当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
乗り換えの時に古い契約が残っていたり、家族の車にも同じ特約を付けていたりして、『自動車保険に2つ入っているけど、損していない?』と気になっていませんか。
結論から言うと、同じ車に自動車保険を2つかけても、受け取れる保険金は損害額までです。家族の2台に付けた弁護士特約が重複している場合も、片方の保険料が補償につながっていないことがあります。
確かめる順番は、まず手元の保険証券をすべて並べる、次に「同じ車か・同じ人か・同じ補償か」を見る、最後に保険会社にどちらを残すかを相談する、です。
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自動車保険に2つ入るとどうなる?二重契約の基本
同じ損害を2つの保険で補償する契約があっても、保険金は損害額を超えては払われません。2つ分の保険金を受け取れるわけではないので、二重に払った保険料は補償につながりにくいんです。
『2つ入っていれば、2倍もらえるんじゃないの?』と思う方もいるかもしれませんね。
保険法では、同じ損害を別の保険契約も補償する場合、各保険会社がその損害の全額について払う義務を負います。払いすぎた分は、保険会社同士で負担を求め合う仕組みです。つまり、自動車保険に二重加入しても、受け取れるのは損害額までです。
| よくある二重契約のパターン | 起きやすい理由 |
|---|---|
| 乗り換えで新旧の契約が重なった | 古い契約の解約や満期の手続きを忘れた |
| 同じ車に家族がそれぞれ契約した | 誰が契約しているか共有していなかった |
| 家族の2台に同じ特約を付けた | 特約が家族も補償する範囲だと知らなかった |
| 自動車保険と火災保険に同じ特約を付けた | 別の保険の特約を見落とした |
自動車保険の二重契約できない理由はある?
『そもそも二重契約できないのでは?』という疑問もよく見かけます。
1台の車について、複数の保険会社と契約していないかを確かめる制度があります。申込みの時の告知事項にも、ほかの自動車保険の契約が含まれています。
同じ車に2つ目の契約を結べるかどうかは、保険会社が判断します。告知で正しく答えなかった場合は、契約が解除され、保険金が払われないこともあるので注意しましょう。
自賠責保険の重複は扱いが決まっている
自賠責保険が重複している場合は、最も早い契約からだけ保険金が払われます。重複した時は、保険期間の終わりが遅い契約を残して、もう一方を解約できます。
手続きは代理店ではできず、保険会社の窓口で行います。
同じ車に2つ入る場合と、2台にそれぞれ入る場合
「自動車保険に2つ入る」には、同じ車に2つかける場合と、2台の車にそれぞれかける場合があります。問題になりやすいのは前者で、後者は普通の契約です。ただし後者でも、特約が重なっていることがあります。
『2つ入っている』と言っても、状況によって意味がまったく違いますよね。
自動車保険に二つ加入しているケースを、同じ車か別の車かで分けてみました。
| 比べること | 同じ車に2つ | 2台にそれぞれ1つずつ |
|---|---|---|
| よくある状況 | 乗り換えの重なり、家族の重複 | 夫婦や親子で車を2台持っている |
| 保険金 | 損害額を超えては払われない | それぞれの車の事故で払われる |
| 保険料 | 片方は補償につながりにくい | 両方とも必要 |
| 気をつけること | どちらかを解約する | 弁護士特約などの重なり |
| 等級 | どちらの契約で事故を扱うかによる | それぞれの契約で別々 |

2台目の車は7等級から始まることも
2台目の車に新しく保険をかける場合、一定の条件を満たすと、6等級ではなく7等級から始められることがあります。
条件には、1台目の等級が一定以上であることや、2台目の記名被保険者・持ち主が1台目の契約者の家族であることなどがあります。くわしくは2台目の車の等級は?で紹介しています。
二重契約した場合の等級はどうなる?
同じ車に2つの契約がある時、事故でどちらの保険を使うかによって、等級が下がる契約が変わることがあります。
自動車保険の二重契約での等級の扱いは、保険会社によって違います。重なりに気づいた時点で相談しておきましょう。
弁護士特約の重複は?家族の契約で重なる補償
日本損害保険協会は、同居の家族がそれぞれ記名被保険者になっている2つの自動車保険に弁護士費用特約が付いている状態を、補償が重なる例として挙げています。重なっていると、片方の保険料が補償につながらない場合があります。
『夫の車と私の車、両方に弁護士特約を付けているけど、片方でいい?』という相談はとても多いです。
弁護士特約は、自動車事故で相手に損害賠償を請求する時の弁護士費用や法律相談の費用に備える特約です。1事故1被保険者につき、一定の金額まで払われます。補償される人の範囲に家族が含まれる商品だと、家族の別の契約と重なることがあります。
| 補償が重なりやすい特約 | 重なりやすい組み合わせ |
|---|---|
| 弁護士費用特約 | 同居の家族のそれぞれの自動車保険 |
| 個人賠償責任特約 | 自動車保険と火災保険など |
| 他の保険の同じような補償 | 傷害保険などの特約 |
自動車保険の重複を見つけたら、どの契約が誰を補償しているかを確かめてみてください。特約の名前や中身、補償される人の範囲は保険会社・商品によって違います。
- 家族全員の自動車保険の証券を並べる
- それぞれの弁護士特約が「誰を」補償するかを見る
- 限度額や対象になる事故(自動車事故だけか)を比べる
- 外す前に、外した後も補償される人が残るか保険会社に聞く
もらい事故で弁護士特約が役立つ理由
自分にまったく過失がない事故では、自分の対人・対物賠償の保険を使えないため、保険会社の示談交渉サービスも使えません。相手との交渉は、自分でするか弁護士に頼むことになります。
弁護士特約に入っていれば、自分の過失の有無にかかわらず使えるとされています。重複を整理する時も、この補償が家族の誰に残るかを意識しておきましょう。
火災保険の特約とも重なることがある
重なりは自動車保険の中だけとは限りません。日本損害保険協会は、火災保険と自動車保険の両方に個人賠償責任の特約が付いている例も挙げています。
個人賠償責任特約は、自転車での事故など、日常生活で他人にケガをさせた時の賠償に備えるものです。家の保険の証券も一緒に見ておくと、重なりを見つけやすくなりますよ。
外す前に気をつけたいこと
重なっている特約を外すと、保険料は下がることがあります。ただ、片方の車を手放したり、家族が別居したりすると、残した契約では補償されなくなることもあります。
『どうせ重なっているから』と急いで外さず、外したあとに誰が補償されるかを確かめてからにしましょう。特約の選び方は弁護士費用特約は必要?で紹介しています。
弁護士費用特約は、保険会社の同意を得ずに払った費用は対象外です。重なりの有無にかかわらず、弁護士に頼む前に保険会社に連絡しておきましょう。
自動車保険の二重契約に気づいた時の解約・解除の手順
同じ車の二重契約に気づいたら、どちらを残すかを決めて、もう一方を解約します。残す契約は、補償の中身・保険期間・等級を比べて選びます。
『乗り換えたのに、前の保険の解約を忘れていた』というケースはよくあります。
二重契約の解除は、契約者が保険会社に解約を申し出る形で進めます。途中で解約すると、残りの期間に応じて保険料が戻るのが基本ですが、経費分が差し引かれる場合があります。
- 手元の証券をすべて並べ、同じ車にかかっている契約を探す
- 補償の中身・保険期間・等級を比べて、残す契約を決める
- 残さない契約の保険会社に、解約したいと伝える
- 解約日を決め、戻る保険料と精算の内容を確かめる
- 残した契約の補償が、運転する人と車に合っているか見直す

解約日の決め方は自動車保険の解約日はいつにする?で、戻るお金の考え方は自動車保険の解約返戻金はいくら戻る?で紹介しています。
乗り換えの時に重なりやすい
二重契約がいちばん起きやすいのは、保険会社を乗り換えた時です。前の契約が自動継続の設定だと、何もしなければ続いてしまうことがあります。
乗り換える時は、前の保険会社にこう伝えておくと安心です。
「満期で他社に移るので、今回は更新しないでください」
「承知しました。満期日で終了の手続きをいたします」
車を手放して保険を減らしたい時
二重契約の整理をきっかけに、乗っていない車を手放すことを考える方もいます。
その場合は、下取りだけでなく買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替をするかも決めておきましょう。選び方は車を売ったら自動車保険はどうする?で紹介しています。
自動車保険の重複で知恵袋によくある相談
知恵袋では「2台とも弁護士特約を付けているけど重複?」「乗り換えで契約が重なった」という相談が多く読まれています。
ここでは、自動車保険の重複について多く読まれている相談を要約して紹介します。
「2台とも夫名義で、両方に弁護士特約。重複している?」
いちばん多く読まれていた相談です。家族の2台の車のどちらにも弁護士特約を付けていて、重複していないか気にしています。
補償される人の範囲に家族が含まれる商品なら、重なっている可能性があります。証券の特約の欄で「誰が補償されるか」を見て、保険会社に片方で足りるかを聞いてみてください。
「家族で3台、それぞれ違う保険会社。弁護士特約は?」
家族で3台をそれぞれ別の保険会社で契約していて、弁護士特約をどうすればいいかという相談です。
保険会社が違っても、補償が重なることはあります。それぞれの特約の範囲と限度額を並べて比べると、残す契約を決めやすくなりますよ。
「満期で他社に切り替えたのに、契約が重なっている」
満期で別の保険会社に切り替えたものの、前の契約も続いていたという相談です。
自動継続の設定になっていた可能性があります。前の保険会社に連絡して、満期での終了、または解約の手続きをしてもらいましょう。
「家族の車が同じ時期に事故にあったら、弁護士特約は?」
1台にだけ弁護士特約を付けている場合、家族の複数の車で同じ時期に事故があったらどうなるか、という相談です。
補償される人の範囲や、1事故ごとの限度額の考え方は、保険会社・商品によって違います。こうした場面が心配なら、特約を外す前に保険会社に聞いておくと安心です。
「重複に気づいて解約しようとしたら、追加の支払いと言われた」
二重加入に気づいて片方を解約しようとしたら、逆に支払いが必要と言われたという相談です。
分割払いの契約では、使った期間の保険料と払った分を精算するため、未払い分が残ることがあります。内訳を聞いて、何の費用なのかを確かめてみてください。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
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金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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| 安心への取り組み | JPUC(日本自動車購入協会)のWeb監修/JPUC認定の適正買取店が参画 |
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よくある質問
自動車保険に2つ入ると保険金は2倍になりますか?
なりません。同じ損害を2つの保険で補償する場合でも、保険金は損害額を超えては払われません。
自動車保険の弁護士特約が重複していたら、片方を外していいですか?
補償される人の範囲によっては外せる場合があります。外したあとも家族が補償されるか、保険会社に確かめてから外しましょう。
2台の車にそれぞれ自動車保険をかけるのは二重契約ですか?
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まとめ
- 自動車保険に2つ入っても、保険金は損害額を超えては払われない
- 同じ車に2つかける二重契約と、2台にそれぞれかける契約は分けて考える
- 家族の2つの契約で弁護士特約が重なると、片方の保険料が無駄になることがある
- 二重契約に気づいたら、残す契約を決めて、もう一方を解約する
- 特約を外す前に、外したあとも補償される人が残るか確かめる




