当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
『自動車保険が高すぎて、なんとか安くしたい』と、更新の案内を前にため息をついている方も多いはずです。
結論から言うと、自動車保険を安くするには、補償を削る前に「運転する人の条件」「重なっている補償」「払い方」を先に見直すのがおすすめです。相手への賠償のような大事な補償に手をつけなくても、保険料が下がる余地があることは多いんです。
この記事では、見直す順番と、それぞれの確かめ方を紹介します。
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自動車保険を安くする方法は、見直す順番が大事
自動車保険を安くするには、まず今の契約の中身を知ることから始めます。そのうえで、年齢条件・運転者限定・特約・車両保険・払い方の順に見直し、最後に複数の見積もりで比べます。相手への賠償(対人・対物)は削らないのが基本です。
『どこから手をつければいいの?』と迷いますよね。
いきなり車両保険を外したり、補償を減らしたりする前に、ムダになっている条件がないかを見るほうが安心です。
| 見直しの順番 | 見るところ | 補償への影響 |
|---|---|---|
| 1 | 年齢条件・運転者限定 | 運転する人に合っていれば、補償は減らない |
| 2 | 特約と補償の重なり | 重なりを外すだけなら、補償は減らない |
| 3 | 車両保険の形と自己負担 | 自分の車の補償が変わる |
| 4 | 払い方(年払い・長期) | 補償は変わらない |
| 5 | 複数の見積もりで比べる | 同じ補償で保険料を比べる |

確かめる順番
- 保険証券で、等級・満期日・補償・特約を書き出す
- 実際にその車を運転する人と、その年齢を書き出す
- 家族が入っている他の保険(自動車保険・火災保険など)の特約を見る
- 書き出した内容をもとに、見直す項目を決める
証券のどこを見ればいいかは自動車保険証券の見方で紹介しています。
効果が大きい順に見直す項目チェックリスト
ここからは見方を変えて、保険料にどれくらい関わる項目なのかで順番を考えてみます。目安にするのは、損害保険料率算出機構の参考純率の「区分ごとの差(較差)」です。
参考純率は保険会社が使う義務のない参考値で、実際の保険料の差は保険会社によって違います。それでも、どの項目が保険料に大きく関わるかの見当をつけるのに役立つんです。
| 項目 | 参考純率での差の目安 | 自分で変えられるか |
|---|---|---|
| 等級(1等級と20等級) | 約5.62倍 | 無事故を続けると上がる |
| 型式別料率クラス(普通・小型の最大と最小) | 約4.30倍 | 車を替えた時だけ変わる |
| 年齢条件(3区分) | 約3.00倍 | 運転する人に合わせて選べる |
| 型式別料率クラス(軽の最大と最小) | 約1.73倍 | 車を替えた時だけ変わる |
| 記名被保険者の年齢(26歳以上補償の時) | 約1.44倍(対人の場合) | 実態に合わせる |
| 衝突被害軽減ブレーキ(発売後約3年以内の型式) | 約1.10倍 | 車の装備で決まる |
| 新車かどうか(初度登録からの期間) | 約1.10倍(普通・小型の対人の場合) | 時間がたつと外れる |
| 運転者限定(限定なし・本人配偶者限定) | 約1.04倍(対人の場合) | 運転する人に合わせて選べる |
この表から分かるのは、自分ですぐ変えられる項目の中では、年齢条件の差が大きいということ。家族の年齢や運転する人が変わったのに、条件がそのままになっていないかを最初に見てみてください。
- 年齢条件が、今運転する一番若い人に合っているか
- 運転者限定を付けられるのに、限定なしのままになっていないか
- 家族の契約と特約が重なっていないか
- 車両保険の形と自己負担の金額が、今の車の価値に合っているか
- 年払いや長期契約を選べるか確かめたか
- 更新の前に、ほかの保険会社の見積もりも取ったか

年齢条件と運転者限定を見直す
運転者年齢条件特約は、運転する人のうち最も若い人の年齢で決めます。例えば、子どもが独立して家を出たのに、若い年齢の条件のままになっていることがあります。
運転者限定特約は、本人限定や本人・配偶者限定のように、運転できる人を絞る特約です。運転する人が決まっているなら、限定を付けられるかを確かめてみましょう。
年齢条件を上げたあとで、帰省した若い家族が車を運転してしまう。条件から外れる人の事故は補償されないことがあるので、条件を変えたら家族にも伝えておきましょう。
くわしくは年齢条件の選び方と運転者限定の範囲で紹介しています。
重なっている特約を外す
日本損害保険協会は、補償が重なっている例を挙げています。同居の家族がそれぞれ記名被保険者の2つの自動車保険に、弁護士費用特約が付いている場合。
火災保険と自動車保険の両方に、個人賠償責任の特約が付いている場合です。
保険金額が無制限の契約がある場合などは、もう一方の保険料が補償につながらない「無駄払い」になることがあります。家族の保険もまとめて見ると、外しても困らない特約が見つかることがありますよ。

車両保険の形と自己負担を見直す
車両保険は、一般型と限定型で補償の範囲が違います。限定型では単独事故や当て逃げなどが対象外になることがあります。
自己負担(免責金額)を高く設定すると、保険料は下がりやすくなります。その代わり、小さな修理は保険を使わず自分で払うことが増えます。
| 今の車の状態 | 考え方の例 |
|---|---|
| 新しく、修理費が高くなりやすい | 一般型を残し、自己負担の金額で調整する |
| 年式が古く、車の価値が下がっている | 限定型や車両保険なしも候補にする |
| ローンが残っている | 全損の時の残りの支払いも考えて決める |
車両保険を外すかどうかの考え方は車両保険を外すタイミングで紹介しています。
使える割引の条件を確かめる
保険会社によって、いろいろな割引が用意されています。条件に当てはまるのに使っていない割引がないか、見積もりの時に聞いてみるのもおすすめです。
参考純率にある割引の区分は、次のようなものです。
| 割引の区分 | 参考純率での内容 |
|---|---|
| 新車かどうか | 初度登録からの期間で3区分。期間が過ぎると割引なし |
| 衝突被害軽減ブレーキ | 発売後約3年以内の型式で装着していれば9%割引 |
これ以外にも、使用目的や走った距離、免許証の色などで保険料が変わる商品があります。ただ、こうした割引の名前や割合は保険会社の商品ごとに違います。
走行距離や安全運転の度合いに応じて保険料を決める自動車保険を出している損害保険会社もある、と金融庁の資料にも書かれています。運転の記録を使う保険が気になる方は、テレマティクス保険とはをどうぞ。
払い方を見直す
日本損害保険協会によると、長期契約は1年ごとに払うより総額が安くなり、分割払いは一時払いより総額が高くなる場合があります。
月払いにしている方は、年払いにすると1年間の合計がどう変わるかを見積もりで確かめてみてください。払い方の違いは自動車保険の払い方で紹介しています。
等級を守ることも、立派な節約
保険料に一番大きく関わるのは等級です。保険金を受け取る事故1件につき3等級下がり、その後3年間は「事故有」の低い割引率が使われます。
だから、小さな修理で保険を使うと、その後の保険料の上がり分のほうが大きくなる場合があります。日本損害保険協会も、保険料が増える分のほうが大きい場合があると説明しています。
例えば、車をこすって修理代がそれほどかからない場面。保険を使う前に、保険会社に「使った場合と使わない場合の保険料の違い」を聞いてから決めると安心です。
計算の考え方は保険を使う・使わないの計算で紹介しています。
削る前に確かめたい、残しておきたい補償
『節約のために、補償も思い切って減らそうかな』と考える方もいますよね。
ただ、自動車保険の節約で削ってはいけない補償もあります。事故の時に自分では払いきれない部分を守るのが、保険のいちばんの役目だからです。
| 補償 | 残したい理由 |
|---|---|
| 対人賠償 | 高額な判決の例が多く、無制限が一般的 |
| 対物賠償 | 電車との接触事故などで多額になりうるため、無制限が一般的 |
| 人身傷害 | 自分や家族のケガを、過失の割合で減らさずに補償する |
日本損害保険協会は、対人も対物も無制限に設定するのが一般的だと説明しています。「保険金額無制限」は、法律上の賠償責任の額までを限度なしで払うという意味です。
対物賠償に免責金額を設定した場合、差し引かれた分は自分で相手に賠償する必要があります。保険料を下げるために設定する時は、その負担も考えておきましょう。
保険料が上がる理由も知っておくと、見直しの判断がしやすくなります。くわしくは自動車保険の値上げで紹介しています。
自動車保険のお得な入り方
保険料を安くしたいなら、入り方そのものにも気をつけたいところです。等級や家族の契約をうまく活かせることがあります。
- 前の契約があるなら、その等級を引き継げるかを確かめる
- 中断証明書を持っているなら、使えるかを確かめる
- 2台目の車なら、7等級から始められる条件に当てはまるかを確かめる
- 補償をそろえて、複数の見積もりを取る
等級を引き継ぐ
保険会社を変えても、保険会社・共済の間で等級を確かめる情報交換の仕組みがあり、等級は引き継げます。満期日から一定の期間を過ぎても継続の手続きをしないと、新規契約の扱いになって等級の割引が受けられなくなります。
以前に車を手放した時に中断証明書を取っていれば、条件を満たすと前の等級を次の契約に引き継げます。国民生活センターの資料では、一般的に7等級以上で最長10年とされていますが、条件は保険会社によって違います。
2台目は7等級から始められることがある
新規の契約は6等級から始まるのが基本です。2台目以降の車の契約で一定の条件を満たす場合は、7等級から始められます。
条件には、1台目が一定以上の等級であることや、2台目の記名被保険者や所有者が、1台目の記名被保険者本人・その配偶者・同居の親族であることなどがあります。具体的な等級の数字は保険会社によって違うので、見積もりの時に確かめましょう。
くわしくは2台目の自動車保険を安くする方法で紹介しています。
更新の前に見積もりを取り直す
お得な入り方のいちばんの基本は、更新のたびに見積もりを取り直すことです。等級や料率クラス、年齢の区分は毎年動くことがあるからです。
『毎年同じ保険会社でそのまま更新している』という方は、一度ほかの見積もりと並べてみてください。補償をそろえて比べると、今の保険料が自分の条件に合っているかが見えてきます。
満期の前に途中で乗り換えると、今の契約の解約で戻るお金が残り期間分より少なくなることがあります。乗り換えるなら、満期日に合わせるのが分かりやすいです。
よくある相談:自動車保険を安くしたい悩みに答えます
知恵袋などでよく見る相談を、要約して答えます。
相談1 自動車保険が高すぎて困っている
『とにかく保険料が高くて、安くする方法を知りたい』という相談です。
まず、保険料がなぜ高いのかを分けて考えてみてください。等級が低いのか、年齢条件が広いのか、車両保険が大きいのかで、打てる手が変わります。
等級が原因なら、無事故を続けて少しずつ上げていくのが基本です。年齢条件や車両保険が原因なら、この記事の順番で見直せることがあります。
| 高い原因 | 打てる手の例 |
|---|---|
| 等級が低い | 無事故を続ける、小さな事故で保険を使うかを慎重に決める |
| 年齢条件が広い | 運転する一番若い人に合わせて条件を見直す |
| 車両保険が大きい | 形・自己負担・保険金額を今の車に合わせる |
| 特約が多い | 家族の契約との重なりを外す |
| 車の料率クラスが高い | 次の車を選ぶ時に、料率クラスも見ておく |
車の型式ごとのクラスは、損害保険料率算出機構の「型式別料率クラス検索」で調べられます。次の車を考えている方は、候補の車のクラスを見ておくのもひとつの方法です。
相談2 18歳の子どもが車を運転するので、保険料を抑えたい
『大学に通う18歳の子どもが運転するようになった』という相談もあります。
年齢条件は運転する人のうち最も若い人で決めるので、若い家族が運転すると保険料が上がりやすくなります。子どもが同居か別居か、どの車をどれくらい運転するかで考え方が変わるので、保険会社に事情を伝えて選択肢を聞いてみてください。
例えば、子どもがたまに運転するだけなら、どの車を運転するのか、家族の車を借りるのか自分の車を持つのかで選び方が変わります。『子どもが運転するから全部の条件を広げる』と決める前に、保険会社にいくつかのパターンで見積もりを出してもらうと比べやすいですよ。
くわしくは18歳・19歳が運転する時の自動車保険で紹介しています。
相談3 月に2〜3回しか乗らないので、1日だけの保険にしたい
『ほとんど乗らないから、乗る日だけの保険でいいのでは』という相談です。
1日だけ補償する保険があり、インターネットから入れるものもあります。ただ、補償の中身や入れる条件は、それぞれの保険会社の案内で確かめる必要があります。
乗る回数が少なくても、車を持っている間は事故や盗難、台風などの心配は残ります。今の保険をやめる前に、何が補償されなくなるかを確かめておきましょう。
しばらく本当に乗らないなら、中断証明書を取って保険を解約する方法もあります。ただ、中断できるのは車を手放した時など条件があるので、車に乗らない期間の自動車保険もあわせて読んでみてください。
今の車を手放すなら、保険と車を一緒に考える
保険料を見直しているうちに、『そもそも、この車に乗り続けるべきかな』と考える方もいるはずです。ここは保険の話を軸に、車をどうするかの判断材料をまとめておきますね。
| 今の車の状況 | 考えたいこと |
|---|---|
| 車両保険の保険料が車の値段につり合わない | 車両保険を外すか、乗り換えるかを比べる |
| 全損や水没で大きく壊れた | 修理するか、手放すかを比べる |
| しばらく車に乗る予定がない | 中断証明書を取って保険を解約するかを考える |
| 次の車に乗り換える | 車両入替で今の等級を次の車へ |
車を売る・手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替するかを決めておきましょう。保険は自動では終わらないので、自分で保険会社に連絡します。
車の手放し方は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。複数の店の査定額を比べると、今の車の相場が分かりやすくなります。
古い車や走行距離の多い車でも、値段がつくことがあります。名義変更の手続きは店が代わりに進めることが多いですが、店ごとに違うので確かめておきましょう。
- 保険を入替・中断・解約のどれにするか
- 下取りと買取店の査定額を両方見たか
- 名義変更をだれがいつまでに行うか
- ローンが残っていないか
手放す時の保険の手続きは車を売った時の自動車保険でくわしく紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
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販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
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よくある質問
自動車保険を安くするには、まず何をすればいいですか?
保険証券で今の補償と条件を書き出し、実際に運転する人と比べてみてください。年齢条件や運転者限定、重なっている特約から見直すと、補償を減らさずに保険料を抑えられることがあります。
自動車保険の節約で、車両保険は外したほうがいいですか?
車の価値や、壊れた時に修理代を自分で払えるかで決まります。外す前に、限定型にする・自己負担を上げるといった方法も比べてみてください。
自動車保険は毎年見直したほうがお得ですか?
等級や料率クラス、年齢の区分などは毎年動くことがあります。更新の前に見積もりを取り直すと、条件に合った保険を選びやすくなります。
等級が低くて保険料が高い時は、どうすればいいですか?
等級は1年無事故なら1等級ずつ上がります。すぐに上げる方法はないので、年齢条件や特約、車両保険など、ほかの部分で見直せるところがないかを先に確かめてみてください。
ネットで入れば自動車保険は安くなりますか?
ネットで入るか代理店で入るかは募集の形の違いで、それだけで保険料が安くなるとは限りません。補償をそろえて見積もりを比べてください。
まとめ
- 自動車保険を安くする方法は、補償を削る前に見直す順番がある
- 年齢条件・運転者限定・特約の重なりは、補償を減らさずに見直せることがある
- 対人・対物は無制限が一般的で、削らないのが基本
- 等級の引継ぎや2台目の条件を活かすと、お得に入れることがある
- 車を手放すなら、保険の入替・中断・解約と車の売り方を一緒に考える
自動車保険の全体像は自動車保険とはで紹介しています。




