。
修理費が小さい時ほど慎重に
日本損害保険協会は、少額の保険金を請求すると、翌年以降の保険料の増え方のほうが大きくなる場合があると説明しています。
例えば、こんな場面です。
「バンパーのこすり傷で、修理費はそれほど高くないと言われた」
「それなら、数年分の保険料の増え方と比べてから決めよう」
使う・使わないの考え方は保険を使う・使わないの計算|等級ダウン後の3年間で比べるでもくわしく紹介しています。

- 証券で今の等級と事故有係数適用期間を見る
- 事故が3等級ダウンか1等級ダウンかを保険会社に聞く
- 修理費や相手への賠償の見込みを確かめる
- 使った場合と使わない場合の今後の保険料を出してもらう
- 差の合計と修理費を比べて決める
20等級の事故で迷いやすい3つの場面
相手がいる事故、飛び石、もらい事故では考え方が少しずつ違います。相手がいる事故は、修理費だけで判断しないことが大事です。
『自分の車の修理だけなら自腹でもいいけど、相手がいる時は?』と迷う方も多いはずです。
| 場面 | 等級の考え方 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 相手の車や物にぶつけた | 対物賠償を使えば3等級ダウン | 賠償額が見えるまで自己判断で示談しない |
| 飛び石でガラスが割れた | 車両保険を使えば一般的に1等級ダウン | 修理費と翌年1年の増え方を比べる |
| もらい事故(自分の過失なし) | 自分の賠償責任の保険は使わない | 自分の車両保険を使うかは別に考える |
相手がいる事故は先に保険会社へ連絡
相手がいる事故では、あとから賠償額が大きくなることもあります。使うかどうかを決める前でも、事故の連絡は早めに保険会社へ入れておきましょう。
連絡しただけで保険を使ったことになるわけではありません。使うかどうかは、金額が見えてから決められることもあります。いつまでに決める必要があるかは、連絡の時に聞いておきましょう。
3年契約で20等級の時に事故を起こしたら
3年などの長期契約の途中で事故を起こした時、等級ダウンがいつの保険料に反映されるかは、保険会社・契約によって扱いが違います。
長期契約中に乗り換えや解約を考えている時は、特に注意が必要です。「途中でやめた場合、次の契約は何等級になるか」を保険会社に聞いておきましょう。
事故有の期間中にもう一度事故をしたら
『17等級に下がったあと、また事故をしたらどうなるの?』と心配になる方もいますよね。
事故有の期間は、3等級ダウン事故1件で3年、1等級ダウン事故1件で1年が加わり、1年ごとに1ずつ減っていきます。期間中にまた事故があれば足されていきますが、上限は6年です。
例えば、事故有の期間が残っているうちに別の3等級ダウン事故で保険を使うと、残りの年数に3年が足されます。等級もそこからさらに下がるので、2件目は1件目以上に慎重に考えたいところです。
20等級の事故についての知恵袋によくある相談
知恵袋では、飛び石で保険を使うか、事故のあと他社に乗り換えたら20等級を引き継げるか、といった相談がよく読まれています。
ここでは、多く読まれている相談を要約して紹介します。
「20等級・事故なし。飛び石のガラス交換に保険を使うべき?」
飛び石でフロントガラスにひびが入り、交換をすすめられた、という相談です。
車両保険で飛び石の修理をすると、一般的に1等級ダウンの扱いで、20等級なら19等級になります。翌年1年は事故有の割引率になるので、修理費とその1年の増え方を比べて決めましょう。くわしくは飛び石でフロントガラスが割れたら保険は使う?等級と修理費で紹介しています。
「20等級・事故有係数0年。満期で他社に乗り換えたら引き継げる?」
保険会社を変えたら、20等級がリセットされないか心配、という相談です。
保険会社を変えても、等級や事故の件数を保険会社どうしで確かめる制度があり、条件を満たせば等級は引き継がれます。事故有係数適用期間が0年なら、無事故の扱いのまま移れると考えてよいでしょう。
「ミラー同士が当たった軽い事故。保険を使うと何等級下がる?」
相手の車のミラーとこすった、という相談です。
相手の車の修理に対物賠償保険を使えば、3等級ダウンの扱いになり、20等級なら17等級です。相手との話し合いは自分だけで進めず、保険会社に連絡してから、使うかどうかを比べて決めると安心です。
修理費の負担が大きい時は、手放すことも選択肢
事故の修理費が大きく、保険を使うと保険料も上がる。そんな時に、今の車を手放すことを考える方もいますよね。
その場合は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。古い車や傷のある車でも値段がつくことがあるので、修理するかを決める前に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
- 保険は解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替をするか
- 20等級を残したいなら、中断証明書の条件を保険会社に聞く
- 修理せずに売る場合と、修理してから乗り続ける場合を比べる
20等級は育てるのに時間がかかる等級です。しばらく車を持たない時は中断証明書とは|車を手放しても等級を残せる仕組みをやさしく、手放す時の保険の選び方は車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方を見てみてください。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。
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|---|---|
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| 査定依頼の実績 | 累計600万件以上(2025年12月末時点) |
| サービス開始 | 2007年 |
| 運営会社 | 株式会社エイチームライフデザイン(東証プライム上場企業 株式会社エイチームホールディングスのグループ会社) |
| 安心への取り組み | JPUC(日本自動車購入協会)のWeb監修/JPUC認定の適正買取店が参画 |
表の内容(入力時間・査定依頼先の数・査定依頼の実績・運営会社など)は、ナビクル公式サイトの記載に基づきます(2026年10月時点)。掲載している写真・イラストはイメージです。
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よくある質問
20等級で事故を起こすと、保険料はどのくらい上がりますか?
金額は契約によって違います。参考純率の例では、20等級の無事故は−63%、3等級ダウン後の17等級の事故有は−44%なので、割引が小さくなる分だけ上がります。正確な金額は保険会社に出してもらいましょう。
20等級から19等級になるのはどんな事故ですか?
盗難・台風・洪水・高潮・火災・落下物との衝突など、1等級ダウン事故で車両保険を使った時です。飛び石も一般的にこの扱いですが、保険会社に確かめてください。
20等級の事故ありは、何年で元に戻りますか?
3等級ダウン事故なら、17等級から1年ごとに1等級ずつ上がり、事故がなければ4年目に20等級の無事故に戻ります。1等級ダウン事故なら、翌年1年が19等級の事故有で、その次の年に20等級の無事故に戻ります。
保険会社に事故の連絡をしたら、等級は下がりますか?
連絡しただけで等級が下がるわけではありません。保険金を受け取ると、事故の区分に応じて等級が下がります。使うかどうかは、今後の保険料と比べてから決められます。
まとめ
- 20等級で3等級ダウン事故に保険を使うと17等級、1等級ダウン事故なら19等級になる
- 下がったあとは、3年または1年のあいだ事故有の低い割引率が続く
- 割引率は参考純率の例で、実際の割引率は保険会社によって違う
- 使う・使わないは、修理費と今後の保険料の増え方の合計を比べて決める
- 3年契約の途中の事故は、扱いを保険会社に確かめる




