当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
『自分の等級だと、いったい何%引きになっているんだろう』と、更新案内を見ながら首をかしげたことはありませんか。
結論から言うと、自動車保険の等級表は「参考純率の例」として公表されていて、1等級の108%割増から20等級の63%割引まで幅があります。そして7等級からは、同じ等級でも事故有か無事故かで割引率が大きく変わるんです。
この記事では、全等級の割引率一覧と、事故有・無事故の差の読み方、自分の割引率を確かめる順番を紹介します。
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自動車保険の等級表を見る前に知っておきたいこと
ネットでよく見る等級表の割引率は、損害保険料率算出機構の参考純率をもとにした「例」です。実際の割引率は保険会社・商品によって違います。表は「自分の位置」をつかむ地図として使い、正確な数字は自分の保険証券や見積もりで確かめるのが近道です。
『等級表って、どこの保険会社でも同じなの?』と思いますよね。
等級の数え方(1〜20等級、毎年1等級ずつ上がる、事故で下がる)は、保険会社をまたいで共通して使われています。ただ、それぞれの等級に何%の割引をつけるかは、保険会社が決めることなんです。
- 保険証券か更新案内で、今の等級と「事故有係数適用期間」を見る
- この記事の等級表で、自分の等級のだいたいの位置をつかむ
- 事故有の期間が残っていれば、事故有の列を見る
- 正確な割引率は、保険会社のマイページや代理店で確かめる
参考純率は「保険会社が使ってもよい参考値」
損害保険料率算出機構は、保険会社が保険料を決める時の参考になる「参考純率」を出しています。
参考純率は保険会社に使う義務のない参考値です。だから、同じ20等級でも保険会社によって割引率が違うことがあります。
日本損害保険協会も、等級別の割増引率を「例」として載せています。この記事の表の数字は、その例と同じ2021年の改定後の値です。その後の改定で等級別の値が変わったかどうかは、公表資料に表が無く確かめられていません。
等級表に出てくる言葉
等級表や保険証券には、ふだん使わない言葉がいくつか出てきます。先に意味を押さえておきましょう。
| 言葉 | 意味 |
|---|---|
| 割増引率 | 基準の保険料に対して、何%高くするか・安くするかの率 |
| 無事故・事故有 | 7等級以上で、同じ等級を事故の有無で分けた区分 |
| 事故有係数適用期間 | 事故有の割引率が続く残りの年数(0なら無事故の扱い) |
| 新規・継続 | 初めての契約か、前の契約を続けた契約か |
| デメリット等級 | 割増になる低い等級をまとめた呼び方 |
等級表を読む時の3つのコツ
等級表は数字がずらりと並んでいるので、最初は目がすべりますよね。見る場所を3つに絞ると、ぐっと読みやすくなります。
1つ目は、自分の等級の行だけを見ることです。全部の数字を覚える必要はありません。
2つ目は、無事故と事故有のどちらの列かを先に決めることです。事故有係数適用期間が0年なら無事故の列、1年以上残っていれば事故有の列を見ます。
3つ目は、1つ上と1つ下の等級との差を見ることです。来年どのくらい割引が変わりそうか、事故を起こしたらどこまで下がるかが、だいたいつかめます。
ノンフリート等級の割引率一覧(1〜20等級)
1〜5等級は割増(保険料が高くなる側)、6等級からは割引です。7等級以上は「無事故」と「事故有」の2つの列があります。自分がどちらの列に当たるかは、事故有係数適用期間で決まります。
それでは、ノンフリート等級の割引率を一覧にした等級表を見てみましょう。+は割増、それ以外は割引です。
| 等級 | 無事故の割引率 | 事故有の割引率 |
|---|---|---|
| 1等級 | 108%割増 | 区分なし |
| 2等級 | 63%割増 | 区分なし |
| 3等級 | 38%割増 | 区分なし |
| 4等級 | 7%割増 | 区分なし |
| 5等級 | 2%割引 | 区分なし |
| 6等級 | 13%割引 | 区分なし |
| 7等級 | 27%割引 | 14%割引 |
| 8等級 | 38%割引 | 15%割引 |
| 9等級 | 44%割引 | 18%割引 |
| 10等級 | 46%割引 | 19%割引 |
| 11等級 | 48%割引 | 20%割引 |
| 12等級 | 50%割引 | 22%割引 |
| 13等級 | 51%割引 | 24%割引 |
| 14等級 | 52%割引 | 25%割引 |
| 15等級 | 53%割引 | 28%割引 |
| 16等級 | 54%割引 | 32%割引 |
| 17等級 | 55%割引 | 44%割引 |
| 18等級 | 56%割引 | 46%割引 |
| 19等級 | 57%割引 | 50%割引 |
| 20等級 | 63%割引 | 51%割引 |
出典は損害保険料率算出機構の参考純率(2021年改定後)と日本損害保険協会の損害保険Q&Aの例です。実際の割引率は保険会社・商品によって違います。

新しく契約した時の等級
新しく契約した時は、継続の契約とは別の割増引率になっています。
| 新規契約の等級 | 割増引率の例 |
|---|---|
| 6等級(初めての契約) | 3%割増 |
| 7等級(2台目以降で一定の条件を満たす場合) | 38%割引 |
同じ6等級でも、初めての契約と、継続して6等級になった場合では数字が違うんです。新規の等級については自動車保険は何等級から始まる?新規契約の等級でくわしく紹介しています。
1〜6等級に「事故有」の列がない理由
日本損害保険協会は、継続の契約の1〜6等級には無事故の契約者が含まれないため、無事故・事故有の区分がないと説明しています。
低い等級にいるのは事故で下がってきた人なので、分ける必要がないということですね。
同じ等級でも事故有と無事故でこれだけ違う
ここが、等級表のいちばん見落とされやすいところです。
『16等級です』と言っても、無事故の16等級と、事故で下がってきた16等級では、割引率がまったく違うんです。表の2つの列の差を並べてみます。
| 等級 | 無事故 | 事故有 | 差(ポイント) |
|---|---|---|---|
| 7等級 | 27%割引 | 14%割引 | 13 |
| 10等級 | 46%割引 | 19%割引 | 27 |
| 12等級 | 50%割引 | 22%割引 | 28 |
| 16等級 | 54%割引 | 32%割引 | 22 |
| 17等級 | 55%割引 | 44%割引 | 11 |
| 20等級 | 63%割引 | 51%割引 | 12 |
真ん中あたりの11・12等級では、差が28ポイントにもなります。事故で下がると「等級が3つ下がる」だけでなく「事故有の列に移る」ので、二重に効いてくるんですね。

- 事故有係数適用期間が0年
- 保険を使う事故がなかった
- 事故有の期間が終わった
- 事故有係数適用期間が1年以上残っている
- 3等級ダウン事故から3年たっていない
- 1等級ダウン事故から1年たっていない
事故有の列はいつまで続く?
事故有の割引率が適用される期間を「事故有係数適用期間」と言います。
3等級ダウン事故は1件につき3年、1等級ダウン事故は1件につき1年が加わり、1年ごとに1ずつ減っていきます。期間中にまた事故があれば足されますが、上限は6年です。
| 事故 | 等級の下がり方 | 事故有の期間に加わる年数 |
|---|---|---|
| 対人・対物などで保険金を受け取った | 3等級ダウン | 3年 |
| 盗難・台風・洪水などで車両保険を使った | 1等級ダウン | 1年 |
| 人身傷害保険だけを使った等 | ノーカウントの場合あり | 加わらない場合あり(保険会社による) |
例えばこんな場面:14等級で事故を起こしたら
14等級(無事故)の人が、対物の事故で保険金を受け取った場合を考えてみます。
翌年は11等級の事故有になり、割引率の例は52%割引から20%割引に変わります。その後は無事故なら12等級、13等級と上がりますが、3年間は事故有の列のままです。
「3等級下がっても、3年たてば元の割引率に戻る」と思われがちです。でも3年後に着くのは14等級の無事故で、事故の前と同じ14等級の位置です。事故がなかった場合に進んでいたはずの17等級とは、まだ差があります。
例えばこんな場面:台風で車両保険を使ったら
20等級(無事故)の人が、台風で車が壊れて車両保険を使った場合を考えてみます。
これは1等級ダウン事故なので、翌年は19等級の事故有になります。参考純率の例では、63%割引から50%割引に変わります。
事故有の期間は1年なので、その次の年に無事故なら20等級の無事故に戻ります。3等級ダウン事故と比べると、影響はかなり小さいんですね。
どの事故が1等級ダウンになるかは、日本損害保険協会の説明では盗難・台風・洪水・高潮などで車両保険を使った場合などです。自分の事故がどれに当たるかは、保険を使う前に保険会社に確かめてみてください。
割引率から保険料の変化をざっくり考える方法
等級表の割引率は「基準の保険料を100とした時にいくつになるか」と読みかえると、等級ごとの差がイメージしやすくなります。ただし実際の保険料はほかの条件でも変わるので、計算は目安にとどめてください。
『割引率の数字だけ見ても、ピンとこない』という方も多いはずです。
そんな時は、基準を100として考えてみましょう。参考純率の例で計算すると、次のようになります。
| 等級と区分 | 割引率の例 | 基準を100とした時 |
|---|---|---|
| 1等級 | 108%割増 | 208 |
| 6等級(継続) | 13%割引 | 87 |
| 10等級 無事故 | 46%割引 | 54 |
| 10等級 事故有 | 19%割引 | 81 |
| 20等級 無事故 | 63%割引 | 37 |
| 20等級 事故有 | 51%割引 | 49 |
こうして見ると、1等級と20等級の無事故では5倍以上の開きがあることが分かります。損害保険料率算出機構も、1等級と20等級(無事故)の差を約5.62倍と説明しています。
等級以外にも保険料は動く
ただし、この計算どおりに保険料が変わるわけではありません。
保険料は、型式別料率クラスや年齢条件、補償の中身、運転者の限定なども合わせて決まります。保険会社の保険料の改定があれば、等級が同じでも金額は変わります。
- 前の年と今年で、等級と事故有の期間がどう変わったかを見る
- 補償の中身(車両保険・特約)が同じかを見る
- 年齢条件や運転者の範囲が同じかを見る
- 分からない差は、保険会社に内訳を聞く
割引が大きい等級ほど、事故1回の重みも大きい
基準を100とした計算で比べると、もう一つ大事なことが見えてきます。
20等級の無事故から17等級の事故有に下がると、37から56になります。10等級の無事故から7等級の事故有に下がると、54から86です。どちらも事故の前より保険料がはっきり上がる計算になり、しかもその状態が3年続きます。
『小さなこすり傷くらいなら、保険を使ってもいいかな』と思った時こそ、この差を思い出してみてください。
保険を使うかどうかの計算は保険を使う・使わないの計算|等級ダウン後の3年間で比べるで、手順を追って紹介しています。
等級の割引率は改定で変わることがある
参考純率は毎年度見直され、必要なら改定されます。2021年の改定では等級別の割引率も見直されました。ネットで見つけた古い等級表をそのまま信じず、いつの数字かを確かめるようにしましょう。
『昔見た等級表と数字が違う』と感じた方もいるかもしれませんね。
実は、2021年の参考純率の改定で、等級別の割増引率が見直されています。改定前と改定後の例を並べてみます。
| 等級 | 改定前の例 | 改定後の例 |
|---|---|---|
| 1等級 | 64%割増 | 108%割増 |
| 2等級 | 28%割増 | 63%割増 |
| 3等級 | 12%割増 | 38%割増 |
| 4等級 | 2%割引 | 7%割増 |
| 5等級 | 13%割引 | 2%割引 |
| 6等級 | 19%割引 | 13%割引 |
| 20等級 無事故 | 63%割引 | 63%割引 |
| 20等級 事故有 | 44%割引 | 51%割引 |
| 新規6等級 | 4%割増 | 3%割増 |
| 新規7等級 | 34%割引 | 38%割引 |
この改定では、主に無事故の9〜19等級の割引率が大きくなり、それ以外は割引率が小さく、または割増率が大きくなりました。契約者がいちばん多い無事故の20等級の割引率は変わっていません。
参考純率の改定があっても、保険会社がいつ、どのくらい保険料を変えるかは保険会社ごとに決めます。参考純率の改定率は「保険料がその分だけ上がる」という意味ではありません。
2021年の改定で割引率が見直された理由
この時の改定では、参考純率が平均3.9%引き下げられました。
背景として挙げられているのは、衝突被害軽減ブレーキなどの安全運転を助ける装置が広まって、交通事故が減ったことです。あわせて、等級ごとの事故の実態に合わせて割増引率が見直されました。
よくある相談:等級表と割引率の疑問
知恵袋などでよく見かける相談を、要約して取り上げます。
相談1:等級表や割引率は、どの保険会社でも同じ?
「車両価格の表や等級表、年齢条件は全社同じですか」という相談です。
等級の数え方は共通ですが、割引率は保険会社・商品によって違います。この記事の表は参考純率の例なので、保険会社を比べる時は、同じ条件で見積もりを出して保険料そのものを比べるのが確かです。
割引率が大きい保険会社が、そのまま保険料も安いとは限りません。割引の前の基準の保険料が保険会社ごとに違うからです。比べる時は、等級・年齢条件・運転者の範囲・補償の中身をそろえて見積もってみてください。
相談2:20等級で一度事故を起こしたら、割引率はどうなる?
「20等級の人が一回事故で保険を使ったら、割引率はどう変わるの」という相談です。
3等級ダウン事故なら翌年は17等級の事故有になり、参考純率の例では63%割引から44%割引に変わります。無事故が続けば3年かけて20等級に戻り、事故有の期間も終わります。
相談3:3つ下がっても、数年後には元に戻る?
「等級が3つ下がっても、4年後には今の等級と割引率に戻る認識で合っていますか」という相談です。
無事故が続けば、等級は3年で事故の前の位置に戻ります。事故の翌年から3年間は事故有の列なので、4年目の更新で事故前と同じ等級・同じ無事故の列に並ぶ、と考えると分かりやすいですよ。
ただし、その間に別の事故があれば、等級はさらに下がり、事故有の期間も足されます。「3年後には元どおり」は、無事故が続いた場合の話だと覚えておきましょう。
- 今の等級と、事故有係数適用期間の年数
- 事故の時期と、どの保険を使ったか
- 次の満期日
保険料の負担が重くなってきたら
等級が下がって保険料の負担が重くなった時は、補償の中身を見直すのと同時に、今の車にこのまま乗り続けるかも考えてみてください。
事故で等級が下がった時や、修理費がかさむ時は、車そのものを手放すことを考える人もいます。
その場合は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
相場を知るには、複数の店の査定額を比べるのが分かりやすい方法です。保険料・修理費・車の値段の3つを並べてみると、乗り続けるか手放すかが決めやすくなりますよ。
手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に入れ替えるかも決めておきましょう。選び方は車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
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|---|---|
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よくある質問
自動車保険の等級一覧はどこで見られる?
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任意保険の等級割引率は毎年変わる?
参考純率は毎年度見直され、必要があれば改定されます。保険会社がいつ保険料を変えるかは保険会社ごとに違います。
自動車保険の割引率は等級以外にもある?
参考純率では、新しい型式で自動ブレーキが付いている場合の割引や、新車からの期間による割引などがあります。ほかの割引の種類や率は保険会社の商品によって違います。
6等級と16等級では割引率はどのくらい違う?
参考純率の例では、継続の6等級は13%割引、16等級は無事故で54%割引、事故有で32%割引です。実際の割引率は保険会社・商品によって違います。
事故有係数は解約するとリセットされる?
保険会社どうしで等級や事故の件数を確かめ合う制度があり、解約や乗り換えで事故有の期間が消えるわけではありません。くわしい扱いは保険会社に確かめてください。
まとめ
- 等級表の割引率は参考純率の例で、実際は保険会社・商品によって違う
- 1〜5等級は割増、6等級から割引。最も大きいのは20等級の無事故
- 7等級以上は無事故と事故有の2列。差は等級によって11〜28ポイント
- 事故有の期間は3等級ダウンで3年、1等級ダウンで1年、上限6年
- 古い等級表もあるので、いつの数字かを確かめる
等級の上がり方は等級の上がり方|毎年1等級ずつ・20等級になるまでの年数、自動車保険の全体像は自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。




