当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
更新の案内やCMで『テレマティクス保険』という言葉を見て、『自分にも関係ある?』と気になっていませんか。
結論から言うと、テレマティクス保険は、走った距離や運転の仕方のデータをもとに保険料を決める自動車保険です。運転が穏やかな人や、あまり車に乗らない人ほど、保険料が下がる可能性があります。
確かめる順番は、自分の走る距離と運転のくせを振り返る、今の保険会社に扱いがあるか聞く、割引の条件と集めるデータを確かめる、の3つです。この記事では、テレマティクス自動車保険の仕組みと向く人が分かります。
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テレマティクス自動車保険とは?
国土交通省の資料では、テレマティクス保険は、走行距離や運転の特性など運転者ごとの運転の情報を集めて分析し、それをもとに保険料を決める自動車保険と説明されています。
『テレマティクスって、そもそも何?』と思いますよね。
テレマティクスは、車と通信を組み合わせて情報をやり取りする仕組みのことです。車と保険会社が通信で「つながる」自動車保険、とイメージすると分かりやすいですよ。
2つのタイプがある
同じ国土交通省の資料では、テレマティクス保険は大きく2つのタイプに分けられています。
| タイプ | 保険料が変わるもと | 保険料が下がりやすい人 |
|---|---|---|
| 走行距離で変わるタイプ | 走った距離 | 走る距離が短い人 |
| 運転の仕方で変わるタイプ | 速度、急ブレーキ・急アクセル、ハンドルの操作など | 穏やかな運転をする人 |
走行距離で変わるタイプは、まさに「走った分だけ」保険料が決まる考え方です。距離が短いと保険料が下がり、長いと上がります。
自動車保険のテレマティクスはどこまで広がっている?
金融庁の「2024年 保険モニタリングレポート」では、走行距離や安全運転の度合いに応じた保険料を設定する自動車保険を出している損害保険会社もある、と書かれています。
つまり、すべての保険会社が扱っているわけではありません。名前や中身も保険会社ごとに違うので、気になる方は今の保険会社に聞いてみてください。
運転データで保険料が変わる流れ
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。テレマティクス保険は、運転のデータが保険料になるまでに、いくつかの段階があります。
- 車の機器やスマホで、速度や加速度などの運転のデータを集める
- データが通信で保険会社に送られる
- 保険会社が、走った距離や運転の仕方を分析する
- 分析の結果をもとに、割引や保険料が決まる

データを集める機器は3種類
金融庁の資料では、データの集め方として次のようなものが挙げられています。
| 集める機器 | 中身 |
|---|---|
| 通信機能のある車 | 車そのものが通信してデータを送る |
| 通信機能付きのドライブレコーダー | 保険会社が用意する機器で記録する |
| スマートフォンのアプリ | 保険会社のアプリを入れて、速度や加速度を集める |
金融庁は、使う機器によって割引率が変わらないよう、集める情報が機器の間で同じになっているかを審査で確かめているそうです。
1回の急ブレーキで決まるわけではない
『とっさに急ブレーキを踏んだら、保険料が上がるの?』と心配になりますよね。
損害保険料率算出機構は、2026年6月の届出で、参考純率に「運行特性区分」という新しい区分を作りました。これは、ドライブレコーダーなどで測った急加速・急減速の回数で、運転を3つに分けるものです。
区分は1〜3の3つで、1が最もリスクが低く、保険料が安くなります。区分の間の差は10%です。判定は一定の期間の走り方から総合的に行い、1回の急な操作だけでは決めない、と説明されています。
急加速・急減速が少ないほど事故のリスクが低い、という分析がもとになっています。ただ、参考純率は保険会社が使う義務のない参考の値です。この区分を保険会社が取り入れるか、いつからかは保険会社ごとに決めます。
テレマティクス保険が向く人・向かない人
テレマティクス保険は、誰にでも得になる保険ではありません。自分の乗り方に合うかを先に考えてみましょう。
- 週末だけなど、走る距離が短い
- 急な加速やブレーキが少ない
- スマホのアプリや機器の操作が苦にならない
- 仕事や通勤で毎日長い距離を走る
- 運転のデータを集められることに抵抗がある
- 割引の条件を確かめるのが面倒に感じる
例えば、平日は電車で通勤し、車は週末の買い物だけという使い方なら、走った距離で変わるタイプが合う可能性があります。
反対に、毎日の通勤で長い距離を走る方は、運転の仕方で変わるタイプも含めて比べてみるとよいでしょう。距離が長くても、穏やかな運転なら割引の対象になることがあるからです。
自分に合うか確かめるチェックリスト
次の項目のうち、当てはまるものが多いほど、テレマティクス保険を検討する価値があります。
- 1年で走る距離が、家族や周りの人より短いと思う
- 運転が穏やかだと言われることが多い
- 運転のデータを保険会社に送ることに同意できる
- 割引の条件と、条件を満たさなかった時の扱いを確かめられる
- 同じ補償で、ふつうの自動車保険の見積もりと比べられる

広告の数字の見方
『交通事故を20%減らした自動車保険』のような宣伝の言葉を見かけることもありますよね。
こうした数字は、その保険会社が自社の条件で集計した結果です。何と何を比べた数字なのかは、保険会社の説明で確かめてみてください。
数字の大きさよりも、自分の乗り方で割引の条件を満たせるかが大事なんです。
入る前に確かめておきたいこと
テレマティクス保険に興味を持ったら、申し込む前に次のことを確かめておきましょう。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 割引の条件と率 | 保険会社ごとに違う |
| 集めるデータの種類 | 速度や加速度など、何が送られるかを知っておく |
| 機器やアプリの費用 | 用意の仕方が保険会社ごとに違う |
| 条件を満たさなかった時 | 割引が無くなるだけか、確かめておく |
| 補償の中身 | 割引に目が行って、補償が薄くなっていないか |
保険料が下がっても、必要な補償が足りなければ意味がありません。対人・対物・人身傷害・車両保険などの中身を先に決めてから、テレマティクス保険の割引を比べましょう。
1年に走る距離を先に知っておく
走った分だけ保険料が決まるタイプを考えるなら、自分が1年にどれくらい走るかを知っておくと判断しやすくなります。
『自分がどれくらい走っているか、分からない』という方も多いですよね。そんな時は、メーターの総走行距離を更新の日などにメモしておき、1年後の数字と比べてみてください。
- 今日のメーターの総走行距離をスマホにメモする
- 1か月後の数字と比べて、12倍してみる
- 点検や車検の記録に書かれた走行距離も見てみる
家族も運転する車の場合
家族で1台の車を使っている方は、誰の運転が保険料に反映されるのかも気になりますよね。
車に付けた機器でデータを集める場合は、その車を運転した人のデータがまとめて記録されることになります。スマホのアプリで集める場合の扱いも含めて、仕組みは保険会社ごとに違うので、申し込む前に確かめておきましょう。
ほかの割引との関係
保険料を下げる方法は、テレマティクス保険だけではありません。
参考純率には、新車割引や、衝突被害軽減ブレーキの割引もあります。どんな割引があるかは自動車保険の割引の種類|新車・エコカー・ネット割引など、保険料を抑える順番は自動車保険を安くする方法|補償を削る前に見直す順番で紹介しています。
自動車保険のテレマティクス保険とUBI
テレマティクス保険のように、車の使い方に応じて保険料が変わる保険を、英語の頭文字でUBIと呼ぶことがあります。
呼び方が違うだけで、考え方は同じです。言葉に迷ったら、「走った距離や運転の仕方で保険料が変わる保険」と覚えておけば大丈夫ですよ。
よくある相談:テレマティクス保険にまつわる声
ここでは、知恵袋に寄せられている相談から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 ふつうの保険に替えたら安くなる?
テレマティクス型の自動車保険に入っているが、ふつうの自動車保険に替えると年間の保険料は安くなるのか、という相談です。
どちらが安いかは、運転の結果や補償の中身で変わります。同じ補償の条件で、今の保険とふつうの自動車保険の見積もりを並べて比べるのが確実です。
比べる時は、テレマティクスの割引が付いた後の金額で比べます。保険会社を替える時は、等級の引継ぎと満期日も確かめておきましょう。
相談2 UBIってどういう意味?
UBIという言葉を見たが、調べてもよく分からないという相談です。
UBIは、車の使い方に応じて保険料が決まる保険のことです。テレマティクス保険も、このUBIの一つと考えてよいでしょう。
相談3 データを送るのが不安
運転のデータを保険会社に送るのは、なんとなく不安という声もあります。
「どんなデータが送られるんですか」
「速度や加速度などの運転のデータです。くわしくは同意の画面で確かめられますよ」
送られるデータの種類や使い道は、申し込みの時の説明に書かれています。納得できない時は、無理に選ばなくても大丈夫です。
保険料の見直しをきっかけに車を考える時
走る距離が短いなら、『そもそも車を持ち続ける必要があるのかな』と考える方もいるでしょう。
保険料や修理費の負担をきっかけに車を手放すことを考えるなら、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
- 自動車保険は解約・中断証明書・車両入替のどれにするか
- 下取りの金額と買取店の査定額を比べる
- 保険会社の機器を返す必要があるか確かめる
保険の手続きは車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方、保険料が高い理由は自動車保険が高い理由|保険料が決まる5つの要素で紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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これが、車の買い替えで損をするか、得をするかの分かれ目になります。
すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
- 「がんばって、ここまで上げました!」と金額が上がる
金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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それより安い下取り額では、話がまとまりにくくなります。
それでも下取り額が上がらなければ、高く買ってくれる買取店に売ればいいだけです。売るかどうかは、金額を見てから決めて大丈夫ですよ。

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| サービス開始 | 2007年 |
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| 安心への取り組み | JPUC(日本自動車購入協会)のWeb監修/JPUC認定の適正買取店が参画 |
表の内容(入力時間・査定依頼先の数・査定依頼の実績・運営会社など)は、ナビクル公式サイトの記載に基づきます(2026年10月時点)。掲載している写真・イラストはイメージです。
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よくある質問
テレマティクス自動車保険とは何ですか?
走行距離や運転の仕方などのデータを集めて分析し、それをもとに保険料を決める自動車保険です。走った距離で変わるタイプと、運転の仕方で変わるタイプがあります。
急ブレーキを1回踏むと保険料が上がりますか?
参考純率の運行特性区分では、一定の期間の走り方から総合的に判定し、1回の急な操作だけでは決めないと説明されています。実際の判定の仕方は保険会社によって違います。
走った分だけ保険料が決まるタイプは、どんな人に向きますか?
週末だけ乗るなど、走る距離が短い人に向いています。メーターの総走行距離をメモして、1年でどれくらい走るかを先に確かめておくと判断しやすくなります。
どの保険会社でも入れますか?
扱っているのは一部の保険会社です。名前や割引の条件も保険会社ごとに違うので、今の保険会社に聞いてみてください。
テレマティクス保険にすると誰でも安くなりますか?
いいえ。走る距離や運転の仕方によっては、割引が少ないこともあります。同じ補償の条件で、ふつうの自動車保険と比べてから決めましょう。
まとめ
テレマティクス保険は、走った距離や運転の仕方のデータで保険料が決まる自動車保険です。走る距離が短い人や穏やかな運転の人ほど、保険料が下がる可能性があります。
ただ、割引の条件や集めるデータは保険会社ごとに違います。補償の中身を先に決めてから、ふつうの自動車保険と比べてみてください。自動車保険全体の仕組みは自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。
- テレマティクス保険は運転のデータで保険料が決まる自動車保険
- 走った距離で変わるタイプと、運転の仕方で変わるタイプがある
- 参考純率に急加速・急減速の回数による区分ができた
- 割引の条件や集めるデータは保険会社ごとに違う
- 補償を先に決め、ふつうの保険と見積もりで比べる




