自動車保険のセカンドカー割引とは?2台目を安くする方法と条件

駐車場に並ぶ2台の乗用車と電卓、自動車保険のセカンドカー割引を解説する記事のアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

子供が車を買うことになって、『2台目の自動車保険、少しでも安くできないかな』と考えている方も多いはずです。

結論から言うと、まず使いたいのがセカンドカー割引です。条件を満たせば、2台目を6等級ではなく7等級から始められます。そのうえで、等級の高い契約の付け替えや、補償の重なりの見直しを組み合わせると、2台目の保険料を抑えやすくなるんです。

確かめる順番は、まず1台目の保険証券で等級と記名被保険者を見る、次に2台目に乗る人と所有者を決める、最後に同じ条件で見積もりを比べる、です。

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目次

自動車保険のセカンドカー割引とは?

先に結論

セカンドカー割引とは、すでに1台目の自動車保険がある人が2台目以降の車を契約する時、一定の条件を満たせば6等級ではなく7等級から始められる仕組みです。正式には「複数所有新規」と呼ばれます。

『割引というくらいだから、保険料が何割か引かれるの?』と思った方もいるかもしれませんね。

実は、セカンドカー割引は「始まる等級が1つ上がる」仕組みです。等級が上がった分、割増引率が変わって保険料が下がる、という考え方なんです。

セカンドカー割引の仕組みと、2台目の保険料を下げる方法を並べた図解
契約の種類始まる等級割増引率の例
新規の契約(通常)6等級+3%(割増)
セカンドカー割引の条件を満たす7等級−38%(割引)

割増引率は、損害保険料率算出機構が2021年に見直した参考純率の「例」です。実際の割引率は保険会社によって違うので、数字は目安として見てください。

2台目割引と呼ばれるものの正体

「自動車保険の2台目割引」「二台目割引」と呼ばれているものの多くは、このセカンドカーの7等級のことです。

ただ、保険会社によっては、別の名前の割引を用意していることもあります。名前が似ていても中身が違うことがあるので、見積もりの時に「どの割引が使われているか」を聞いてみましょう。

買い替えで2代目になった時は使えない

車を買い替えて、台数は1台のまま2代目の車に乗る場合は、セカンドカー割引の対象ではありません。

この場合は車両入替の手続きで、今の等級を新しい車にそのまま使えます。セカンドカー割引は、あくまで車が1台増える時の仕組みです。

セカンドカー割引の条件は?家族や子供の車でも使える?

ここが大事なところです

日本損害保険協会の契約概要のひな形では、セカンドカー割引の条件として、1台目の契約と等級、2台目の記名被保険者と所有者、車の種類が挙がっています。家族や同居の子供の車でも、条件に当てはまれば使える可能性があります。

『子供名義の車でもセカンドカー割引は使えるの?』という声はとても多いです。

ひな形の枠組みを、分かりやすく言いかえるとこうなります。

セカンドカー割引の条件の枠組み
  • すでに自動車保険(他の保険会社・共済を含む)を契約している
  • 2台目以降の車として初めて結ぶ契約である
  • 1台目の等級が、保険会社の決めた一定以上の等級になっている
  • 2台目の記名被保険者が、1台目の記名被保険者・その配偶者・どちらかの同居の親族
  • 2台目の所有者が、1台目の所有者・1台目の記名被保険者・その配偶者・どちらかの同居の親族
  • 1台目と2台目がどちらも自家用8車種(または、どちらも自家用二輪)

1台目に必要な等級の数字は、公的なひな形では伏せられています。保険会社ごとに決めているので、自分の等級で足りるかは保険会社に聞いてみてください。

自動車保険の2台目を家族で使う時のパターン

2台目に乗る家族ごとにセカンドカー割引の条件に当てはまるかの目安を並べた図解
2台目に主に乗る人条件の枠組み確かめること
本人(1台目と同じ人)当てはまる可能性がある1台目の等級
配偶者当てはまる可能性がある所有者を誰にするか
同居の子供当てはまる可能性がある所有者と年齢条件
同居の親当てはまる可能性がある所有者を誰にするか
別居の子供外れやすい同居の親族にあたらない

セカンドカー割引で子供の車を契約する時は、「同居かどうか」が大きな分かれ目になります。進学や就職で家を出ている子供は、同居の親族にあたらないことがあるので注意しましょう。

1台目と違う保険会社でも使える

日本損害保険協会には、2台目の割引を使うために、1台目の保険会社に契約の有無や等級を確かめる「複数所有新規に関する保険契約確認制度」があります。

ひな形の条件にも「他の保険会社・共済を含む」とあるので、1台目と2台目で保険会社が違うことも想定された仕組みです。保険会社を変えた時の等級の扱いは保険会社を変えても等級は引き継げる?条件と注意点で紹介しています。

2台目を安くする方法を手間と効き方で比べる

先に結論

2台目の保険料を下げる方法は、セカンドカー割引だけではありません。等級の付け替え、運転者の範囲、車両保険、特約の重なりなど、手間の少ない順に見ていくと取りこぼしが減ります。

『結局、どれから手を付ければいいの?』と迷いますよね。手間と効き方の目安を並べました。効き方は契約によって違うので、最後は見積もりで確かめてください。

方法手間効き方
セカンドカー割引で7等級から始める少ない始まる等級が1つ上がる
運転者の範囲と年齢条件を2台目に合わせる少ない乗る人を絞るほど保険料に反映されやすい
家族の契約と重なる特約を外す少ない重なった分の保険料が無駄にならない
車両保険の有無と免責金額を見直すふつう免責を設定すると保険料は割安になる
高い等級の契約を新しい車に付け替えるふつう新しい車を高い等級で始められる
型式や新しさで車を選ぶ多い料率クラスや新車割引が関わる
同じ条件で複数の見積もりを比べるふつう保険会社ごとの差が分かる

運転者の範囲と年齢条件を2台目に合わせる

2台目は、1台目と乗る人が違うことが多いですよね。

年齢条件は、運転する人のうち一番若い人の年齢で決めるのが基本です。2台目に若い家族が乗らないなら、2台目だけ年齢条件を上げられないかを確かめてみてください。運転者の範囲は運転者限定とは|本人・夫婦・家族限定の範囲と保険料で紹介しています。

家族の契約と重なる特約を外す

2台目の特約は、1台目の契約と重なっていることがあります。

日本損害保険協会は、同居の親族がそれぞれ記名被保険者の2つの契約に弁護士費用特約が付いている例や、火災保険と自動車保険の両方に個人賠償責任の特約が付いている例を、補償の重複として挙げています。

外す前に確かめたいこと

補償が重なっていても、1台目を手放したり、家族が別居したりすると、補償がなくなることがあります。どちらの契約に残すかは、長く続ける契約のほうに付けておくと安心です。

車両保険の有無と免責金額を見直す

車両保険を付けるかどうかで、保険料は大きく変わります。古い車を2台目にするなら、車の値段と保険料がつり合っているかを考えてみてください。

日本損害保険協会の説明では、免責金額(自己負担額)を設定すると保険料は割安になりますが、事故の時の自己負担は増えます。決め方は免責金額とは|車両保険の自己負担の決め方とおすすめ設定で紹介しています。

高い等級の契約を新しい車に付け替える

いわゆる「2台目の裏ワザ」として紹介されることが多いのが、この方法です。実は裏ワザではなく、車両入替という正規の手続きを使った考え方なんです。

日本損害保険協会の説明では、新しく車を買って今の車も残す場合、要件を満たせば新しい車に車両入替ができ、残す車は新規の契約になります。

高い等級の契約を新しい車に付け替え、残す車を新規で契約する流れを示した図解

例えば、20等級の契約を新しく買った車に移し、古い車を新規で契約し直す、という形です。新しい車のほうが保険料が高くなりやすいなら、高い等級を新しい車に使うほうが全体の負担を抑えやすくなります。

残す車がセカンドカー割引の条件を満たすかは、保険会社に確かめてみてください。

2台目に軽自動車を選ぶ時

2台目に軽自動車を選ぶ方も多いですよね。

損害保険料率算出機構の参考純率では、軽四輪乗用車の型式別料率クラスは1〜7の7クラスに分かれています。新しく発売された軽四輪乗用車の型式は、一律にクラス4から始まります。

参考純率には、初度登録からの期間で区分する新車割引もあり、軽四輪乗用車では車両保険にも設定されています。実際の保険料に使うかどうかは保険会社によるので、見積もりで確かめてください。

例えばこんな家族の場合で考えると

20等級の契約がある家で、同居の子供が乗る軽自動車を2台目に買う場面を考えてみてください。

まず確かめたいのは、2台目にセカンドカー割引の7等級が使えるかどうかです。次に、20等級の契約をどちらの車に付けるかを考えます。

子供が乗る車は、年齢条件の関係で保険料が高くなりやすいですよね。その場合、高い等級をどちらに付けるとよいかは、両方のパターンで見積もりを取ると分かります。

さらに、弁護士費用特約などが1台目の契約と重なっていないかも見ておくと、2台分を合わせた負担を抑えやすくなります。

「2台目が安い保険会社」を探す前に

『2台目の自動車保険が安いのはどこ?』と、まず保険会社を探したくなりますよね。

ただ、保険料は等級、車の型式、年齢条件、運転者の範囲、補償の中身でまったく変わります。人によって安い保険会社が違うのは、そのためなんです。

見積もりを比べる手順
  1. 2台目に乗る人と、年齢条件・運転者の範囲を決める
  2. 対人・対物・人身傷害・車両保険の中身を決める
  3. セカンドカー割引の7等級が使えるかを伝える
  4. 同じ条件で、いくつかの保険会社から見積もりを取る
  5. 保険料だけでなく、事故の時の対応やロードサービスの中身も見る

条件がそろっていないと、どこが二台目に安いのか比べられません。補償が少ない見積もりは安く見えやすいので、中身を並べてから比べましょう。

事故・等級・車両保険で気をつけたいこと

先に結論

セカンドカー割引で始めた2台目も、事故で保険を使えば2台目の契約の等級が下がります。また、1台目の等級が事故で下がって条件に届かなくなると、セカンドカー割引が使えないことがあります。

セカンドカー割引と事故の等級

『2台目で事故を起こしたら、1台目の等級も下がるの?』と心配になる方もいますよね。

ノンフリート契約では、車1台ごとに過去の事故の有無で割増引が決まります。2台目で保険を使った場合、下がるのは基本的に2台目の契約の等級です。

一方で、1台目で事故を起こして等級が下がり、保険会社の決めた等級に届かなくなると、これから契約する2台目にセカンドカー割引が使えない可能性があります。増車の予定があるなら、時期も含めて保険会社に相談しておきましょう。

増車の前に確かめたいこと
  • 1台目の等級が、保険会社の決めた条件を満たしているか
  • 1台目で、近いうちに保険を使う予定がないか
  • 2台目の記名被保険者と所有者を誰にするか

車両保険とセカンドカー割引

「車両保険にもセカンドカー割引は効くの?」という疑問もよく聞きます。

セカンドカー割引は、契約が7等級から始まるという等級の話です。ひな形の条件の枠組みには、車両保険を付けるかどうかは入っていません。車両保険を付けるかどうかは、車の値段と保険料のつり合いで別に考えましょう。

等級の割引率をもっと知りたい方へ

等級ごとの割引率の例は等級別の割引率一覧|事故有・無事故で何%違う?、等級の基本は自動車保険の等級とは|1〜20等級の仕組みをやさしく解説で紹介しています。

よくある相談:2台目を安くしたい

知恵袋などのQ&Aサイトに寄せられた相談を要約して答えますね。

相談1:子供が買う車を、親のセカンドカー割引で契約したい

「子供が車を買うことになり、名義は子供にする。親の契約のセカンドカー割引を使って、2台目として入れられるのか」という相談です。閲覧数が多い相談です。

ひな形の枠組みでは、2台目の記名被保険者と所有者が、1台目の記名被保険者・その配偶者・どちらかの同居の親族であることが条件です。子供が同居していれば当てはまる可能性があり、1台目の等級の条件も満たしているかを保険会社に確かめてみてください。

子供が若い場合は、2台目の年齢条件で保険料が変わります。誰がどの車に乗るかを、契約の前に家族で話しておきましょう。

相談2:夫婦で2台持っていて、片方を買い替える

「夫婦で車を2台持っている。そのうち1台を買い替える時、セカンドカー割引はどうなるのか」という相談です。

台数が2台のままの買い替えなら、新しくセカンドカー割引を使う場面ではありません。買い替える車の契約で車両入替をすれば、その契約の等級をそのまま使えます。要件と手続きは保険会社に確かめてください。

相談3:県外に住む大学生の子に車を渡したい

「今の車を、県外に住んでいる大学生の子に渡したい。保険はどうすればいいか」という相談です。

別居の子供は、同居の親族にあたりません。セカンドカー割引の条件の枠組みからは外れやすく、車を譲るなら、保険契約の手続きも必要です。車を他人に譲る時、保険契約の権利・義務は自動では移らず、書面で通知して保険会社の承認を得ることになります。

今の車を手放すなら

2台目の保険料を見直していると、『そもそも2台も必要かな』と考えることもありますよね。

1台を手放す時は、その車の保険をどうするかを先に決めておくと安心です。

手放した後保険の手続き
残す車に高い等級を移したい車両入替ができるかを確かめる
いずれまた2台持ちに戻るかも中断証明書で等級を残す
もう2台目は持たない解約する

例えば、子供が独立して2台目に乗らなくなった時などは、1台を手放すタイミングです。その車に高い等級の契約が付いているなら、残す車に移せないか、先に保険会社に聞いてみてください。

中断証明書は便利ですが、使えない場面もあります。くわしくは中断証明書のデメリットと注意点|使えない場面を先に知るで紹介しています。

下取りだけでなく買取店の査定額も見る

車を手放す方法は、販売店の下取りだけではありません。買取店に売る方法もあります。

古い車や走行距離の多い車でも、値段がつくことがあります。複数の店の査定額を比べると、今の車の相場が分かります。車両保険の保険料が車の値段につり合わなくなってきたら、乗り換えを考える人もいます。

名義変更の手続きは、店が代わりに進めることが多いですが、店ごとに違います。保険の手続きの選び方は車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

自動車保険のセカンドカー割引とは何ですか?

すでに1台目の自動車保険がある人が2台目以降の車を契約する時、条件を満たせば6等級ではなく7等級から始められる仕組みです。正式には複数所有新規と呼ばれます。

セカンドカー割引の条件は何ですか?

1台目の契約があり、その等級が一定以上であること、2台目の記名被保険者と所有者が1台目の記名被保険者・配偶者・同居の親族などであること、どちらも自家用8車種であることなどです。細かい条件は保険会社によります。

子供の車でもセカンドカー割引は使えますか?

同居の子供なら条件に当てはまる可能性があります。別居の子供は同居の親族にあたらないので、外れやすくなります。

2台目で事故を起こすと、セカンドカー割引はどうなりますか?

2台目で保険を使うと、下がるのは基本的に2台目の契約の等級です。1台目の等級が事故で下がって条件に届かなくなると、これから契約する2台目に割引が使えないことがあります。

2台目の自動車保険を安くする裏ワザはありますか?

よく紹介されるのは、高い等級の契約を新しい車に付け替え、古い車を新規で契約する方法です。車両入替という正規の手続きなので、要件を保険会社に確かめてから進めましょう。

まとめ

自動車保険のセカンドカー割引は、2台目を7等級から始められる仕組みです。そのうえで、運転者の範囲、特約の重なり、車両保険、等級の付け替えを手間の少ない順に見直していきましょう。

2台目の等級の決まり方は2台目の車の等級は?セカンドカー割引の条件と始め方、自動車保険の全体像は自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。

この記事の要点
  • セカンドカー割引は、2台目以降を7等級から始められる仕組み
  • 条件は1台目の契約と等級、2台目の記名被保険者・所有者・車の種類
  • 同居の家族や子供なら当てはまる可能性があり、別居の子供は外れやすい
  • 運転者の範囲、特約の重なり、車両保険の見直しも組み合わせる
  • 高い等級を新しい車に付け替える方法は、車両入替の正規の手続き
  • 2台目の事故で下がるのは基本的に2台目の契約の等級
自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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