中古車の車両保険|金額の目安と付けるかの判断

乗用車のシルエットと電卓に「中古車の車両保険」の文字

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

中古車を買ったばかり、あるいはこれから買う予定。『中古車に車両保険って付けるべき?いらない?』と迷いますよね。

結論から言うと、中古車の車両保険は「車の時価」と「保険料」のつり合い、そして「車を失った時に自分で買い直せるか」で決めるのが基本です。保険金額は、買った値段ではなく、同じような車の市場での値段をもとに決まります。

この記事では、金額の決まり方と、車の値段ごとの考え方をお伝えしますね。

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目次

中古車に車両保険は必要?先に結論

先に結論

中古車でも車両保険は付けられます。必要かどうかは、①車の時価 ②年間の保険料 ③全損になった時に自分で買い直せるか ④ローンが残っているか、の4つで考えると決めやすくなります。

『中古だし、壊れたらあきらめればいいかな』と思う方もいるかもしれませんね。

ただ、車両保険が守るのは自分の車の修理代や買い直しの費用です。対人・対物の賠償や自賠責保険では、自分の車の損害は出ません。

参考までに、損害保険料率算出機構の統計では、車両保険の普及率は全国で47.4%です(2025年3月末・共済を除く)。付けている人と付けていない人が、ほぼ半々なんです。

確かめる順番

中古車の車両保険で迷ったら、次の順番で考えてみてください。

確かめる順番
  1. 今の車が市場でいくらくらいか(同じ年式・同じ状態の車の値段)を調べる
  2. 保険会社で、設定できる車両保険の金額を聞く
  3. 車両保険あり・なし、一般型・限定型の保険料を見積もる
  4. 全損になった時に、自分で買い直せるかを考える
  5. ローンの残りがあれば、その額も並べて決める

自動車保険全体の仕組みは自動車保険とはでまとめています。

中古車の車両保険の金額はどう決まる?

ここが大事なところです

自家用の乗用車の車両保険は、「市場販売価格相当額」を保険金額にするのが一般的です。買った値段ではなく、同じ車種・同じ年式・同じくらいの傷み具合の車を買い直す値段が目安になります。

日本損害保険協会のQ&Aでは、自家用普通・小型乗用車などには「車両価額協定保険特約」が自動で付くのが一般的だと説明されています。契約の時に保険価額を協定し、保険期間中はその額で保険金額をそろえる仕組みです。

『150万円で買ったのに、150万円で入れないの?』と不思議に思いますよね。

販売店で払った金額には、整備費用や手数料、店の利益なども入っています。保険金額の目安になる市場販売価格とは、ずれることがあるんです。

全損と修理で受け取れる額は違う

損害の大きさ受け取れる額の基本
修理できない、または修理費が協定保険価額以上協定保険価額(免責金額は差し引かない)
修理費が協定保険価額未満修理費から免責金額などを差し引いた額
盗まれて見つからない協定保険価額

つまり、どんなに修理費がかかっても、受け取れるのは協定した保険金額までです。保険金額の決め方は車両保険金額の決め方でもくわしく解説しています。

中古車の車両保険の金額が市場販売価格で決まり全損と修理で受け取れる額が違うことを示した図解

時価と保険料のつり合いを表で見る

先に結論

車の時価が高いほど、全損になった時の負担は大きくなります。時価が低いほど、保険料のほうが重く感じやすくなります。どちらに近いかで判断しましょう。

中古車の車両保険が必要か迷った時は、車の値段の目安ごとに考えるとイメージしやすいですよ。保険料の額は条件で大きく変わるので、ここでは考え方だけを並べています。

車の時価の目安全損になった時考え方
50万円前後自分で買い直せる人も多い保険料とのつり合いをよく見る。限定型や外す選択も
100万円前後買い直すと家計に響きやすい一般型と限定型の保険料の差で考える
150万円前後ローンを組んでいることも多い車両保険を付ける理由が出てくる
200万円前後自分で買い直すのは負担が大きい付ける前提で、免責金額で保険料を調整する

例えば、車両保険の金額を100万円にするか、150万円や200万円まで上げるかで迷う人もいますよね。設定できる金額は市場販売価格の範囲で決まるので、まず保険会社にいくらで設定できるかを聞いてみてください。

保険料を抑えたい時のやり方

『付けたいけど、保険料が高い…』という時は、補償を少し調整する方法があります。

保険料を抑える調整
  • 免責金額(自己負担)を設定する
  • 一般型ではなく限定型(エコノミー型)にする
  • 車両保険の金額を、設定できる範囲の中で見直す

免責金額を設定すると保険料は割安になりますが、事故の時の自己負担は増えます。限定型は当て逃げや自分の単独事故が対象外になるのが基本なので、何に備えたいかで選んでみてください。

違いは車両保険の一般型とエコノミー型の違いで比べています。

盗難や台風が心配な時は

『事故は気をつければ防げるけど、盗難や台風は防ぎようがない』と感じる方もいますよね。

車両保険では、盗まれて見つからない場合は協定保険価額が支払われ、盗難や台風・洪水で保険金を受け取った時は1等級ダウン事故になります。屋外に停めることが多い人は、こうした被害も含めて付けるかどうかを考えてみてください。

限定型でも盗難や台風が対象になる商品はありますが、範囲は保険会社によって違います。見積もりの時に「盗難と台風は対象ですか」と一言聞いておくと安心ですよ。

中古車の車両保険がいらない人・付けたい人

先に結論

中古車の車両保険がいらないのは、全損になっても自分で次の車を用意できる人です。ローンが残っている人や、車がないと生活が回らない人は付けておくと安心です。

『結局、自分はどっち?』と思いますよね。次の表で、自分に近いほうを見てみてください。

付けたほうがよい人
  • ローンが残っている
  • 時価が高めの車に乗っている
  • 車がないと通勤や生活が回らない
  • 貯金で次の車を用意するのが難しい
いらないことも多い人
  • 時価が低く、失っても買い直せる
  • 修理せずに乗りつぶすつもり
  • 保険料のほうが重く感じる
  • 家族の車など代わりの足がある

ローンで買った車の考え方はローン・残クレの車に車両保険は必要?、外すタイミングは車両保険を外すタイミングでまとめています。

中古車に乗り換える時の保険の段取り

今の車から中古車に乗り換えるなら、車両保険の前に「車両入替」の手続きを忘れないようにしましょう。

日本損害保険協会のQ&Aでは、車を買い替えた時は保険会社に知らせて承認を得ると、今の契約の内容を新しい車に引き継げると説明されています。手続きをしないと、新しい車で起きた事故は支払われないことがあります。

乗り換えの時の段取り
  1. 納車日が決まったら、保険会社か代理店に連絡する
  2. 新しい車の車検証の情報を伝えて車両入替をする
  3. 新しい車の時価に合わせて車両保険の金額を決め直す
  4. 車両保険を付けるか、どのタイプにするかもこのタイミングで見直す

中古車を買った時の保険の流れは中古車を買った時の自動車保険でまとめています。

家族の車にぶつけた時も車両保険

意外と見落としがちなのが、家族の車や自宅の塀にぶつけた時です。

自分や家族が持っている車の損害は、対物賠償の対象外です。家族の車同士でぶつけた時の考え方は家族の車にぶつけた時の保険を参考にしてみてください。

中古車の車両保険についての知恵袋によくある相談

先に結論

多く読まれているのは「50万円くらいの中古の軽に車両保険は付けるべき?」「150万円で買ったのに保険金額が低く提示された」といった相談です。

ここでは知恵袋で多く読まれている相談を要約して紹介します。

「50万円くらいの中古の軽に、車両保険は付けたほうがいい?」

5年落ちほどの、50万円くらいの軽自動車を買う予定で、車両保険を付けるか迷っているという相談です。とても多く読まれています。

時価が低めの車なら、年間の保険料と、全損になった時に受け取れる額を並べて比べてみてください。自分で買い直せる余裕があるなら、外す人もいます。

ただ、車がないと仕事に行けない、貯金がすぐには用意できないという場合は、限定型だけでも付けておく考え方もありますよ。

「150万円で買った中古車なのに、保険会社の金額が低い」

車両本体を中古で150万円で買ったのに、保険会社から提示された車両保険の金額がそれより低かった、という相談です。

先ほどお伝えしたとおり、保険金額は市場販売価格相当額が目安です。販売店で払った額とは違うことがあります。

『もっと高くできないの?』と思ったら、設定できる金額の幅があるかを保険会社に聞いてみてください。

「200万円ほどの中古車をフルローンで買う。車両保険は必要?」

200万円くらいの中古車を全額ローンで買う予定で、車両保険が必要か迷っているという相談です。

ローンが残っている間に全損になると、車はなくなってもローンの支払いは続きます。自分で残りを払いきるのが難しいなら、車両保険を付けておく理由は大きいですよ。

ローン中の車は、車検証の所有者が販売店やローン会社になっていることがほとんどです。保険金を誰が受け取るかの扱いは契約によるので、所有者と保険会社に確かめておきましょう。

「最初の車検から9年たった中古車でも、車両保険は付けられる?」

年数がたった中古車でも車両保険に入れるのか、という相談です。

年式が古くても、付けられるかどうか、いくらで設定できるかは保険会社が市場販売価格をもとに判断します。古い車は設定できる金額が低くなりやすいので、保険料とのつり合いを特によく見てみてください。

補足

車両保険は、保険期間中の偶然な事故による損害に支払われる保険です。買った時からある傷やへこみは対象外と考えて、契約の時に車の状態を聞かれたら正しく答えておきましょう。

保険料が負担なら手放す選択肢も

先に結論

保険料や修理費の負担が大きいと感じたら、今の車を手放して乗り換える選択肢も並べて考えてみましょう。

修理費や保険料の負担をきっかけに車を手放すなら、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。古い車や走行距離が多い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすいですよ。

手放す時は、自動車保険を解約するか、中断証明書をとって等級を残すか、次の車に車両入替するかも決めておきましょう。手続きの選び方は車を売ったら自動車保険はどうする?でまとめています。

中古車の車両保険を付けるか外すか手放すかを判断する流れの図解

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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この事実を知らないと、新しい車への買い替えで損をしてしまう可能性があります

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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。

すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。

ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。

販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
  • まず、控えめな下取り額を提示される
  • 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる

金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。

ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。

比べる材料を持たずに商談に行くと、もっと高く売れたはずの車を、そのまま安く手放してしまうこともあるんです。

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ナビクルのアンケートでは、買取価格は下取り価格より平均28.7万円高いという結果も出ています。

「平均28.7万円」はナビクル実施のアンケート調査結果です(2024年1月〜2025年12月・回答4,489件)。ナビクルを利用し実際に売却された方の査定最高額と下取り価格の差額平均額です。

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よくある質問

中古車の車両保険の金額は、買った値段で決まりますか?

買った値段ではなく、同じ車種・年式・傷み具合の車の市場販売価格相当額が目安になるのが一般的です。設定できる金額は保険会社に確かめてください。

中古車に車両保険はいらないですか?

時価が低く、全損になっても自分で買い直せるなら、外す選択もあります。ローンが残っている時や、車がないと生活が回らない時は付けておくと安心です。

中古車でも一般型の車両保険に入れますか?

どのタイプを選べるかは、保険会社や車の条件によって違います。年式や車の状態で、設定できる金額や条件が変わることもあるので見積もりで確かめてください。

車両保険で全損になったら、修理費が高くても全額出ますか?

受け取れるのは協定した保険金額までです。全損の時は免責金額を差し引かずに保険金額が支払われます。

まとめ

この記事の要点
  • 中古車の車両保険の金額は、市場販売価格相当額が目安
  • 全損なら協定保険価額、修理なら修理費から免責金額を引いた額が基本
  • 時価が高いほど全損の負担が大きく、低いほど保険料が重く感じやすい
  • ローンが残っている人、車がないと生活が回らない人は付けておくと安心
  • 負担が大きい時は、免責金額や限定型で調整するか、手放す選択も並べる
自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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