当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
更新の案内を見て、『等級は上がったのに、なぜか保険料が下がらない』と首をかしげていませんか。
結論から言うと、その原因の一つが自動車保険の「料率クラス」です。料率クラスは車の型式ごとに決まる保険料の区分で、毎年見直されます。
確かめる順番は、まず車検証で型式を見る、次に料率クラスを調べる、最後に保険会社で実際に使うクラスを確かめる、の3つです。この記事では、料率クラスとは何かと、自分の車のクラスの調べ方が分かります。
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自動車保険の料率クラスとは?
料率クラスは、正式には「型式別料率クラス」といいます。車の型式ごとの保険の実績に応じて、保険料を区分する仕組みです。クラス1が最も安く、数字が大きいほど保険料は高くなります。
『料率クラスって、車の値段のこと?』と思う方も多いですよね。
実は、車の値段や大きさで直接決まるものではありません。その型式でどれだけ保険金が支払われ、どれだけ保険料が集まったかという実績から決まります。
損害保険料率算出機構の説明では、自家用の普通・小型乗用車はクラス1〜17の17区分、自家用の軽四輪乗用車はクラス1〜7の7区分です。
| 車の種類 | クラスの数 | 最も安いクラス | 最も高いクラス |
|---|---|---|---|
| 自家用の普通・小型乗用車 | 17区分 | クラス1 | クラス17 |
| 自家用の軽四輪乗用車 | 7区分 | クラス1 | クラス7 |
軽四輪乗用車には、軽の5ナンバー・7ナンバー・8ナンバーが入ります。
『利率クラスとは?』と調べた方へ
『利率クラスとは?』と書いて調べる方もいますが、自動車保険で使われる言葉は「料率クラス」です。
料率は「保険料を決めるための率」のことなんです。お金を借りた時の利率とは関係がないので、安心してください。
自動車保険料率と料率クラスの関係
自動車保険料率は、保険料を計算するもとになる率のことです。保険料率と書かれることもあります。
保険料率を決める区分はいくつもあり、料率クラスはその中の一つです。損害保険料率算出機構は、参考純率の区分として次のようなものを挙げています。
| 参考純率の区分 | 中身 |
|---|---|
| 用途・車種 | 自家用か事業用か、普通・小型・軽など |
| 付保台数 | ノンフリート(9台以下)かフリート(10台以上)か |
| 型式別料率クラス | 型式ごとの保険の実績による区分 |
| 保険金額など | 補償の上限の決め方 |
| 年齢条件 | 補償する運転者の年齢の範囲 |
| ノンフリート等級 | 前の契約の事故の有無で決まる1〜20等級 |
| 運転者限定 | 補償する運転者の範囲 |
参考純率は、保険会社が使う義務のない参考の値です。実際の料率の区分は保険会社によって違います。保険料のしくみ全体は自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。
料率クラスの数字は保険料にどう効く?
ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。
料率クラスは「1つの車に1つの数字」ではありません。補償の種類ごとに、別々のクラスが付いているんです。
料率クラスは、対人賠償・対物賠償・人身傷害・車両保険の4つの補償それぞれに設定されます。同じ車でも、対人はクラス3、車両はクラス7のように数字が違うことがあります。

クラスが1つ違うとどのくらい変わる?
損害保険料率算出機構の資料では、クラスが1つ違うごとの差は√1.2倍(約1.1倍)です。
最も低いクラスと最も高いクラスの差は、普通・小型乗用車で約4.30倍、軽四輪乗用車で約1.73倍とされています。
| 比べるもの | 参考純率での差の目安 |
|---|---|
| となり合うクラスの差 | 約1.1倍 |
| 普通・小型乗用車の最大と最小 | 約4.30倍 |
| 軽四輪乗用車の最大と最小 | 約1.73倍 |
普通・小型乗用車のほうが、型式による差が大きいのが分かりますよね。どの補償の保険料にどれだけ効くかは保険会社の計算方法によるので、目安として見ておいてください。
証券の「車両クラス7」はどこを見ている?
保険証券や見積書に「車両クラス7」「対人クラス3」のように書かれていることがあります。
これは、車両保険の料率クラスが7、対人賠償の料率クラスが3、という意味です。車両保険を付けるかどうかで迷っている時は、車両のクラスに注目すると差の理由が見えやすくなります。
- 対人・対物・人身傷害・車両のそれぞれのクラス
- 車両保険のクラスがほかより高くないか
- 前の年の証券とクラスが変わっていないか
車両保険の保険料の考え方は車両保険のおすすめな選び方|保険料が高くなる条件と相場の見方でも紹介しています。
料率クラス一覧はどこで見られる?
『自分の車のクラスを一覧で見たい』という方も多いはずです。
損害保険料率算出機構のサイトに「型式別料率クラス検索」があり、メーカー・車名か型式から参考純率上のクラスを調べられます。
- 車検証の「型式」欄を見る
- 型式別料率クラス検索で、普通・小型・軽を選んで型式を入れる
- 対人・対物・人身傷害・車両のクラスを書き留める
- 保険会社に、実際の契約で使うクラスを確かめる
検索結果と保険会社のクラスは同じ?
ここは誤解しやすいところです。
同機構の説明では、検索で出るのは参考純率上のクラスで、保険会社がそのまま使うことも、自社の商品に合わせて直して使うこともできます。
ですから、検索結果はあくまで目安です。実際の契約のクラスは、保険会社の見積もりや保険会社への問い合わせで確かめてください。
型式不明の車は自動車保険の料率クラスを調べられる?
型式別料率クラス検索では、調べられない車もあります。同機構は、改造車・型式不明車・並行輸入車、未発売や発売して間もない型式などを挙げています。
型式不明車は、車検証の型式欄に「不明」と書かれている車のことです。
| 検索できない車 | 車検証での見分け方 |
|---|---|
| 改造車 | 型式欄に「改」「カイ」とある |
| 型式不明車 | 型式欄に「不明」「フメイ」などとある |
| 並行輸入車 | 型式がハイフン(-)で囲まれている |
こうした車の自動車保険の料率をどう決めるかは、保険会社によって違います。見積もりの時に車検証を手元に置いて、保険会社に確かめてみてください。
クラスは毎年見直される
『事故なんて起こしていないのに、保険料が上がった』という声もよく聞きますよね。
実は、料率クラスは毎年見直されます。その型式の事故の実績が増えればクラスが上がり、減れば下がるんです。
料率クラスは、同じ型式に乗る人全体の実績で決まります。そのため、自分が事故を起こしていなくても、型式のクラスが上がれば保険料が高くなることがあります。
損害保険料率算出機構は、毎年11月頃に翌年1月1日〜12月31日の契約を想定したクラスを掲載しています。新しく発売された型式は、発売日の翌月初めに追加されます。
クラスが高い車は危ない車?
『クラスが高い車は、安全性が低いの?』と心配になる方もいるでしょう。
同機構は、クラスが高いから危ない車というわけではないと説明しています。安全性能が同じくらいの車でも、乗る人の層の違いなどでクラスが変わることがあるそうです。
また、保険金の支払いが多い型式ほどクラスが高くなる、とも限りません。台数の多い型式は保険金も多くなりますが、集まる保険料も多くなるからです。
新しい型式のクラスはどう決まる?
発売されたばかりの型式は、まだ保険の実績がありません。
同機構の資料では、普通・小型乗用車は排気量や新車価格などで決め、軽四輪乗用車は一律でクラス4から始まります。
| 型式の状態 | クラスの決まり方 |
|---|---|
| 発売されたばかり(普通・小型) | 排気量や新車価格などで決める |
| 発売されたばかり(軽) | 一律でクラス4 |
| 実績がたまった型式 | 毎年の見直しで上下する |
料率クラスの移り変わり
料率クラスの区分の数も、これまでに変わってきました。
| 時期 | 変わったこと |
|---|---|
| 2020年1月 | 普通・小型乗用車が9クラスから17クラスに細かくなった |
| 2020年1月 | 軽四輪乗用車に3クラスで料率クラスを導入 |
| 2025年1月 | 軽四輪乗用車が7クラスに広がった |
軽自動車にクラスが無かった頃を知っている方は、『軽には料率クラスは無いはず』と思っているかもしれません。今は軽にもクラスがあるので、更新の時に確かめてみてください。
等級や割引とは何が違う?
料率クラスと等級は、どちらも保険料を左右します。ただ、何で決まるかがまったく違います。
- 車の型式ごとに決まる
- 同じ型式に乗る人全体の実績で毎年見直す
- 補償の種類ごとに数字が違う
- 契約者ごとに決まる
- 自分の契約の事故の有無で上下する
- 1〜20等級で、事故があると下がる
等級は自分の運転の結果、料率クラスは型式全体の結果、と覚えておくと分かりやすいですよ。

型式に関わる割引もある
参考純率には、料率クラスを補う区分として、衝突被害軽減ブレーキの割引と新車割引もあります。
| 区分 | 参考純率での内容 |
|---|---|
| ASV割引 | 発売後約3年以内の型式で、衝突被害軽減ブレーキが付いている場合に割引 |
| 新車割引 | 初度登録からの経過期間で3区分(25か月以内、25か月超49か月以内、49か月超) |
発売から約3年たった型式は、ブレーキの効果を料率クラスの中で評価するので、ASV割引の対象から外れます。実際の割引の種類と率は保険会社によって違います。くわしくは自動車保険の割引の種類|新車・エコカー・ネット割引などで紹介しています。
保険料が高いと感じたら
料率クラスは、自分では変えられない数字です。保険料が高いと感じたら、ほかの要素から見直してみましょう。
保険料が決まる要素の全体は自動車保険が高い理由|保険料が決まる5つの要素、運転の仕方で保険料が変わる商品はテレマティクス保険とは|運転の仕方や走った距離で保険料が変わるで紹介しています。
よくある相談:料率クラスにまつわる声
ここでは、知恵袋に寄せられている料率クラスの相談から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 軽自動車には料率クラスが無いの?
普通車には車種ごとのクラスがあるのに、軽自動車には無いのかという相談です。
以前はそうでしたが、今は違います。軽四輪乗用車には2020年1月から料率クラスが入り、2025年1月からは7クラスになっています。
軽自動車も、型式によって保険料が変わります。ただ、最大と最小の差は普通・小型乗用車より小さめです。
相談2 同じ車名でもクラスは同じ?
同じ車名でも、手ごろなグレードから高性能なグレードまである時、クラスは同じなのかという相談です。
料率クラスは車名ではなく型式ごとに決まります。同じ車名でも型式が違えば、クラスが違うことがあります。
「同じ車名なのに、クラスが違うんですか?」
「型式が違うので、車検証の型式で確かめてみましょう」
迷った時は、車検証の型式を保険会社に伝えて聞くのが確実です。
相談3 来年クラスが大きく上がると知った
検索で見た来年のクラスが大きく上がっていて、維持費を抑えるには何に乗ればいいのかという相談です。
クラスは毎年見直されるので、この先も上がったり下がったりします。今の車のクラスだけで乗り換えを決めず、保険料・税金・燃料代などの維持費全体で考えてみてください。
保険料の負担から車の手放し方を考える時
料率クラスが上がって保険料が重くなり、『そろそろ車を替えようか』と考える方もいるでしょう。
保険料や修理費の負担をきっかけに車を手放すことを考えるなら、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
- 自動車保険は解約・中断証明書・車両入替のどれにするか
- 下取りの金額と、買取店の査定額を比べる
- 次の車の料率クラスを、型式で先に調べておく
保険の手続きは車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
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よくある質問
自動車保険の料率クラスとは何ですか?
車の型式ごとの保険の実績に応じて、保険料を区分する仕組みです。普通・小型乗用車は17区分、軽四輪乗用車は7区分で、クラス1が最も安くなります。
料率クラスの一覧はどこで見られますか?
損害保険料率算出機構の型式別料率クラス検索で、参考純率上のクラスを調べられます。実際の契約で使うクラスは保険会社で確かめてください。
料率クラスは数字が大きいほど保険料が高いですか?
はい。クラス1が最も安く、数字が大きいほど高くなります。となり合うクラスの差は約1.1倍です。
型式不明の車はどうなりますか?
型式不明車は型式別料率クラス検索では調べられません。保険料の決め方は保険会社によって違うので、車検証を手元に置いて保険会社に確かめてください。
料率クラスは自分で下げられますか?
下げられません。同じ型式に乗る人全体の実績で毎年見直されるためです。保険料を抑えたい時は、補償や運転者の範囲など自分で選べる部分を見直しましょう。
まとめ
料率クラスは、型式ごとの保険の実績で決まる保険料の区分です。補償ごとにクラスがあり、毎年見直されるので、自分が無事故でも保険料が上がることがあります。
まずは車検証の型式で自分のクラスを調べ、実際に使うクラスは保険会社で確かめてみてください。
- 料率クラスは型式ごとの保険料の区分で、クラス1が最も安い
- 普通・小型は17区分、軽は7区分
- 対人・対物・人身傷害・車両の補償ごとにクラスがある
- 毎年見直されるので、無事故でも上がることがある
- 検索結果は目安で、実際のクラスは保険会社で確かめる




