当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
何社か見積もりを取ってみたけれど、『金額も補償もばらばらで、どう比べればいいのか分からない』と手が止まっていませんか。
結論から言うと、自動車保険の比較は「同じにする所」をそろえてから「違いを見る所」を比べるのがコツです。確かめる順番は、まず保険証券で今の補償を書き出す、次に条件をそろえて見積もる、最後に保険料と事故の時の対応を並べて比べる、です。
この記事では、自分で作れる比較表を使って、自動車保険を比べる手順を紹介します。
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自動車保険の比較は「同じにする所」と「違いを見る所」に分ける
自動車保険の比較でいちばん多い失敗は、条件の違う見積もりの金額をそのまま比べてしまうことです。比べる項目を「同じにする所」と「違いを見る所」に分けると、本当の差が見えてきます。
『安いほうを選べばいいと思っていたけど、補償が全然違った』ということ、意外とよくあるんです。
そこで、比べる項目を次の2つに分けてみましょう。
| 分け方 | 項目 | 比べ方 |
|---|---|---|
| 同じにする所 | 年齢条件・運転者の範囲 | 今の家族に合わせて全社同じにする |
| 同じにする所 | 使用目的 | 実際の使い方で全社同じにする |
| 同じにする所 | 対人・対物・人身傷害の金額 | 全社同じ金額にする |
| 同じにする所 | 車両保険の型・金額・免責金額 | 全社同じにする |
| 同じにする所 | 保険期間・払い方 | 1年・一括払いなどでそろえる |
| 違いを見る所 | 年間の保険料 | 条件をそろえた金額を比べる |
| 違いを見る所 | 事故の受付と対応 | 受付時間・連絡方法・現場への対応を見る |
| 違いを見る所 | ロードサービス | 使える場面と範囲を見る |
| 違いを見る所 | 特約の中身 | 同じ名前でも中身を見る |
| 違いを見る所 | 手続きのしやすさ | ネットか代理店か、変更の方法を見る |

「同じにする所」がそろっていないと比べられない
同じにする所が1つでも違うと、保険料の差が「会社の違い」なのか「条件の違い」なのか分からなくなります。
例えば、年齢条件が違うだけで、保険料は大きく変わります。参考純率では、年齢条件の区分の間で約3.00倍の差があるとされています。
「違いを見る所」に会社の個性が出る
条件をそろえても残る差が、保険会社ごとの違いです。
保険料だけでなく、事故の時の対応やロードサービスの中身など、困った時の頼りやすさもここで比べてみてください。
自動車保険を比較する手順
比較の手順は、今の契約を書き出す、比べる条件を決める、条件どおりに見積もる、比較表に並べる、の4段階です。この順番を守るだけで、迷いがぐっと減ります。
『どこから手をつければいいの?』という方は、次の順番で進めてみてください。
- 今の保険証券から、等級・満期日・補償の中身を書き出す
- 家族や使い方の変化を確かめ、比べる条件を決める
- 決めた条件どおりに、2〜3社以上で見積もりを取る
- 見積もりを比較表に並べ、同じにする所がそろっているか確かめる
- そろっていない会社は、条件を合わせて取り直す
- 違いを見る所を比べて、納得できた会社を選ぶ

今の契約を書き出す時のポイント
比べる時の物差しは、今の契約です。
保険証券を見ながら、補償ごとに保険金額やあり・なしを書き出してみましょう。分からない用語があれば、今の保険会社や代理店に聞いておくと、比べる時に迷いません。
家族や使い方の変化も見直す
前の年と比べて、家族や車の使い方が変わっていないかも確かめましょう。
| 変化 | 比べる前に決め直すこと |
|---|---|
| 子どもが運転し始めた | 年齢条件と運転者の範囲 |
| 通勤に使い始めた | 使用目的 |
| 車が古くなった | 車両保険を続けるか、金額をどうするか |
| ローンを組んで車を買った | 車両保険の型と金額 |
今の契約をそのまま写すだけでなく、「これからの自分に合う条件」で比べることが大切なんです。
見積もりを頼む時の伝え方
代理店や保険会社の窓口で見積もりを頼む時は、最初に比べたい条件を伝えておくと、比べやすい見積書がもらえます。
「今の証券と同じ補償の条件で、年齢条件だけ家族に合わせて見積もりをお願いします」
こう伝えるだけで、条件のずれた見積書が届くことがぐっと減りますよ。
見積もりの取り方
見積もりは、保険会社のサイト、代理店、一括見積もりサービスなどで取れます。
代理店で相談しながら条件を決めたい方は、代理店・ディーラーで入る自動車保険|メリットと見直しのコツも参考にしてみてください。
比べるタイミングは満期の前がおすすめ
比べるのにいちばん向いているのは、満期の前です。
日本損害保険協会によると、保険会社には満期を知らせる義務はなく、満期の管理は契約者の役目とされています。更新案内が届いたら、比べ始める合図にしてみてください。
契約の途中で乗り換えることもできますが、途中で解約すると、戻る保険料から経費分が差し引かれる場合があります。半年で解約しても半分戻るとは限らないので、途中で変える時は解約日ごとの金額を確かめておきましょう。
自分で作る自動車保険の比較表・比較一覧表
自動車保険の比較表は、会社を横に、項目を縦に並べるだけで作れます。紙でもスマホのメモでもかまいません。自分で作る比較一覧表がいちばん見やすく、比べ忘れも防げます。
『比較表を作るなんて大変そう』と思うかもしれませんね。でも、項目は決まっているので、意外と簡単なんです。
次のような表を作って、見積書を見ながら埋めてみてください。
| 項目 | 今の契約 | A社 | B社 | C社 |
|---|---|---|---|---|
| 年間の保険料(払い方) | ||||
| 年齢条件・運転者の範囲 | ||||
| 対人・対物の保険金額 | ||||
| 人身傷害・搭乗者傷害 | ||||
| 車両保険の型・金額・免責金額 | ||||
| 主な特約の中身 | ||||
| 事故の受付時間・連絡方法 | ||||
| ロードサービスの範囲 |
比較表を埋める時のコツ
表を埋める時は、見積書の言葉をそのまま写すより、「どんな時に何が出るか」を短く書くのがおすすめです。
特約の名前は保険会社ごとに違うので、名前で並べると同じ補償を見落とすことがあります。
- 今の契約の列を作らず、新しい見積もりどうしだけで比べる
- 一括払いと分割払いの金額を並べてしまう
- 車両保険の免責金額を書き忘れる
- 空いている欄を確かめないまま決める
車両保険の条件をそろえる時のポイント
比較表で差が出やすいのが、車両保険です。そろえる時は次の3つを見てください。
| 項目 | 中身 | そろえ方 |
|---|---|---|
| 型 | 一般型か、補償の範囲をしぼった限定型か | 全社同じ型にする |
| 保険金額 | 契約の時の市場での販売価格に相当する額が目安 | 同じ金額か近い金額にする |
| 免責金額 | 修理の時に自分で払う額 | 全社同じ額にする |
保険金額は、会社ごとに設定できる幅が違うことがあります。ぴったり同じにできない時は、その差も表に書いておきましょう。
法人契約を比較する時
社用車の自動車保険を比べる時も、考え方は同じです。
ただ、自動車保険の法人契約の比較では、個人の契約と違う点があります。
| 違う点 | 中身 |
|---|---|
| 台数 | 10台以上はフリート契約、9台以下はノンフリート契約 |
| 割引・割増の決まり方 | フリートは全車の保険料と保険金の割合で決まる |
| 年齢条件・運転者限定 | 料率の区分としてはノンフリート契約に限られる |
| クーリング・オフ | 法人の契約や事業のための契約は対象外 |
社用車の保険については、法人・社用車の自動車保険|個人契約との違いと経費で紹介しています。
フリート契約の割引・割増は、参考純率では決められておらず、保険会社ごとの決め方になります。台数が10台前後の会社は、どちらの契約になるかを先に保険会社に確かめてから比べると、手間が少なく済みます。
保険料以外の比較:事故対応・駆けつけサービス・ロードサービス
条件をそろえた保険料の次に比べたいのは、事故の時の対応とロードサービスです。中身や範囲は保険会社や商品ごとに違うので、見積もりの段階で確かめておきましょう。
『事故の時の対応は、実際に事故にあわないと分からない』と感じますよね。
でも、契約前に確かめられることはたくさんあります。
- 事故の受付時間と、電話やアプリなどの連絡方法
- 事故の現場に人が駆けつけるサービスがあるか
- ロードサービスで使える場面(故障・バッテリー上がりなど)
- ロードサービスの距離や回数などの範囲
- 示談交渉を保険会社が行う範囲
自動車保険の駆けつけサービスを比較する時
事故の現場に担当者などが駆けつけるサービスを用意している保険会社もあります。
あるかどうか、どんな時に来てもらえるかは保険会社や商品によって違います。気になる方は、見積もりの時に「どんな場面で来てもらえるか」を聞いてみてください。
ロードサービスの範囲は商品ごとに違う
自動車保険にはロードサービスが付いていることが多いですが、使える距離や回数などの範囲は保険会社・商品で違います。
国民生活センターは、ネットで見つけたロードサービス業者とのトラブルに注意を呼びかけています。困った時は、まず契約している保険会社や代理店に問い合わせるよう案内しています。
示談交渉には範囲がある
今の自動車保険は、保険会社が示談交渉を行うサービスが付いているのが一般的です。
ただし、自分に過失がまったくない事故では、自分の対人・対物賠償が使えないため、保険会社は示談交渉ができません。これはどの保険会社でも同じなので、比べる時の前提として知っておきましょう。
特約は中身で比べる
特約は、名前も中身も保険会社や商品ごとに違います。比べる時は、次のような「どんな時に役立つか」を物差しにしてみてください。
| 特約の例 | どんな時に役立つか | 比べる時に見ること |
|---|---|---|
| 弁護士費用の特約 | 相手に賠償を求める時に弁護士に頼む | 支払われる範囲と、家族の契約との重なり |
| 他の車を運転する時の特約 | 借りた車を運転中の事故 | 自動で付くか、対象になる人 |
| 個人賠償責任の特約 | 自転車などの日常の事故で賠償する | 火災保険などとの重なり |
| 代車費用の特約 | 修理中に車を借りる | 日数や金額の決まり方 |
同居の家族の契約や火災保険に同じような補償が付いていると、補償が重なることがあります。家族の証券も一緒に見ておくと、むだを見つけやすいですよ。
等級・年齢・車で保険料はどれくらい変わる?
保険料は、等級や年齢条件、車の型式で大きく変わります。だから、ほかの人の保険料と比べるより、自分の条件で取った見積もりどうしを比べるほうが確かです。
『自分の保険料、ほかの人より高い気がする』と思う方もいますよね。
ただ、条件が違えば保険料が違うのは当たり前なんです。どのくらい変わるのかを、参考純率の数字で見てみましょう。
等級による割引・割増の例
日本損害保険協会は、損害保険料率算出機構の参考純率をもとに、等級別の割増引率の例を示しています(2021年改定後の値)。実際の割増引率は保険会社によって違います。
| 等級 | 無事故 | 事故有 |
|---|---|---|
| 新規6等級 | 3%割増 | 区分なし |
| 6等級(継続) | 13%割引 | 区分なし |
| 7等級 | 27%割引 | 14%割引 |
| 10等級 | 46%割引 | 19%割引 |
| 15等級 | 53%割引 | 28%割引 |
| 20等級 | 63%割引 | 51%割引 |
同じ等級でも、事故有の期間は割引が小さくなります。比べる時は、証券の等級と事故有の期間をそのまま入れましょう。
年齢条件と車の型式による差
参考純率では、年齢条件の区分の間で約3.00倍の差があります。
車の型式ごとの型式別料率クラスは、自家用の普通・小型乗用車で最大と最小の差が約4.30倍、軽四輪乗用車で約1.73倍です。
ここに挙げた数字は、損害保険料率算出機構の参考純率の話です。保険会社が使う義務はなく、実際の保険料の決め方は保険会社ごとに違います。比べる時は、自分の条件で取った見積もりの金額を使ってください。
自分で変えられるもの・変えられないもの
保険料を左右する条件には、自分で選べるものと、選べないものがあります。
| 条件 | 自分で変えられるか | 比べる時の扱い |
|---|---|---|
| 等級・事故有の期間 | 変えられない | 証券のとおりに入れる |
| 車の型式 | 車を替えない限り変わらない | 車検証のとおりに入れる |
| 年齢条件・運転者の範囲 | 家族に合わせて選べる | 実際に運転する人に合わせる |
| 補償の金額・車両保険 | 選べる | 全社同じにそろえる |
変えられる条件を削りすぎると、いざという時に補償されないこともあります。比べる時は、まず必要な補償を決めてから金額を見てみてください。
よくある相談:自動車保険の比較で迷う声
ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている自動車保険の比較の相談から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 会社によって保険料に大きな差はある?
自動車保険は、会社によって保険料に大きな差があるのかという相談です。
同じ条件でも、保険料は保険会社ごとに違います。参考純率は参考の値で、実際の保険料は各社が決めているからです。
差がどれくらいあるかは、自分の条件で比べてみないと分かりません。条件をそろえて2〜3社以上の見積もりを取ると、自分にとっての差が見えてきます。
『前に調べた時はあまり差がなかったから、今回も同じだろう』と思うかもしれません。ただ、保険会社が保険料を改定することもあるので、更新のたびに比べ直す意味はあるんです。
相談2 事故の対応がよくて保険料も安いところは?
事故の後の対応がよく、保険料も比較的安い自動車保険を知りたいという相談です。
対応のよさと保険料の両方を、一つの数字で比べることはできません。保険料は条件をそろえた見積もりで、対応は受付時間や連絡方法、ロードサービスの範囲で、それぞれ比べてみてください。
見積もりの時に、こんなふうに聞いてみるのも一つの方法です。
「夜や休日に事故を起こした時は、どこに連絡すればいいですか?その日のうちに動いてもらえますか?」
相談3 20等級なのに毎回値上がりする
20等級で一度も保険を使っていないのに、更新のたびに保険料が上がるという相談です。
保険会社が保険料を改定したり、車の型式別料率クラスが見直されたりすると、自分が事故を起こしていなくても保険料が上がることがあります。
- 前の年と補償の条件が変わっていないか
- 年齢条件や運転者の範囲が今の家族に合っているか
- 車両保険の金額が車の価値とつり合っているか
- 同じ条件でほかの会社の見積もりも取ったか
比べた結果、車を手放すことも考えるなら
保険料や修理費の負担をきっかけに、『この車に乗り続けるか考えたい』と思う方もいますよね。
その場合は、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。古い車でも値段がつくことがあるので、先に今の車の相場を知っておくと判断しやすくなります。
いくつかのお店の査定額を比べると、相場がつかみやすいですよ。
手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替をするかも決めておきましょう。くわしくは車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で紹介しています。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
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よくある質問
自動車保険の比較で、いちばん大事なことは何ですか?
補償の条件をそろえてから保険料を比べることです。年齢条件や運転者の範囲、車両保険の条件が違うと、金額の差が会社の違いなのか条件の違いなのか分からなくなります。
自動車保険の比較表はどう作ればいいですか?
会社を横に、項目を縦に並べるだけで作れます。今の契約の列も作っておくと、比べる時の物差しになります。保険料、補償の金額、車両保険の条件、事故対応、ロードサービスを並べてみてください。
等級が同じなら、どの保険会社でも割引率は同じですか?
同じとは限りません。日本損害保険協会が示す等級別の割増引率は参考純率をもとにした例で、実際の割増引率は保険会社によって違います。
駆けつけサービスがない自動車保険は不安ですか?
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比較サイトのランキングだけで決めてもいいですか?
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まとめ
自動車保険の比較は、同じにする所をそろえてから、違いを見る所を比べるのがコツです。
今の契約を書き出し、条件をそろえて見積もりを取り、比較表に並べてみてください。後悔しやすい選び方は入ってはいけない自動車保険?後悔しやすい選び方と確かめ方で、申し込みの流れは自動車保険の入り方|申し込みの流れと必要なもので紹介しています。
- 比べる項目を「同じにする所」と「違いを見る所」に分ける
- 今の契約を書き出し、家族や使い方の変化も反映して条件を決める
- 比較表は会社を横、項目を縦に並べ、今の契約の列も作る
- 保険料の次は、事故の受付・駆けつけ・ロードサービスの範囲を比べる
- 等級や年齢、車で保険料は大きく変わるので、自分の条件の見積もりどうしで比べる




