軽自動車の自動車保険|保険料の決まり方と普通車との違い

軽自動車のシルエットと保険証券、電卓で軽自動車の保険料を表したアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

『軽自動車なのに、思ったより保険料が高い』『普通車と比べてどれくらい違うの?』と気になっている方も多いはずです。

結論から言うと、軽自動車の保険料は「軽だから一律に安い」わけではなく、車の型式ごとの料率クラスと、等級・年齢条件・補償の中身で決まります。普通車との違いは、料率クラスの分け方にはっきり表れているんです。

この記事では、軽と普通車の保険料が変わる理由と、自分の軽の任意保険を見直す順番を紹介します。

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目次

軽自動車の保険料は「車・人・補償」で決まる

先に結論

軽自動車の任意保険の保険料は、車(型式別料率クラスなど)、人(等級・年齢条件・運転者限定)、補償(対人・対物・人身傷害・車両保険・特約)の組み合わせで決まります。同じ軽自動車でも、人と補償が違えば保険料は大きく変わります。

『軽自動車の保険料の平均はどれくらい?』と知りたい方もいますよね。

ただ、保険料は人と車の条件でかなり違うので、この記事では平均額は出しません。代わりに、自分の保険料がどの要素で決まっているかを分けて見ていきます。

分け方主な要素軽ならではの点
車型式別料率クラス、新車かどうか、衝突被害軽減ブレーキ軽は7クラスで、差の幅が普通車より小さい
人等級、年齢条件、運転者限定普通車と同じ仕組み
補償対人・対物・人身傷害・車両保険・特約車両保険の金額は車の価値で変わる
軽自動車の保険料を車・人・補償の3つの要素に分けた図解

人の部分は、軽も普通車も同じ仕組み

『軽だから等級の仕組みも違うの?』と思う方もいますが、人の部分は軽も普通車も同じです。

人の要素仕組み(参考純率)
等級1〜20等級。初めての契約は6等級から始まるのが基本
等級の上がり下がり1年無事故で1等級上がり、保険金を受け取る事故1件で3等級下がる
年齢条件全年齢補償・21歳以上補償・26歳以上補償の3区分
記名被保険者の年齢26歳以上補償の時、記名被保険者の年齢でさらに区分
運転者限定限定なし・本人配偶者限定の2区分

参考純率の例では、1等級と20等級(無事故)で約5.62倍、年齢条件の3区分で約3.00倍の差があります。軽の型式による差(約1.73倍)より、人の部分の差のほうが大きいこともあるんです。

だから、軽の保険料が高いと感じた時は、車より先に等級や年齢条件を見てみると原因が見つかりやすいですよ。実際の割引率は保険会社によって違います。

確かめる順番

自分の軽の保険料を確かめる順番
  1. 保険証券で、等級・年齢条件・運転者限定・補償を見る
  2. 車検証の型式を見て、料率クラスを調べる
  3. 車両保険の有無と保険金額が、今の車の価値に合っているかを見る
  4. 補償をそろえて、複数の見積もりを取る

この順番で見ていくと、『保険料が高いのは車のせい?自分の条件のせい?』という疑問の答えが見えてきます。原因が分かれば、見直す場所も自然と決まりますよ。

証券の見方は自動車保険証券の見方で紹介しています。

軽と普通車の保険料が変わる理由を料率クラスで比べる

ここからは少し見方を変えて、軽と普通車の違いを「料率クラス」で比べてみます。実は、軽と普通車では車のクラスの分け方そのものが違うんです。

型式別料率クラスは、損害保険料率算出機構が車の型式ごとに事故の実績をもとに決めているクラスです。参考純率の一つなので、各保険会社が使うかどうかや実際の保険料は会社ごとに違います。

比べる項目自家用普通・小型乗用車軽四輪乗用車
クラスの数1〜17の17クラス1〜7の7クラス
クラス間の差約1.1倍約1.1倍
最大と最小の差約4.30倍約1.73倍
新しく発売された型式排気量や新車価格などで決める一律クラス4
新車の割引がある補償(参考純率)対人・対物・人身傷害対人・対物・人身傷害・車両

表で分かるのは、軽は車の型式による保険料の差が、普通車よりも小さいということです。普通・小型乗用車では型式によって約4.30倍の差がありますが、軽は約1.73倍に収まっています。

補足

ここでの軽四輪乗用車は、軽5ナンバー・軽7ナンバー・軽8ナンバーのことです。軽の貨物車(4ナンバーなど)は区分が別になります。

軽四輪乗用車と普通・小型乗用車の料率クラスの違いを比べた図解

2025年1月から軽は7クラスに

軽の料率クラスは、2020年1月に3クラスで始まり、2025年1月から7クラスに広がりました。

細かく分かれたことで、同じ軽でも型式によって保険料に差がつきやすくなりました。『軽に乗り続けているのに、保険料が変わった』と感じた方は、このクラスの見直しが関わっていることがあります。

クラスは毎年見直されるので、自分が事故を起こしていなくても保険料が上がることがあります。仕組みは料率クラスとはでくわしく紹介しています。

自分の軽のクラスを調べる

自分の軽自動車の料率クラスは、損害保険料率算出機構のサイトにある「型式別料率クラス検索」で調べられます。車検証に書かれた型式を入力して確かめてみてください。

料率クラスを見る時のチェック
  • 車検証の型式を手元に用意したか
  • 対人・対物・人身傷害・車両のクラスをそれぞれ見たか
  • 次に乗りたい車のクラスも見比べたか
  • 実際の保険料は保険会社の見積もりで確かめたか

参考純率の改定で、軽はどう変わる?

保険料の土台になる参考純率は、損害保険料率算出機構が毎年検証して、必要なら改定しています。改定率の例は、軽と普通・小型で分けて示されています。

届出例の条件普通・小型軽
2026年6月届出(2027年1月以降に始まる契約を想定)対人・対物・人身傷害・車両のセット17.2%引上げ17.5%引上げ
同上車両保険なし16.4%引上げ15.8%引上げ
2024年6月届出対人・対物・人身傷害・車両のセット4.1%引上げ4.2%引上げ
同上車両保険なし7.9%引上げ6.3%引上げ

例の条件は、45歳・26歳以上補償・20等級無事故・運転者限定なし・沖縄県以外などの平均です。これは参考純率の改定率で、「保険料がこの割合で上がる」という意味ではありません。

保険会社が自社の保険料を改定するか、いつ、どれくらいかは各社が決めます。くわしくは自動車保険の値上げで紹介しています。

普通車から軽に乗り換えると保険料は下がる?

『普通車から軽に替えたら、保険料は安くなる?』という疑問もよく聞きます。

軽の料率クラスは差の幅が小さいので、車の部分の保険料は落ち着きやすいと考えられます。ただ、等級・年齢条件・補償が同じでなければ比べられませんし、実際の保険料は保険会社によって違います。

乗り換える時は、今の契約の補償をそろえて、軽の見積もりを取るのが確実です。乗り換えの手続きは軽から普通車・普通車から軽に乗り換えた時で紹介しています。

軽自動車の任意保険を安くしたい時に見るところ

軽自動車の任意保険を安くしたい方は、次の順番で見てみてください。補償を削る前に見直せるところがあります。

見直す項目見るところ
年齢条件運転する一番若い人に合っているか
運転者限定運転する人を絞れるか
車両保険形・自己負担・保険金額が車の価値に合っているか
特約家族の契約と重なっていないか
払い方月払いと年払いの年間合計の差

月払いで安い保険を探す時

軽自動車の保険を月払いで安く済ませたい方も多いですよね。

日本損害保険協会は、分割払いは一時払いより総額が高くなる場合があると説明しています。毎月の金額だけでなく、1年間の合計で年払いと比べてみてください。

払い方の違いは自動車保険の払い方で紹介しています。

新しい軽は、割引の期間も見ておく

新車で軽を買った方は、新車の割引がいつまで続くかも見ておきたいところです。

参考純率では、初度登録からの期間で「25か月以内」「25か月超49か月以内」「49か月超(割引なし)」の3つに分かれています。2024年の改定では、軽の車両保険にも新車の割引が新しく設けられました。

衝突被害軽減ブレーキが付いた軽も、参考純率では発売後約3年以内の型式なら9%の割引があります。発売から約3年たった型式は、ブレーキの効果を料率クラスで評価するので、この割引は使いません。

例えば、新車で買って数年乗り続けた軽。割引の区分が変わる時期に、同じ補償でも保険料が変わることがあります。

実際の割引の内容は保険会社によって違うので、更新の案内で確かめてみてください。

軽自動車保険のおすすめは「補償をそろえて比べた結果」

『軽自動車の保険でおすすめはどこ?』という質問もよく見かけます。

この記事では、特定の保険会社や商品はおすすめしていません。保険料は人と車で違うので、自分にとってのおすすめは、補償をそろえて見積もりを比べた結果から決まるからです。

比べる時にそろえたいこと
  • 対人・対物の保険金額
  • 人身傷害の範囲
  • 車両保険の形と自己負担の金額
  • 年齢条件と運転者限定
そろえずに比べると起きること
  • 補償が少ない見積もりが安く見える
  • 特約の有無の違いに気づかない
  • 事故の時に補償されないことに後から気づく
  • 結局、自分に合っているか分からない
よくある失敗

軽だから車両保険はいらないと決めて外したら、修理代が思ったより高かった。車両保険を外すかは、車の価値と、壊れた時に自分で払えるかで決めましょう。

『この軽が壊れたら、修理代や次の車の費用を自分で出せるかな』と考えてみると、車両保険を残すか外すかを決めやすくなります。ローンが残っている軽なら、全損になった時に残りの支払いがどうなるかも見ておきましょう。

車両保険の考え方は軽自動車に車両保険は必要?で紹介しています。

軽貨物・黒ナンバーの任意保険

軽自動車でも、貨物の軽や、仕事で使う黒ナンバーの軽は、保険の考え方が少し違います。

車の種類保険の区分の考え方
自家用の軽乗用車(軽5・7・8ナンバー)軽四輪乗用車の料率クラスがある
自家用の軽貨物車(4ナンバーなど)軽四輪乗用車とは別の区分
黒ナンバーの軽(事業用)事業用の区分で、扱う保険会社を確かめる

損害保険料率算出機構の資料では、任意保険(共済を除く)の対人賠償の普及率は、2025年3月末で軽四輪乗用車が77.9%、軽四輪貨物車が56.8%です。軽の貨物車は、乗用車より任意保険に入っている割合が低くなっています。

黒ナンバーの軽の任意保険

軽自動車の黒ナンバーで荷物を運ぶ仕事を始める方もいますよね。黒ナンバーは、有償で貨物を運ぶ事業用の車です。

国の運輸支局の手引きでは、事業を始める時に損害賠償の支払い能力があることの宣誓が必要とされています。任意保険については、事業用の車を扱う保険会社に確かめるよう案内されています。

個人事業として軽貨物をする場合、任意保険料などは自分で負担します。軽貨物の任意保険は自家用の契約とは条件が違うので、使い方をそのまま伝えて見積もりを取りましょう。

くわしくは黒ナンバーの任意保険で紹介しています。

よくある相談:軽自動車の保険料の悩みに答えます

知恵袋などでよく見る相談を、要約して答えます。

相談1 軽の保険料が最大1.7倍に上がるのは、自賠責?任意保険?

『軽自動車の保険料が最大1.7倍になると聞いた。自賠責と任意保険のどっちの話?』という相談です。

これは任意保険の型式別料率クラスの話と考えられます。軽の料率クラスが2025年1月から7クラスに広がり、最大と最小のクラスの差が約1.73倍になりました。

すべての軽の保険料が1.7倍になるという意味ではありません。どのクラスになるかは型式ごとに違い、実際の保険料は保険会社によって違います。

自賠責保険は、法律で入ることが決まっている別の保険です。料率クラスのような型式ごとの区分の話とは分けて考えてみてください。

自賠責と任意保険の違いは自賠責保険と任意保険の違いで紹介しています。

相談2 21歳の大学生で、軽自動車の保険料は年間いくらくらい?

『21歳で軽に乗る場合、保険料は年間いくら?』という相談もあります。

保険料は、等級・年齢条件・車の料率クラス・補償で大きく変わります。年齢条件は、参考純率で全年齢補償・21歳以上補償・26歳以上補償の3区分があり、差は約3.00倍です。

例えば、21歳以上補償で契約するのか、親の車に家族として乗るのかで、保険料の考え方は大きく変わります。損害保険料率算出機構の資料(警察庁の資料から作成)でも、19歳以下や20〜29歳は免許保有者10万人あたりの交通事故件数が多くなっています。

こうした事故の起きやすさが、年齢条件の差として保険料に表れやすいんです。

金額の目安を探すより、自分の条件で見積もりを取るのが近道です。初めての契約なら6等級から始まるのが基本で、家族の2台目として入れるなら条件しだいで7等級から始められることもあります。

相談3 対人対物無制限・車両保険ありで、この保険料は高い?

『補償を全部付けた軽の保険料が高い気がする』という相談です。

高いか安いかは、同じ補償で比べてはじめて分かります。今の補償を書き出して、ほかの見積もりと並べてみてください。

車両保険の形や自己負担、年齢条件を見直すと保険料が変わることがあります。対人・対物は無制限が一般的なので、そこは残したまま見直すのがおすすめです。

今の車を手放すなら、軽の保険はどうする?

保険料や車両保険の負担を見直しているうちに、『この軽に乗り続けるか、手放すか』を考える方もいるはずです。保険の話を軸に、判断のポイントをまとめておきますね。

今の軽の状況考えたいこと
車両保険の保険料が車の値段につり合わない車両保険を外すか、乗り換えるかを比べる
全損や水没で大きく壊れた修理するか、手放すかを比べる
次の車に乗り換える車両入替で今の等級を次の車へ
しばらく車に乗らない中断証明書を取って解約するかを考える

車を売る・手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替するかを決めます。保険は自動では終わらないので、自分で保険会社に連絡しましょう。

手放し方は、販売店の下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。複数の店の査定額を比べると、今の軽の相場が分かりやすくなります。

例えば、車検が近くて車両保険の更新も重なる時期。『このまま乗るか、手放すか』を比べるいいタイミングになります。

古い軽や走行距離の多い軽でも、値段がつくことがあります。名義変更の手続きは店が代わりに進めることが多いですが、店ごとに違うので確かめておきましょう。

手放す前に確かめたいこと
  • 保険を入替・中断・解約のどれにするか
  • 下取りと買取店の査定額を両方見たか
  • 名義変更をだれがいつまでに行うか

手放す時の保険の手続きは車を売った時の自動車保険で紹介しています。

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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よくある質問

軽自動車の保険料は、普通車より安いですか?

軽の料率クラスは普通・小型乗用車より差の幅が小さく、車の部分の保険料は落ち着きやすいと考えられます。ただ、等級・年齢条件・補償で保険料は大きく変わるので、同じ条件で見積もりを比べてください。

軽自動車の任意保険の月額はどれくらいですか?

等級・年齢条件・車・補償で違うので、一律の金額は出せません。月払いの見積もりを取り、年払いとの年間合計の差もあわせて見てみてください。

軽自動車の任意保険で、安いところはどう探せばいいですか?

今の補償をそろえて、複数の保険会社で見積もりを取るのが確実です。補償をそろえずに比べると、補償が少ない見積もりが安く見えてしまいます。

軽の保険料の平均と比べて、自分が高いか知りたいです。

平均と比べるより、同じ補償で複数の見積もりを取るほうが、自分の保険料が高いかどうかがはっきり分かります。等級や年齢条件、料率クラスのどれが保険料を押し上げているかもあわせて見てみてください。

軽貨物の自動車保険は、軽の乗用車と同じように入れますか?

軽の貨物車は軽四輪乗用車とは区分が別で、黒ナンバーの事業用ならさらに扱いが違います。使い方をそのまま伝えて、扱っている保険会社で見積もりを取ってください。

新しく発売された軽の料率クラスはどうなりますか?

損害保険料率算出機構の仕組みでは、新しく発売された軽の型式は一律クラス4から始まります。その後は事故の実績で毎年見直されます。

まとめ

この記事の要点
  • 軽自動車の保険料は、車・人・補償の組み合わせで決まる
  • 軽の料率クラスは7クラスで、最大と最小の差は約1.73倍と普通車より小さい
  • 安くしたい時は、年齢条件・限定・車両保険・特約・払い方の順に見直す
  • 黒ナンバーの軽は事業用の区分で、扱う保険会社を確かめる
  • 手放す時は、保険の入替・中断・解約と、下取り・買取店の査定を比べる

自動車保険の全体像は自動車保険とはで紹介しています。

自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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