当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
更新の案内を開いたら、去年より保険料が上がっていた。『何も変えていないのに、どうして?』と驚いた方も多いはずです。
結論から言うと、自動車保険の保険料が上がる理由は、大きく「保険全体の料率の改定」と「自分の契約の変化(等級・年齢・車のクラスなど)」の2つに分けられます。どちらが原因かで、打てる対策が変わるんです。
この記事では、値上げがいつから起きるのかの読み方と、上がった理由の確かめ方、更新前にできる対策を紹介します。
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自動車保険の値上げはいつから?2つの改定を分けて見る
ニュースで見る「自動車保険の値上げ」の多くは、損害保険料率算出機構が出す参考純率の改定の話です。参考純率は保険会社が使う義務のない参考値で、各社が自社の保険料を改定するか、いつ、どれくらいかは保険会社が決めます。自分の保険料がいつから変わるかは、更新の案内や保険会社で確かめるのが確実です。
『結局、値上げはいつからなの?』と知りたいですよね。
ここで分けて考えたいのが、「参考純率の改定」と「保険会社ごとの保険料の改定」です。
| 種類 | 誰が決めるか | 自分への影響 |
|---|---|---|
| 参考純率の改定 | 損害保険料率算出機構が金融庁長官に届け出る | 各社が保険料を見直すきっかけになることがある |
| 保険会社の保険料の改定 | 各保険会社 | 改定後に始まる契約・更新から反映される |
参考純率は毎年検証され、必要なら改定の届出が出されます。直近の届出は次のとおりです。
| 届出 | 参考純率の改定 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 2021年9月 | 平均3.9%引下げ | 衝突被害軽減ブレーキなどの普及による事故の減少 |
| 2024年6月 | 平均5.7%引上げ | 車の高性能化による修理費の高額化と物価上昇 |
| 2026年6月 | 平均14.4%引上げ(2027年1月以降に始まる契約を想定) | 対物賠償・車両保険の1件あたりの保険金の上昇 |
これらは参考純率の改定率で、「保険料がこの割合で上がる」という意味ではありません。実際の保険料の改定内容は保険会社ごとに違います。

確かめる順番
- 更新の案内で、今年と来年の保険料と補償を見比べる
- 等級・年齢条件・車の情報が去年と同じかを見る
- 保険会社の案内で、保険料の改定があったかを確かめる
- 補償をそろえて、ほかの見積もりも取ってみる
自動車保険の値上げ2026・2027はどう読む?
自動車保険の値上げ2026年について調べている方も多いですよね。ここは日付の読み方が大事なところです。
2026年6月の届出は、2027年1月以降に保険が始まる契約を想定した参考純率です。2026年の保険料が平均14.4%上がる、という話ではありません。
2027年以降、各保険会社がこの届出を受けて保険料を改定するかどうか、いつ、どれくらいかは各社が決めます。自動車保険の値上げ2027年については、契約している保険会社の案内を待って確かめましょう。
任意保険とは別に、自賠責保険の保険料も2026年11月1日以降に始まる契約から改定されます。自家用乗用車の24か月契約では、17,650円から18,560円になります。2026年10月31日までに始まる契約は改定前の保険料です。
自動車保険が値上がりする理由
『どうしてこんなに値上がりしているの?』という疑問に、届出の資料から答えていきます。
2026年6月の届出の資料によると、事故の件数は衝突被害軽減ブレーキなどの普及で緩やかに減っています。それでも、対物賠償と車両保険で1件あたりに払う保険金が上がり、その影響のほうが大きくなっているんです。
| 1件あたりの保険金が上がった要因 | 例えば |
|---|---|
| 急激な物価の上昇 | 部品や材料の値段が上がる |
| 高性能な部品の普及 | センサーなどが付いた部品が高くなる |
| 工賃の単価の上昇 | 修理にかかる人件費が上がる |
| 修理期間の長期化 | 代車の費用などが増える |
同じ資料には、対物賠償の保険金単価が上がった要因の影響の大きさも載っています。物価上昇・高性能部品の普及などが約40%、工賃単価の上昇が約35%、代車料などのその他が約25%です。
- 事故の件数がゆるやかに減っている
- 衝突被害軽減ブレーキなどの普及
- 安全運転のデータを使う仕組み
- 物価の上昇
- 部品の高額化と工賃の上昇
- 修理期間が長くなり代車費用が増える
2024年の届出でも、車の高性能化(センサーの搭載など)による修理費の高額化と物価上昇が理由に挙げられていました。修理にかかるお金が上がっていることが、ここ数年の値上がりの理由として続いているんです。
値下げの年もあった
ずっと上がり続けているわけではありません。2021年9月の届出では、参考純率は平均3.9%の引下げでした。
このときの理由は、衝突被害軽減ブレーキなどの安全運転サポート車が広まって、交通事故が減ったことです。あわせて、等級別の割増引率や新車割引、年齢条件の差も見直されました。
| 2021年の改定で見直されたこと | 内容 |
|---|---|
| 等級別の割増引率 | 主に無事故の9〜19等級の割引率が広がり、それ以外は縮小など |
| 無事故の20等級 | 割引率は変わらず |
| 人身傷害保険 | 参考純率の算出の対象に加わった |
保険料は、事故の起きやすさと修理などにかかるお金の両方で動きます。ここ数年は、修理にかかるお金の上がり方が大きくなっている、と考えると分かりやすいですよ。
改定率は車の種類や補償で違う
2026年の届出では、改定率の例が車の種類と補償の組み合わせごとに示されています。
| 例の条件(45歳・26歳以上補償・20等級無事故・限定なし・沖縄県以外) | 普通・小型 | 軽 |
|---|---|---|
| 対人・対物・人身傷害・車両のセット | 17.2%引上げ | 17.5%引上げ |
| 車両保険なし | 16.4%引上げ | 15.8%引上げ |
これも参考純率の平均の例で、実際の保険料の改定内容は保険会社ごとに違います。軽自動車の保険料の決まり方は軽自動車の自動車保険で紹介しています。
「上がった理由」は、外の改定と自分の契約の変化に分ける
ここからは見方を変えて、自分の保険料が上がった理由を2つに分けてみましょう。ニュースの値上げだけが原因とは限らないんです。
| 外の改定(自分では変えられない) | 自分の契約の変化 |
|---|---|
| 参考純率の改定 | 事故で等級が下がった・事故有の期間に入った |
| 保険会社の保険料の改定 | 年齢の区分が変わった |
| 型式別料率クラスの見直し | 車を買い替えた・新車の割引が外れた |
| 新しい料率区分の導入 | 補償や特約、払い方を変えた |
『何も変えていないのに上がった』と感じる時でも、右の列のどれかが起きていることがあります。去年の証券と今年の更新案内を並べて、1行ずつ見比べてみてください。
例えば、こんな会話になることもあります。
「去年と同じ契約のはずなのに、高くなってる」
「去年の春に、駐車場で車をこすって保険を使わなかった?」
保険を使った事故が1件あると、等級が下がるだけでなく、その後3年間は事故有の割引率になります。自分では忘れていても、保険料にはしっかり表れているんです。
- 去年1年の間に、保険金を受け取る事故がなかったか
- 運転する人の年齢や、記名被保険者の年齢の区分が変わっていないか
- 車を買い替えていないか、新車の割引の期間が過ぎていないか
- 補償・特約・払い方が去年と同じか
- 保険会社から保険料の改定の案内が届いていないか

型式別料率クラスの見直し
車の型式ごとのクラスは、毎年1月に見直されます。クラスが上がる型式に乗っている人は、自分が事故を起こしていなくても保険料が高くなることがあります。
軽四輪乗用車は、2025年1月からクラスが3つから7つに広がりました。同じ軽に乗り続けていても、型式によって保険料が変わったと感じる方がいるのは、この見直しが関わっていることもあります。
くわしくは料率クラスとはで紹介しています。
等級と事故有の期間
保険金を受け取る事故1件につき等級は3等級下がり、その後3年間は「事故有」の低い割引率が使われます。盗難や台風などで車両保険を使った場合は、1等級下がって1年間「事故有」の割引率になります。
事故の翌年だけでなく、数年にわたって保険料に影響することがあるので、去年事故があった方はまずここを確かめましょう。
年齢の区分
参考純率では、26歳以上補償で記名被保険者が個人の場合、記名被保険者の年齢でさらに区分が分かれています。2024年の改定で、60歳以上は5歳刻みに細かくなりました。
誕生日を過ぎて区分が変わると、ほかの条件が同じでも保険料が変わることがあります。
値上げへの対策は、更新の前に見直すこと
保険料の値上げそのものは止められません。でも、更新の前に契約を見直すことで、負担を抑えられることはあります。
ポイントは、更新の案内が届いてから満期までの間に動くことです。満期を過ぎてから慌てるより、案内を受け取った時点で見積もりを取っておくと、落ち着いて比べられます。
- 年齢条件と運転者限定が、今運転する人に合っているかを見る
- 家族の契約と重なっている特約がないかを見る
- 車両保険の形・自己負担・金額が今の車に合っているかを見る
- 年払いや長期契約を選べるかを確かめる
- 補償をそろえて、複数の保険会社の見積もりを取る
日本損害保険協会によると、長期契約は1年ごとに払うより総額が安くなり、分割払いは一時払いより総額が高くなる場合があります。払い方の違いは自動車保険の払い方で紹介しています。
値上げに驚いて、対人・対物の補償まで削ってしまう。日本損害保険協会は、対人も対物も無制限に設定するのが一般的だと説明しています。相手への賠償は残したまま、ほかの部分で見直しましょう。
保険を使うかどうかは、上がる保険料と比べて決める
事故で保険を使うと等級が下がり、数年にわたって保険料が上がります。日本損害保険協会も、修理代より保険料が増える分のほうが大きい場合があると説明しています。
例えば、こすった程度の小さな修理の場面。保険を使う前に、保険会社に「使った場合と使わない場合で、今後の保険料がどう変わるか」を聞いてから決めると安心です。
くわしくは保険を使う・使わないの計算で紹介しています。
車を替える時は、料率クラスも見ておく
次の車を考えている方は、候補の車の料率クラスも見ておくと、乗り換えたあとの保険料の見当がつきやすくなります。
型式ごとのクラスは、損害保険料率算出機構のサイトにある「型式別料率クラス検索」で調べられます。クラスは毎年見直されるので、調べた時点の情報として参考にしてください。
運転の仕方で保険料が変わる仕組みも出てきている
2026年6月の届出では、参考純率に「運行特性区分」が新しく設けられました。ドライブレコーダーなどで測った急加速・急減速の頻度で3つに分け、少ないほど保険料が安い区分になります。
ただ、この区分を各保険会社が使うか、いつからかは各社しだいです。運転の記録を使う保険が気になる方は、テレマティクス保険とはをどうぞ。
よくある相談:保険料が上がった悩みに答えます
知恵袋などでよく見る相談を、要約して答えます。保険会社の名前は伏せています。
相談1 前年とほぼ同じ条件で見積もったら、大きく値上がりしていた
『去年と同じ条件のつもりなのに、見積もりがかなり高くなった』という相談です。
まずは「同じ条件」が本当に同じかを確かめてみてください。等級・年齢の区分・車の料率クラス・新車の割引の期間など、自分では変えていないつもりでも動いている条件があります。
それでも上がっているなら、保険会社の保険料の改定が理由かもしれません。補償をそろえて、ほかの保険会社の見積もりとも比べてみましょう。
例えば、去年は新車の割引の期間内だったのに、今年はその期間を過ぎていた、ということもあります。更新案内に書かれた割引の欄を去年の証券と見比べると、理由が見つかることがありますよ。
相談2 秋に値上げしたのに、年明けにもまた値上げするの?
『秋に値上げがあったのに、年明けにもまた上がると聞いた』という相談もあります。
保険会社が保険料をいつ改定するかは、各社が決めます。年に何回改定するかも会社しだいなので、契約している保険会社の案内で確かめるのが確実です。
参考純率の2026年の届出は2027年1月以降に始まる契約を想定しているので、今後、各社の改定の案内が出てくることも考えられます。
『また上がるなら、今のうちに何かしておいたほうがいい?』と焦る必要はありません。改定の案内が届いたら、補償と条件を見直して、ほかの見積もりと比べる。
この順番で落ち着いて考えれば大丈夫ですよ。
相談3 軽で20等級、条件は同じなのに少し上がった
『20等級の軽で、条件は変えていないのに少しだけ上がった』という相談です。
20等級でも、料率クラスの見直しや保険会社の保険料の改定で上がることがあります。軽は2025年1月からクラスが細かくなったので、型式によって影響が出ることもあります。
20等級は、それ以上等級が上がらないので、等級の割引が増えて保険料が下がることはありません。外の改定やクラスの見直しの影響がそのまま見えやすい、と考えておくと納得しやすいかもしれません。
- 去年の保険証券と今年の更新案内
- 車検証(型式)
- 去年1年の事故や保険金の請求の有無
今の車を手放すなら、値上げをきっかけに見直す
保険料の値上がりをきっかけに、『この車に乗り続けるか、手放すか』を考える方もいるはずです。保険の話を軸に、判断のポイントをまとめておきますね。
| 今の車の状況 | 考えたいこと |
|---|---|
| 車両保険の保険料が車の値段につり合わない | 車両保険を外すか、乗り換えるかを比べる |
| 全損や水没で大きく壊れた | 修理するか、手放すかを比べる |
| 次の車に乗り換える | 車両入替で今の等級を次の車へ |
| しばらく車に乗らない | 中断証明書を取って解約するかを考える |
車を売る・手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替するかを決めます。保険は自動では終わらないので、自分で保険会社に連絡しましょう。
手放し方は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。複数の店の査定額を比べると、今の車の相場が分かりやすくなります。
古い車や走行距離の多い車でも、値段がつくことがあります。名義変更の手続きは店が代わりに進めることが多いですが、店ごとに違うので確かめておきましょう。
値上げで車両保険の負担が重くなった時は、車両保険を続けるか、車を手放すかを比べるきっかけにもなります。保険の見積もりと車の査定額の両方を並べると、判断しやすくなります。
手放す時の保険の手続きは車を売った時の自動車保険で紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。
すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
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ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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よくある質問
自動車保険の値上げは2026年から始まっていますか?
2026年6月に参考純率の引上げが届け出られましたが、これは2027年1月以降に始まる契約を想定したものです。各保険会社がいつ保険料を改定するかは各社が決めるので、更新の案内で確かめてください。
自動車保険が上がった理由はどこで分かりますか?
去年の保険証券と今年の更新案内を並べて、等級・年齢・車・補償の違いを見てみてください。条件が同じなら、保険会社の保険料の改定が理由のことがあります。
自動車保険のキャンペーン2026を使えば、値上げ分を取り戻せますか?
キャンペーンの有無や内容は保険会社ごとに違い、保険料そのものの比べ方とは別です。特典に目を向ける前に、補償をそろえた保険料で比べるのがおすすめです。
自動車保険の値上げは、どの保険会社でも同じ割合ですか?
同じではありません。参考純率は使う義務のない参考値で、保険料を改定するか、いつ、どれくらいかは保険会社ごとに決めます。
値上げされたら、すぐに保険会社を変えたほうがいいですか?
満期の前に途中で乗り換えると、解約で戻るお金が残り期間分より少なくなることがあります。乗り換えるなら、満期日に合わせて見積もりを比べるのが分かりやすいです。
まとめ
- 値上げのニュースの多くは参考純率の改定で、各社の保険料の改定とは別
- 2026年6月の届出は、2027年1月以降に始まる契約を想定した参考純率の話
- 値上がりの理由は、物価・部品・工賃・代車料などで1件あたりの保険金が上がったこと
- 自分の保険料が上がった理由は、外の改定と自分の契約の変化に分けて確かめる
- 対策は、更新前の見直しと、補償をそろえた見積もりの比較
自動車保険の全体像は自動車保険とはで紹介しています。




