自動車保険9等級など8〜16等級の割引率と保険料の見方

乗用車のシルエットと等級の階段の真ん中に印がついたイラスト、8〜16等級の割引率を解説する記事のアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

更新案内を見て『今は9等級。これって高いほう?安いほう?』と、自分の位置が気になった方も多いはずです。

結論から言うと、自動車保険9等級を含む8〜16等級は、割引が大きくなっていく途中の等級です。同じ等級でも「無事故」か「事故有」かで割引率が大きく違うので、まずは証券でその区分を確かめるのが近道です。

この記事では、8〜16等級の割引率の例と、事故を起こした時と無事故の時の差を表で見ていきますね。

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目次

8〜16等級は全体のどのあたり?まず位置を知る

先に結論

ノンフリート等級は1〜20等級で、初めての契約は6等級から始まります。8〜16等級は、無事故を2年以上続けた人や、上の等級から事故で下がった人がいる、真ん中あたりの等級です。

等級は、1年事故がなければ1つ上がり、保険金を受け取る事故1件につき3つ下がるのが基本です。6等級から始めて無事故を続けると、2年後の更新で8等級、10年後の更新で16等級になります。

等級の帯割引・割増の例どんな人が多いか
1〜5等級割増か、わずかな割引事故が続いた人
6〜7等級新規・始めたばかり初めての契約、2台目の新規
8〜16等級割引が広がる途中無事故を続けている途中、事故で下がった人
17〜20等級割引が大きい長く無事故を続けた人

損害保険料率算出機構の資料では、ノンフリート契約者のうち20等級の人が5割を超えているそうです。8〜16等級は、そこへ向かう途中の段階と考えると分かりやすいですよ。

7等級から上は「無事故」と「事故有」に分かれる

7〜20等級は、同じ等級でも無事故か事故有かで割引率が分かれます。1〜6等級にはこの区分がありません。

事故有の割引率が使われる期間は、3等級ダウンの事故なら3年、1等級ダウンの事故なら1年です。期間中にまた事故があると加算され、上限は6年です。

8〜16等級の割引率一覧

8〜16等級の割引率の例を、無事故と事故有の2列で見比べられるようにまとめた図解

日本損害保険協会が「例」として載せている参考純率の割引率(2021年改定後)を、8〜16等級だけ抜き出しました。

等級無事故の割引率(例)事故有の割引率(例)差
8等級38%割引15%割引23ポイント
9等級44%割引18%割引26ポイント
10等級46%割引19%割引27ポイント
11等級48%割引20%割引28ポイント
12等級50%割引22%割引28ポイント
13等級51%割引24%割引27ポイント
14等級52%割引25%割引27ポイント
15等級53%割引28%割引25ポイント
16等級54%割引32%割引22ポイント

実際の割引率は保険会社・商品によって違います。あくまで仕組みをつかむための例として見てください。

8等級・9等級・10等級のあたり

自動車保険8等級は、6等級から無事故で2年たった等級です。8等級の割引率の例は無事故で38%割引で、7等級の27%割引から大きく広がります。

9等級は44%割引、10等級は46%割引の例です。車保険9等級・車保険10等級あたりから、割引率の伸びがゆるやかになっていくのが分かりますね。

12等級・13等級・14等級・15等級のあたり

自動車保険12等級の無事故の割引率は50%割引の例です。ここから16等級までは、1等級上がるごとに1ポイントずつ広がる例になっています。

ただ、事故有の割引率は12等級で22%割引です。『12等級なら保険料は半分くらい』と思っていても、事故有の期間中ならそうはならないんです。

16等級から17等級へ

16等級の事故有は32%割引ですが、17等級の事故有は44%割引の例です。上の等級ほど、事故有でも割引が残りやすいことが分かります。

17〜20等級の割引率は等級ごとの保険料はいくら違う?比べ方と目安で紹介しています。また、1〜6等級の低い等級は1等級とは|1等級でも入れる?保険料と抜け出すまでで紹介しています。

中くらいの等級で事故を起こすと、無事故の時とどれくらい差がつく?

先に結論

中くらいの等級で3等級ダウンの事故を起こすと、等級が3つ下がるだけでなく、3年間は事故有の割引率になります。無事故で進んだ場合と比べると、割引率の差は3年間で毎年30ポイント前後になる例があります。

『1回くらい保険を使っても、すぐ戻るでしょ?』と思いますよね。ただ、中くらいの等級は事故有と無事故の差が大きいところなんです。

12等級の人を例に、事故を起こした場合と無事故の場合を並べてみました。割引率は参考純率の例です。

年無事故で進んだ場合3等級ダウンの事故を起こした場合
今年12等級 50%割引12等級 50%割引(この年に事故)
1年後13等級 51%割引9等級 事故有 18%割引
2年後14等級 52%割引10等級 事故有 19%割引
3年後15等級 53%割引11等級 事故有 20%割引
4年後16等級 54%割引12等級 無事故 50%割引

事故の翌年から3年間は、毎年33ポイント前後の差がついている例です。4年後に無事故の割引率に戻っても、等級は4つ分の差が残ります。

割引率を「保険料の目安の倍率」に直してみる

割引率の差を、保険料の感覚に直すには「1から割引率を引いた数」で比べると分かりやすいです。

例えば、50%割引なら0.50、18%割引なら0.82です。ほかの条件が同じなら、割引前の保険料にこの数をかけた金額が目安になります。

等級割引率(例)割引前を1とした時の目安
12等級(無事故)50%割引0.50
9等級(事故有)18%割引0.82
13等級(無事故)51%割引0.49

12等級で事故を起こして9等級の事故有になると、目安の倍率は0.50から0.82へ上がります。保険料の動きは保険会社の計算方法や他の条件でも変わるので、実際の金額は見積もりで確かめてみてください。

小さな修理で使う前に

日本損害保険協会も、少額の保険金を請求すると、翌年以降の保険料の増え方の方が大きくなる場合があると説明しています。使うかどうかは、保険会社に使った場合の保険料を出してもらってから決めると安心です。

1等級ダウンの事故なら差は1年

盗難や台風・洪水・高潮などで車両保険を使った時は、1等級ダウンになり、事故有の割引率は1年間です。

例えば10等級の人が1等級ダウンの事故で車両保険を使うと、翌年は9等級の事故有(18%割引の例)になり、その翌年は10等級の無事故に戻ります。どの事故が1等級ダウンかは1等級ダウン事故とは|飛び石・盗難・台風・いたずらでまとめています。

自動車保険9等級の保険料はどう確かめる?

先に結論

自動車保険9等級の保険料や12等級の保険料は、等級だけでは決まりません。料率クラス、年齢条件、運転者の範囲、補償の中身などをそろえて見積もると、自分の金額が分かります。

参考純率の料率区分には、等級のほかに、車の用途・車種、型式別料率クラス、保険金額、年齢条件、運転者限定などがあります。実際の区分は保険会社によって違います。

自分の保険料を確かめる順番
  1. 証券で等級と事故有係数適用期間を見る
  2. 補償の中身(車両保険の有無、対人・対物の金額)を書き出す
  3. 年齢条件と運転者の範囲を確かめる
  4. 同じ条件で見積もりを取って比べる

自動車保険14等級の保険料を、知り合いの金額と比べて『高すぎるかも』と心配になることもありますよね。でも、車の型式や年齢条件が違えば、同じ14等級でも金額は変わるので、人の金額はあまり参考になりません。

証券の記号の読み方は6S・7Fなど等級の記号とは|証券の表記の確かめ方で紹介しています。

8〜16等級についての知恵袋によくある相談

相談から見えること

中くらいの等級の相談は「事故で下がったら何年で戻るか」「保険を使うか迷う」「等級と免許の色、どちらが効くか」に集まっています。

知恵袋に寄せられた相談を、要約して答えますね。

相談1:3等級下がったら保険料はどれくらい上がる?何年で戻る?

「保険を使って3等級下がる時、保険料の上がり方の割合と、元に戻るまでの年数を知りたい」という相談です。

上がり方の割合は、等級と保険会社で違います。参考純率の例なら、12等級の無事故50%割引が、9等級の事故有18%割引になります。

元の等級に戻るのは、無事故を続けて3年後です。事故有の割引率も3年で終わります。

相談2:8等級で修理代が大きめ。保険を使うか迷う

「8等級で車をぶつけてしまい、修理代が高め。保険を使うべきか」という相談です。

8等級で3等級ダウンなら、翌年は5等級です。5等級は無事故・事故有の区分がなく、参考純率の例で2%割引になります。

修理代と、3年間で増える保険料を比べてみてください。計算のしかたは保険を使う・使わないの計算|等級ダウン後の3年間で比べるで紹介しています。

相談3:9等級のゴールド免許と14等級のブルー免許、どちらが安い?

「同じ車・同じ補償なら、どちらの保険料が安いのか」という相談です。

等級の割引率の例は、9等級(無事故)44%割引、14等級(無事故)52%割引です。ゴールド免許の割引は保険会社の商品ごとに決まっていて、割引率も会社で違います。

なので、答えは保険会社によって変わります。同じ条件で両方の見積もりを取ると、はっきりしますよ。

中くらいの等級で車を手放すなら

『事故で等級も下がったし、この車を手放そうかな』と考える方もいます。その時は、育ててきた等級をどう残すかも一緒に考えておきましょう。

手放し方等級の扱い
次の車に乗り換える車両入替で今の等級を引き継ぐ
しばらく乗らない中断証明書を取って等級を残す
もう車を持たない解約する

中断証明書は、国民生活センターの資料で、7等級以上の等級を最長10年引き継げると説明されています。条件や手続きの期限は保険会社によって違います。

保険料や修理費の負担をきっかけに車を手放すなら、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすいですよ。

補足

保険の手続きと売り方の組み合わせは、車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。

中くらいの等級の人が保険料を確かめる4つのステップを順に並べた図解

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

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よくある質問

8等級の割引率はどれくらいですか?

参考純率の例では、8等級の無事故が38%割引、事故有が15%割引です。実際の割引率は保険会社・商品によって違います。

10等級の割引率と15等級の割引率はどれくらい違いますか?

参考純率の例では、無事故で10等級46%割引、15等級53%割引です。事故有なら10等級19%割引、15等級28%割引です。

車保険13等級で事故を起こすと何等級になりますか?

3等級ダウンの事故なら翌年は10等級の事故有、1等級ダウンの事故なら12等級の事故有になります。

保険会社を変えると等級は下がりますか?

下がりません。保険会社同士で等級や事故の有無を確かめ合う制度があり、今の等級が引き継がれます。

まとめ

8〜16等級は、割引が広がっていく途中の等級です。同じ等級でも無事故と事故有で割引率の例が大きく違うので、まずは証券で区分を確かめてみてください。

自動車保険の全体像は自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。

この記事の要点
  • 8〜16等級は、無事故を続ける途中や事故で下がった人がいる真ん中の等級
  • 参考純率の例では、8等級38%割引から16等級54%割引まで広がる(無事故)
  • 同じ等級でも事故有は割引率がかなり小さく、差は20〜30ポイント前後
  • 中くらいの等級で3等級ダウンすると、3年間は無事故の時との差が大きい
  • 保険料は等級だけでなく、料率クラスや年齢条件などをそろえて見積もる
  • 手放す時は車両入替・中断証明書・解約のどれにするかを先に決める
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自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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