自動車保険ランキングの見方|順位より先に確かめたいこと

乗用車と盾のマーク、スマホの棒グラフと虫眼鏡で、自動車保険ランキングの見方を紹介する記事のアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

更新が近づいて、『自動車保険のランキングを見たけど、サイトごとに順位がバラバラで決められない』と困っていませんか。

結論から言うと、ランキングの順位そのものより、「何を比べたランキングか」を先に見ることが大切です。保険料は人によって何倍も違うので、誰かにとっての1位が、あなたにとっての1位とは限らないからです。

確かめる順番は、ランキングが何を比べているかを見る、自分の条件で見積もりを取る、事故の時の対応と補償を確かめる、の3つです。この記事では、保険会社の名前や順位は出さずに、ランキングの見方と自分に合う保険の選び方を紹介します。

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目次

自動車保険ランキングは「何のランキングか」を見る

先に結論

自動車保険ランキングには、保険料・人気・満足度・事故対応など、いくつもの種類があります。種類が違えば、比べているものも、集め方も違います。順位を見る前に、そのランキングが何を比べているかを確かめましょう。

『結局どこがいいのかランキングで知りたい』と思うのは自然なことですよね。

ただ、自動車保険は、等級や年齢条件、車の型式、補償の中身で保険料が大きく変わる商品です。損害保険料率算出機構の参考純率では、1等級と20等級の無事故で約5.62倍、年齢条件で約3.00倍の差があります。

だからこそ、ランキングは「選ぶ候補を知る入り口」として使うのがちょうどいいんです。

ランキングの種類ごとに見るべき点

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。ランキングの種類ごとに、何を見ればいいかを表にまとめました。

ランキングの種類比べているもの見るべき点気をつけたいこと
保険料のランキング決まった条件での見積もり額年齢・等級・車・補償の条件条件が違えば順位も変わる
人気ランキング申込みや閲覧の多さなど何の数を数えたか人気と自分への合い方は別
満足度ランキングアンケートの回答回答した人の数と時期事故を経験した人ばかりではない
事故対応のランキング事故を経験した人の評価など評価の項目と集めた時期事故の状況で印象が変わる
専門家のおすすめランキング書き手の判断選んだ理由と基準基準が書かれていないものもある
強さランキング書き手が決めた基準「強さ」が何を指すか言葉の意味がはっきりしない
自動車保険ランキングの種類ごとに見るべき点をまとめた図解

人気ランキングと満足度ランキングの違い

自動車保険の人気ランキングと満足度ランキングは、似ているようで別のものです。

人気は「多く選ばれている」、満足度は「入っている人が満足している」という違いがあります。人気が高くても満足度が高いとは限らず、その逆もあります。

『満足度が高いなら安心でしょ?』と感じるかもしれません。ただ、満足度のアンケートに答えた人のうち、実際に事故を経験した人がどれくらいいるかは分からないことが多いんです。

「強い会社」はどう考える?

『自動車保険で強い会社はどこ?』という疑問もよく見かけますよね。

ただ、「強い」が何を指すかは人によって違います。事故の時の交渉なのか、会社の規模なのか、保険料の安さなのか、言葉だけでは分かりません。

「強い」を自分の言葉に置き換える
  • 事故の時に、どんな連絡や対応をしてほしいか
  • 夜間や休日に事故の連絡ができるか
  • 近くに相談できる担当者がいてほしいか
  • 自分で手続きを進めるのが苦にならないか

自分にとっての「強さ」がはっきりすると、ランキングの見え方も変わってきます。

自動車保険のランキングで注意すべき落とし穴

ランキングは便利ですが、知らずに見ると判断を誤ることもあります。代表的な落とし穴を紹介します。

ランキングの落とし穴
  • 見積もりの条件が自分と違うのに、保険料の順位をそのまま信じる
  • いつ集めたデータか書かれていないのに、今の順位だと思い込む
  • 書き手が何を基準に選んだか分からないまま決める
  • ランキングの順位だけで、補償の中身を確かめずに申し込む

いつのランキングかを確かめる

保険料のランキングは、いつの見積もりで作ったかも大事です。

損害保険料率算出機構は、2026年6月に参考純率を平均14.4%引き上げる届出をしました。2027年1月以降に始まる契約を想定したものです。保険会社がいつ、どれだけ保険料を変えるかは各社が決めるので、古いランキングの保険料は今と違っていることがあります。

日付を見るクセをつける

ランキングのページに、作った日や更新した日が書かれているかを見てみてください。日付が無いランキングは、参考にとどめておくのが安心です。

比較サイトのランキングの仕組みを知っておく

比較サイトのランキングを見る時に、知っておきたいことがあります。

金融庁の保険会社向けの監督指針では、比較サイトなどを運営する人が、保険会社などから報酬を受けて具体的な保険商品を推奨・説明すると「保険募集」に当たり得る、としています。一方で、保険会社からの情報を載せるだけのものや、広告を載せるだけのものは扱いが違うとされています。

ランキングにどんな仕組みがあるかは、サイトごとに違います。運営者や順位の決め方が書かれているかを、一度見てみてください。

評判は「自分と同じ条件か」で読む

ランキングと一緒に、利用者の評判が載っていることもありますよね。

評判は、書いた人の事故の状況や、担当者との相性で大きく変わります。良い評判も悪い評判も、「どんな状況での話か」を読み取ってから参考にしましょう。

評判の読み方見るところ
事故対応の評判どんな事故で、過失がどうだったか
保険料の評判等級や年齢、補償の中身が書かれているか
手続きの評判ネットで手続きしたか、担当者がいたか

おすすめランキングは理由を読む

自動車保険のおすすめランキングでは、順位よりも「なぜその順位なのか」の理由を読むのがコツです。

理由が自分の重視したい点と合っていれば参考になりますし、合っていなければ順位が高くても候補から外していいんです。選び方は自動車保険のおすすめはどう選ぶ?自分に合う保険の決め方で紹介しています。

事故対応のランキングを見る前に知っておきたいこと

『事故対応がいいところに入りたい』という方は多いはずです。ランキングを見る前に、事故の時に保険会社が何をしてくれるかを知っておきましょう。

示談交渉サービスとは

日本損害保険協会の説明では、今の自動車保険は、示談交渉サービスが付いているのが一般的です。事故の賠償の話し合いを、原則として契約者に代わって保険会社が進めてくれます。

保険会社が示談交渉をしない場合もある

相手が保険会社との直接の話し合いに同意しない時や、契約の車に自賠責保険が付いていない時、正当な理由なく契約者が協力しない時などは、保険会社が示談交渉をしないことがあります。

もらい事故対応は弁護士費用特約がカギ

ここは、ランキングでは見えにくいところです。

自分にまったく過失がないもらい事故では、自分の対人・対物賠償責任保険を使わないため、保険会社の示談交渉サービスも使えません。相手との話し合いは、自分でするか弁護士に頼むことになります。

事故の形保険会社の示談交渉備えになるもの
自分にも過失がある事故使える対人・対物賠償責任保険
自分に過失がないもらい事故使えない弁護士費用特約

弁護士費用特約を付けていれば、もらい事故でも弁護士に相談する費用の補償を受けられます。限度額や名前は保険会社によって違います。くわしくはもらい事故の時の自動車保険|等級・示談・自分の保険の使い方と弁護士費用特約は必要?重複と使える場面で紹介しています。

事故の時に確かめたいこと

自動車保険のランキングで事故対応を見るなら、次の点を自分で確かめておくと安心です。

事故対応で確かめたいこと
  • 事故の連絡を受け付ける時間と方法
  • ロードサービスの内容(距離や回数は保険会社による)
  • 示談交渉サービスの有無と、使えない場面
  • 弁護士費用特約を付けられるか
  • 代理店型なら、担当者に直接連絡できるか

事故の時の流れは事故を起こした時の自動車保険の流れ|連絡から保険金までで紹介しています。保険会社の対応に納得できない時は、日本損害保険協会のそんぽADRセンターに相談することもできます。

事故対応で確かめたいことをまとめたチェックリストの図解

事故の相談先も知っておく

事故の後、保険会社とのやり取りに納得できないこともあるかもしれません。そんな時に相談できる窓口があります。

相談先主な役割
そんぽADRセンター(日本損害保険協会)保険会社への苦情の受付と、紛争の解決の手続き
交通事故紛争処理センター被害者と加害者側の保険会社などの損害賠償の紛争について、法律相談や和解のあっせんを無料で行う
日弁連交通事故相談センター弁護士による自動車事故の損害賠償の相談を無料で行う
各都道府県などの交通事故相談所示談や過失割合、保険の相談に助言する

どこに相談できるかを知っているだけでも、いざという時の安心感が違いますよね。

ダイレクト型・ネット型ランキングの見方

自動車保険のダイレクト型ランキングや、ネット型ランキングを見る方も多いですよね。

日本損害保険協会の説明では、保険の申し込みの形には、代理店を通す「代理店扱」と、保険会社が直接募集する「直扱」があります。インターネットなどで保険会社が直接募集する通信販売も、直扱に入ります。

ダイレクト型(ネット型)
  • 保険会社と直接やり取りする
  • 自分で補償を選んで申し込む
  • 見積もりを自分のペースで比べられる
代理店型
  • 代理店の担当者を通して契約する
  • 担当者に相談しながら補償を決められる
  • 事故の時に担当者に連絡できることがある

ネットのおすすめランキングで安さを決めつけない

『ネット型のほうが安いんでしょ?』と思っている方もいるかもしれません。

ただ、申し込みの形だけで、どちらが安いかは決まりません。同じ補償の条件で、ダイレクト型と代理店型の見積もりを並べて比べるのが確実です。

ちなみに、損害保険全体では、代理店を通した契約が保険料ベースで9割以上(2024年3月末現在)です。これは自動車保険だけの数字ではありません。違いはネット型(ダイレクト型)自動車保険とは|代理店型との違いで紹介しています。

ランキングより先にやりたい保険の選び方

ランキングを見る前に、自分の条件で比べる準備をしておくと、迷う時間がぐっと減ります。

自分に合う自動車保険を選ぶ手順
  1. 保険証券で、等級・満期日・今の補償を確かめる
  2. 欲しい補償(車両保険・弁護士費用特約など)を決める
  3. 年齢条件と運転者の範囲を、今の家族に合わせる
  4. 同じ条件で、複数の保険会社の見積もりを取る
  5. 保険料と事故の時の対応を並べて決める
ランキングより先に行う自動車保険の選び方の手順の図解

自分用の比較表を作る

見積もりを取ったら、次のような表に書き出してみてください。自分だけのランキングができあがります。

比べる項目1社目2社目3社目
年間の保険料
車両保険の金額とタイプ
弁護士費用特約
事故の連絡の受付時間
相談の方法(ネット・担当者)

見積もりのそろえ方は自動車保険の見積もりのやり方|必要なものと条件のそろえ方、一度に複数の見積もりを取る方法は自動車保険の一括見積もりとは|メリット・デメリットと使い方で紹介しています。

家族の契約と補償が重なっていないか

保険会社を選ぶ時に、見落としやすいのが補償の重なりです。

日本損害保険協会のガイドラインでは、同居の家族がそれぞれ入っている自動車保険の両方に弁護士費用特約が付いている例などを「補償重複」として挙げています。片方の保険料が補償につながらない、無駄払いになることもあるんです。

見積もりを取る前に、家族の保険証券も一緒に並べて確かめてみてください。

乗り換える時に気をつけること

ランキングをきっかけに保険会社を替える時は、満期日に合わせるのが基本です。満期日から一定の期間を過ぎても手続きをしないと、新規の契約として扱われ、等級の割引が受けられなくなります。

保険会社を替えても、保険会社の間で等級や事故の有無を確かめ合う仕組みがあるので、等級は正しく引き継がれます。

保険料の負担が重い時の考え方

見積もりを比べても保険料が家計に重く、『車を持ち続けるべき?』と考える方もいるでしょう。

保険料や修理費の負担をきっかけに車を手放すことを考えるなら、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。手放す時は、自動車保険を解約するか、中断証明書をもらうか、次の車に車両入替するかも決めておきましょう。

保険の手続きは車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。

よくある相談:自動車保険ランキングにまつわる声

ここでは、知恵袋に寄せられている相談から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 ランキングや評判のサイト、どれが役に立つ?

自動車保険のランキングや評判のサイトがたくさんあるが、どれがいちばん役に立つのかという相談です。

どのサイトが正しいかより、自分の条件で比べられるかが大事です。保険料の順位は、見積もりの条件が自分と同じでなければ当てはまりません。

回答のポイント

ランキングは候補を知る入り口として使い、最後は自分の条件で取った見積もりで決めましょう。何を比べたランキングかが書かれているサイトほど、参考にしやすくなります。

相談2 ランキングの内容がバラバラで分からない

ランキングごとに内容がバラバラで、本当にどれがいいのか分かりにくいという相談です。

ランキングによって、比べているもの(保険料・人気・満足度・事故対応)が違うので、順位がバラバラになるのは自然なことです。

「どのランキングを信じればいいんでしょう」
「何を重視したいかを先に決めて、それを比べたランキングを見てみましょう」

相談3 保険料が安くて事故対応もいいのはどこ?

保険料が安く、事故対応もよく、補償も充実している保険会社はどこかという相談です。

すべてを同時に満たす保険会社があるかは、人によって答えが違います。保険料は条件で変わり、事故対応の感じ方も事故の状況で変わるからです。

自分が重視したい順番を決めて、同じ補償の条件で見積もりと対応の中身を比べてみてください。比べ方は自動車保険の比較のしかた|補償をそろえて保険料を比べるで紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。

下取りの商談でよくある流れ
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ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。

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よくある質問

自動車保険ランキングの1位を選べば間違いないですか?

そうとは限りません。保険料は等級や年齢条件などで大きく変わり、ランキングごとに比べているものも違います。自分の条件で見積もりを取って決めましょう。

自動車保険の人気ランキングと満足度ランキングは何が違いますか?

人気は多く選ばれていること、満足度は入っている人の評価です。どちらも、何の数をどうやって集めたかを確かめてから参考にしてください。

事故対応のランキングはどう見ればいいですか?

評価の項目と集めた時期を確かめましょう。あわせて、示談交渉サービスが使えない場面や、弁護士費用特約を付けられるかも自分で確かめておくと安心です。

もらい事故の対応はランキングで分かりますか?

ランキングだけでは分かりにくいところです。自分に過失がないもらい事故では保険会社の示談交渉サービスが使えないので、弁護士費用特約を付けられるか、限度額がどうなっているかを見積もりの時に確かめておきましょう。

ダイレクト型ランキングの上位は安いですか?

申し込みの形だけでは、どちらが安いかは決まりません。同じ補償の条件で、ダイレクト型と代理店型の見積もりを比べてください。

専門家のおすすめランキングは信用できますか?

選んだ理由と基準が書かれているかを見てください。基準が自分の重視したい点と合っていれば、参考になります。

まとめ

自動車保険ランキングは、順位より「何を比べたランキングか」を先に見ることが大切です。保険料・人気・満足度・事故対応のどれを比べているかで、見るべき点は変わります。

ランキングは候補を知る入り口にして、最後は自分の条件で取った見積もりと事故の時の対応で決めてみてください。自動車保険全体の仕組みは自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説で紹介しています。

この記事の要点
  • ランキングは何を比べたものかを先に確かめる
  • 保険料の順位は、見積もりの条件が同じでなければ当てはまらない
  • もらい事故では示談交渉サービスが使えず、弁護士費用特約が備えになる
  • ダイレクト型か代理店型かだけで安さは決まらない
  • 最後は自分の条件の見積もりで、自分だけのランキングを作る
自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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