20等級から17等級の保険料はどうなる?17等級の割引率と戻るまで

更新の案内と電卓、カレンダー、20等級から17等級の保険料を解説する記事のアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

20等級で長く無事故だったのに、事故で保険を使って『来年から17等級って言われたけど、保険料はどうなるの?』と不安になっている方も多いはずです。

結論から言うと、20等級から17等級になると、保険料は「17等級・事故有」の割引率で計算されます。参考純率の例では、割引が63%から44%に縮むので、ほかの条件が同じなら保険料の水準はおよそ1.5倍です。

確かめる順番は、まず更新の案内で翌年の等級と事故有係数適用期間を見る、次に元に戻るまでの年数を数える、最後に保険会社に見積もりを出してもらう、です。

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目次

20等級から17等級になると保険料はどう変わる?

先に結論

20等級の無事故から3等級ダウン事故で17等級になると、翌年から3年間は「事故有」の低い割引率になります。参考純率の例で比べると、割引後の水準は0.37から0.56に上がります。

『20等級から17等級って、3つ下がるだけでしょ?』と思うかもしれませんね。

実は、等級が3つ下がるだけでなく、「事故有」の割引率が使われるのがポイントなんです。同じ17等級でも、無事故で上がってきた人より割引が小さくなります。

等級と区分割引率の例基準を1とした時の水準
20等級・無事故63%の割引0.37
17等級・無事故55%の割引0.45
17等級・事故有44%の割引0.56

0.56を0.37で割ると、およそ1.5倍です。自動車保険の20等級から17等級に下がった時の保険料は、この割合がおおよその目安になります。

20等級から17等級に下がって20等級に戻るまでの流れの図解
割引率は「例」です

この割引率は、日本損害保険協会が載せている参考純率(2021年改定後の値)の例です。保険会社が使う義務のない参考の値で、実際の割引率は保険会社によって違います。

金額でいくら上がるかは見積もりで確かめる

20等級から17等級の保険料が具体的にいくらになるかは、車・年齢条件・補償の中身で変わります。

そのため、この記事では金額は出しません。更新の案内に翌年の保険料が書かれているので、まずはそこを見てみてください。

保険料が上がる理由は等級だけではない

『計算より上がっている気がする』と感じた時は、等級以外の理由も考えられます。

例えば、車の型式ごとの料率クラスは毎年見直されます。クラスが上がる型式だと、自分が事故を起こしていなくても保険料が高くなることがあるんです。

また、保険会社の保険料そのものが改定されることもあります。更新の案内で何が変わったのかが分からない時は、等級の分と、それ以外の分を分けて説明してもらうと分かりやすいですよ。

上がった理由確かめ方
等級が下がった案内の等級と事故有係数適用期間を見る
料率クラスが変わった保険会社に今年のクラスを聞く
保険料の改定があった改定のお知らせを見る
補償や条件を変えた前年の証券と見比べる

17等級の割引率は?事故ありと無事故の違い

先に結論

17等級の割引率の例は、無事故が55%、事故有が44%です。事故ありの17等級は、無事故の17等級より割引が11ポイント小さくなります。

自動車保険の17等級には、2つの区分があります。

1つは、16等級から1年無事故で上がってきた17等級です。もう1つは、20等級などから事故で下がってきた17等級です。

17等級・無事故
  • 16等級から無事故で上がってきた
  • 割引率の例は55%
  • 翌年も無事故なら18等級の無事故
17等級・事故有
  • 20等級などから事故で下がってきた
  • 割引率の例は44%
  • 事故有係数適用期間が残っている

更新の時、代理店とはこんな会話になることが多いですね。

「来年は17等級になると聞いたんですが、16等級から上がった人と同じ割引ですか?」

「いいえ、事故有の17等級なので、割引は少し小さくなります。3年たてば無事故の割引に戻りますよ」

7等級から20等級までは、同じ等級でも事故の有無でリスクが違うため、無事故と事故有に分かれています。車の保険の17等級の割引率を見る時は、どちらの区分かを証券で確かめておきましょう。

任意保険の17等級はほかの等級と比べてどこ?

任意保険の17等級は、事故有でも割引の大きい等級です。

ただ、20等級の無事故との差は大きく、ここが「保険料が上がった」と感じる理由です。等級ごとの割引率の一覧は等級別の割引率一覧で紹介しています。

17等級から20等級に戻るまでの年数と保険料の変化

先に結論

その後に保険を使う事故がなければ、17等級から毎年1等級ずつ上がり、3年後に20等級へ戻ります。事故有係数適用期間も1年ごとに減り、戻った時には無事故の割引率になります。

ここは観点を変えて、「元に戻るまで」を1年ずつ追ってみます。

時期等級と区分事故有係数適用期間水準(20等級無事故を1とした時)
事故の前20等級・無事故0年1.00
1年目17等級・事故有3年およそ1.51
2年目18等級・事故有2年およそ1.46
3年目19等級・事故有1年およそ1.35
4年目20等級・無事故0年1.00

水準は、割引率の例だけで比べた目安です。保険料はほかの条件でも変わるので、実際の額とは違います。

3年間でどのくらい多く払う計算になる?

表の水準から1.00を引いて足すと、0.51+0.46+0.35でおよそ1.3になります。

つまり、ほかの条件が変わらなければ、3年間で今の保険料の1年分ほどを多く払う計算です。修理代がこれより小さい時は、保険を使わずに自分で払う人もいます。

よくある失敗

修理代だけを見て保険を使い、翌年からの保険料の上がり方を後で知るケースです。使う前に、保険会社に「使った場合と使わない場合の3年分の保険料」を聞いておきましょう。

保険を使うかどうかの計算は保険を使う・使わないの計算でくわしく紹介しています。

戻る途中でもう一度事故を起こしたら?

20等級に戻る途中で、また3等級ダウン事故を起こすこともありますよね。

その時は、その年の等級からさらに3等級下がります。事故有係数適用期間は「今の期間から1年を引いた年数」に3年が足され、上限は6年です。

事故を起こした年翌年の等級翌年の事故有係数適用期間
17等級・事故有(期間3年)の年14等級・事故有2年+3年で5年
18等級・事故有(期間2年)の年15等級・事故有1年+3年で4年
19等級・事故有(期間1年)の年16等級・事故有0年+3年で3年

事故が重なると、戻るまでの年数がぐっと長くなります。今の等級と期間は、証券や更新の案内で確かめておきましょう。等級の確かめ方は自分の等級を確かめる方法で紹介しています。

保険を使う前の確認手順
  1. 修理の見積もりを取る
  2. 保険会社に、使った場合の翌年の等級を聞く
  3. 3年分の保険料の差を出してもらう
  4. 修理代と保険料の差を比べて決める

17等級になる事故の種類は?1等級ダウンなら19等級

先に結論

20等級から17等級になるのは、3等級ダウン事故の時です。盗難や台風、洪水などで車両保険を使う1等級ダウン事故なら、20等級から19等級になります。

『どんな事故でも3等級下がるの?』と思いますよね。

事故の種類によって、下がり方が違います。主な区分をまとめると次のとおりです。

事故の区分例20等級からの行き先
3等級ダウン事故相手のある事故で対人・対物を使った時など17等級・事故有(3年)
1等級ダウン事故盗難・台風・洪水・高潮、火災、落下物との衝突で車両保険を使った時など19等級・事故有(1年)
ノーカウント事故人身傷害保険だけを使った時など等級は下がらない扱いがある

ノーカウント事故の範囲は保険会社によって違うことがあります。自分の事故がどれにあたるかは、保険会社に確かめてください。

例えば、駐車場で柱にぶつけて車両保険を使う時と、台風で車が壊れて車両保険を使う時では、同じ車両保険でも下がり方が違うことがあります。迷った時は、事故の連絡をする時に「これは何等級ダウンですか」と聞いてみてください。

20等級から17等級について知恵袋によくある相談

先に結論

「保険料はいくら上がる?」という相談がとても多く読まれています。金額は人によって違うので、割引率の差で考えるのが近道です。

ここでは、知恵袋で多く読まれている相談を要約して紹介しますね。

「20等級から17等級に下がった。保険料はいくら上がる?」

事故で3等級下がり、翌年の保険料が気になるという、もっとも多く読まれている相談です。

金額は契約ごとに違いますが、割引率の例で比べると、20等級無事故の水準のおよそ1.5倍が目安です。更新の案内の金額と見比べてみてください。

「自損事故で車両保険を使い、17等級になった」

家族が自損事故を起こして車両保険を使い、翌年から17等級になったという相談です。

自損事故で車両保険を使った時は、1等級ダウンの例(盗難・台風など)にはあたらず、3等級ダウン事故として扱われることが多いです。その場合、17等級・事故有から3年かけて戻る流れは、先ほどの表と同じです。

家族が運転していた事故でも、等級は契約についているので、契約全体の等級が下がります。家族で1台を使っている方は、運転する人みんなで知っておきたいところですね。

「雹の被害で車両保険を使ったら17等級になった。1等級ダウンでは?」

自然の被害だから1等級ダウンだと思っていたのに、3等級下がったという相談です。

日本損害保険協会が1等級ダウンの例に挙げているのは、盗難・台風・洪水・高潮などです。どの事故がどの区分になるかは約款や保険会社で違うことがあるので、理由を保険会社に聞いてみてください。

保険料が上がったのをきっかけに、車をどうするか考えるなら

先に結論

等級が下がって保険料が上がると、車を持ち続けるか考える方もいます。手放すなら、保険の解約・中断証明書・車両入替のどれにするかを先に決めます。

保険料や修理費の負担をきっかけに、車を手放すことを考える方もいますよね。

その時は、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。

複数の店の査定額を比べると、だいたいの相場が分かります。乗り続けた場合の3年分の保険料と、手放した場合のお金の動きを並べてみると、落ち着いて決められますよ。

17等級でも中断証明書を取れることがあるので、しばらく車を持たないなら等級を残す方法も確かめておきましょう。中断証明書を使った再開の流れは中断証明書で保険を再開する手順で紹介しています。

保険を使うかどうかを決める前の確認の流れの図解

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

20等級から17等級になると保険料はどのくらい上がりますか?

参考純率の割引率の例で比べると、20等級無事故の水準のおよそ1.5倍です。実際の金額は車や補償の中身、保険会社で違います。

17等級の割引率はいくつですか?

参考純率の例では、無事故が55%、事故有が44%の割引です。実際の割引率は保険会社によって違います。

17等級から20等級に戻るまで何年かかりますか?

その後に保険を使う事故がなければ、毎年1等級ずつ上がり、3年後に20等級の無事故に戻ります。

17等級の事故ありの期間中に保険会社を変えるとどうなりますか?

保険会社の間で前の契約の等級や事故の有無を確かめる制度があるので、17等級の事故有の扱いは新しい保険会社でも引き継がれるのが基本です。

17等級と20等級で同じ補償なら何が違いますか?

等級ごとの割引率が違うので、同じ補償でも保険料が変わります。17等級の事故有の間は、さらに割引が小さくなります。

まとめ

この記事の要点
  • 20等級から17等級になると「17等級・事故有」の割引率になる
  • 参考純率の例では割引が63%から44%に縮み、水準はおよそ1.5倍
  • 17等級の割引率の例は無事故55%、事故有44%
  • 事故がなければ3年で20等級の無事故に戻る
  • 保険を使う前に、3年分の保険料の差を保険会社に聞く
自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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