代理店・ディーラーで入る自動車保険|メリットと見直しのコツ

カウンターで保険証券を前に相談する手元と、代理店で入る自動車保険の見直しのコツを紹介する記事のアイキャッチ

当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。

車を買ったディーラーで、すすめられるまま自動車保険に入った方も多いですよね。『このままでいいのかな』『代理店を変えたり解約したりできるの?』と気になっていませんか。

結論から言うと、代理店で入った自動車保険も、見直しや代理店の変更、解約はできます。確かめる順番は、まず保険証券で保険会社・代理店・満期日を見る、次に補償が今の暮らしに合うか考える、最後に手続きを確かめる、です。

この記事では、代理店型の自動車保険のしくみと、上手な付き合い方、見直しのコツを紹介します。

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目次

自動車保険の代理店とは

先に結論

自動車保険の代理店とは、保険会社に代わって保険の説明をしたり、契約を結んだりするお店や会社のことです。自動車ディーラーや整備工場が代理店になっていることも多いです。

『ディーラーで入ったけど、契約しているのはディーラーなの?保険会社なの?』と迷う方もいますよね。

契約の相手は保険会社で、代理店はその間に立って手続きをする役目です。日本損害保険協会によると、代理店の主な仕事は次のとおりです。

代理店の仕事中身
商品の説明補償の中身や保険料を説明する
意向の確認お客さんの希望を聞いて、合う契約を提案する
契約の締結保険会社に代わって契約を結ぶ
保険料の受け取り保険料を受け取る
変更や解約の受付住所や車の変更、解約を受け付ける

代理店と契約した時点で、通常は契約が成り立ちます。ただし、クーリング・オフの受付は代理店ではできず、保険会社に申し出ます。

代理店型自動車保険と代理店の種類

代理店を通して入る自動車保険を、代理店型自動車保険と呼ぶことがあります。

代理店は、内閣総理大臣の登録を受けて営業しています。2024年3月末時点では、代理店の約82%が自動車ディーラーや整備工場などの副業代理店で、約76%が1社とだけ契約する専属代理店です。

代理店の種類中身見積もりの特徴
専属代理店1社の保険会社とだけ契約その会社の商品で提案される
乗合代理店2社以上の保険会社と契約複数の会社の見積もりを出せる

自分の代理店がどちらなのかは、担当者に聞けば教えてもらえます。

自動車保険の代理店とディーラーの関係

自動車保険の代理店がディーラーという場合、車を売るお店が、保険の代理店も兼ねているということです。

車の購入や買い替えと保険の手続きを、同じお店でまとめて進められるのが特徴です。

代理店のミスで損をしたら?

代理店が募集の時に契約者に損害を与えた場合は、保険会社が賠償の責任を負う決まりがあります(保険業法)。

代理店で入ったからといって、保険会社との関係が弱くなるわけではないんです。

ディーラーや代理店で入るメリットと気をつけたいこと

先に結論

代理店で入るメリットは、補償の選び方や手続きを相談できることです。気をつけたいのは、扱う保険会社が限られることがあるので、ほかの見積もりと比べずに決めてしまわないことです。

自動車保険をディーラーで入るのは、決して悪い選び方ではありません。よいところと、気をつけたいところを並べてみましょう。

代理店で入るメリット
  • 補償の選び方を相談しながら決められる
  • 車の購入や買い替えと手続きをまとめられる
  • 変更や解約を代理店で受け付けてもらえる
  • 事故の時に、担当者にも相談できる
気をつけたいこと
  • 扱う保険会社が1社だけのことがある
  • 車を買う時に急いで決めてしまいがち
  • 中身を確かめないまま更新を続けやすい
  • 担当者によって説明の分かりやすさが違う

代理店には説明の義務がある

保険会社や代理店には、お客さんの意向を聞き、それに合った契約を提案し、中身を説明して、確かめてもらう機会をつくる義務があります。

分からないことは、遠慮せずに聞いてみてください。「この補償は、どんな時に出ますか?」と聞くのは、契約者として当たり前のことなんです。

「ディーラーで入ると高い」は本当?

ディーラーで入ると保険料が高い、と聞いたことがある方もいるはずです。

ただ、申し込み方の違いで保険料の安い高いを決めつける公的な根拠は見当たりません。保険料は等級や年齢、車、補償の組み合わせで変わるので、同じ条件でほかの見積もりと比べてみるのが確かです。

ネット型との違いは、ネット型(ダイレクト型)自動車保険とは|代理店型との違いで紹介しています。

代理店型が向いている人

次のような方は、代理店で入るよさを感じやすいはずです。

代理店型が向いている人
  • 補償の要る・要らないを人に相談しながら決めたい
  • 車の買い替えが多く、入替の手続きをまとめて頼みたい
  • 家族の車の保険もまとめて見てほしい
  • 事故の時に、保険会社の受付とは別に相談相手がほしい

自動車保険を窓口で相談する時のコツ

先に結論

自動車保険を窓口で相談する時は、保険証券と車検証を持っていき、「何を相談したいか」を先に伝えるのがコツです。比べたい時は、今と同じ条件の見積書をもらいましょう。

『窓口で相談すると、そのまま契約することになりそうで不安』という方もいますよね。

相談したからといって、その場で契約する必要はありません。見積書をもらって持ち帰り、ゆっくり比べても大丈夫です。

窓口相談に持っていくもの
  • 今の保険証券や更新案内
  • 車検証
  • 運転免許証
  • 運転する家族の年齢のメモ
  • 相談したいことのメモ

相談の時の伝え方

相談の最初に、こんなふうに伝えると話が早いです。

「今の補償を見直したいので、同じ条件と、年齢条件を変えた条件の2つで見積もりをお願いします」

希望をはっきり伝えると、比べやすい見積書がもらえますよ。

近くの自動車保険の代理店を探す時

近くの自動車保険の代理店を探す時は、乗合代理店か専属代理店かを確かめておくと、相談の仕方を決めやすくなります。

複数の保険会社を比べたいなら乗合代理店、今の保険会社のまま見直したいなら今の代理店、という選び方もあります。

『わざわざお店に行くのは面倒』という方は、電話で相談を受け付けているかを先に聞いてみてください。証券の写しを手元に置いて話せば、店に行かなくても進められることがあります。

自動車保険の苦情相談窓口

代理店の対応に困った時は、まず契約している保険会社の苦情相談窓口に伝えてみてください。

それでも解決しない時は、日本損害保険協会のそんぽADRセンターに相談できます。ただし、対象は協会と契約を結んだ保険会社で、代理店や整備工場そのものは対象外とされています。

補足

保険会社や代理店には、勧誘の方針をつくって公表することが義務付けられています。勧誘の時間帯への配慮などが書かれているので、気になる時は保険会社のサイトで読んでみてください。

自動車保険の代理店変更・解約の手順

先に結論

代理店を変えたい時や解約したい時は、満期日に合わせて動くのがいちばん分かりやすい方法です。新しい保険の始まる日と今の保険の終わる日をそろえて、補償の空白をつくらないようにしましょう。

『車を替えたから、保険の代理店も変えたい』『代理店型からネット型に移りたい』という方もいますよね。

自動車保険の代理店変更や解約は、次の順番で進めると安心です。

代理店変更・解約の流れ
  1. 保険証券で保険会社・代理店・満期日を確かめる
  2. 新しい代理店や保険会社で、今と同じ条件の見積もりを取る
  3. 新しい保険の始まる日を、今の保険の満期日にそろえる
  4. 今の代理店に、満期で更新しないことを伝える
  5. 途中で変える時は、解約日と戻る保険料を確かめてから解約する
  6. 新しい保険証券の中身と等級を確かめる
自動車保険の代理店変更や解約を進める流れを6つのステップで示した図解

自動車保険をディーラーで解約する時

ディーラーが代理店になっているなら、自動車保険のディーラー解約は、ディーラーに伝えれば手続きの案内を受けられます。

代理店は解約の受付もできるからです。代理店に連絡しにくい時は、保険会社に直接聞いても大丈夫です。

代理店で解約する時に知っておきたいこと

自動車保険の解約を代理店に伝える時は、解約したい日を決めておきましょう。

途中で解約すると、残りの期間に応じて保険料が戻りますが、保険会社の経費に充てる部分が差し引かれる場合があります。1年契約で半年後に解約しても、半分戻るとは限りません。

こんな時おすすめの動き方
満期で別の保険に移る満期で更新しないと伝え、新しい保険を満期日から始める
途中で別の保険に移る新しい保険の始まる日に合わせて解約日を決める
車を手放して乗らなくなる中断証明書を取るかを決めてから解約する
同じ保険会社のまま代理店だけ変えたい扱いは保険会社によるので、今の保険会社に聞く

代理店変更と解約で等級はどうなる?

保険会社を変えても、等級は保険会社どうしの確認の仕組みで引き継がれます。

ただし、満期日から一定の期間を過ぎても次の契約をしないと、新しい契約の扱いになり、等級の割引を引き継げなくなります。代理店を変える時も、補償が途切れないように日付をそろえましょう。

乗り換えの注意点は、自動車保険の乗り換え手順とデメリット|等級と空白期間に注意で紹介しています。

変える前に今の担当者に聞いておきたいこと

代理店を変えると決めても、今の担当者に聞いておくと役立つことがあります。

聞いておくこと理由
今の補償の中身で分かりにくい所新しい見積もりの条件をそろえるため
満期日と、更新の手続きの締め切り補償の空白をつくらないため
途中解約した時の戻る保険料途中で変える時の損得を考えるため

聞きにくいと感じるかもしれませんが、契約者として確かめるのは自然なことです。

今の車を手放すなら:車を買った店で入った保険の扱い方

先に結論

車を売る・手放す時は、保険を解約するか、中断証明書を取るか、次の車に車両入替をするかを決めます。ディーラーで入った保険なら、車の手続きと保険の相談を同じお店で進められるのが便利なところです。

『車を替えるなら、保険はどうすればいいの?』と迷いますよね。ここでは、今の車をどうするかに合わせて、保険の扱い方を見ていきます。

今の車をどうするか保険の手続き相談先
新しい車に乗り換える車両入替車を買う店・代理店
下取りに出す次の車があれば車両入替車を買う店
買取店に売って、しばらく乗らない中断証明書を取ってから解約代理店・保険会社
廃車にして車を持たない解約、または中断証明書代理店・保険会社
今の車を乗り換える・売る・廃車にする時の自動車保険の手続きを比べた図解

車両入替は車を替える時の基本

新しい車に乗り換える時は、今の保険を新しい車に付け替える「車両入替」で等級を引き継げます。

入替後の車の所有者が、今の車の所有者や記名被保険者、その配偶者、同居の親族のいずれかであることなどが条件です。車を買う店が代理店なら、納車の日に合わせて手続きを案内してもらえることが多いです。

しばらく車に乗らないなら中断証明書

車を売ってしばらく乗らない時は、中断証明書を取っておくと、次に車を持った時に今の等級を引き継げる場合があります。

国民生活センターの資料では、一般的に7等級以上なら最長10年と説明されていますが、条件や必要な書類は保険会社によって違います。日本損害保険協会は、一般的に解約日から13か月以内などに手続きが必要としています。

下取りだけでなく買取店の査定額も見る

車を手放す時は、下取りだけでなく、買取店に売る方法もあります。

下取りは車の購入とセットの契約で、購入をやめると下取りも基本的に取りやめになります。買取は車の購入とは別の契約なので、売るお店と買うお店を分けることもできます。

古い車や走行距離の多い車でも、値段がつくことがあります。いくつかのお店の査定額を比べると相場が分かるので、下取りの金額と並べて判断してみてください。

車両保険の保険料と車の値段のつり合い

車が古くなると、車両保険の保険料が車の値段につり合わなくなったと感じることもありますよね。

そんな時に、車両保険を外すか、車ごと乗り換えるかを考える人もいます。全損や水没の時も、修理して乗り続けるか、手放すかを比べて決めることになります。

手放す時のよくある失敗
  • 車を売ったのに、保険の解約や中断の手続きを忘れる
  • 中断証明書を取らずに解約して、等級が残せなくなる
  • 名義変更が終わったかを確かめない

名義変更の手続きは、売るお店が代わりに進めることが多いですが、進め方はお店ごとに違います。

終わったら知らせてもらえるか、契約の前に確かめておくと安心です。売る時の保険の手続きは、車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方でくわしく紹介しています。

よくある相談:代理店・ディーラーの自動車保険で迷う声

ここでは、ネットの相談サイトに寄せられている代理店やディーラーの自動車保険の相談から、よく見られるものを要約して紹介します。

相談1 車を替えたので、保険の代理店も変えたい

車を買い替えたのをきっかけに、自動車保険の代理店も変えたいという相談です。

いちばん分かりやすいのは、今の保険の満期に合わせて、新しい代理店で次の契約を始める方法です。等級は保険会社どうしの確認の仕組みで引き継がれます。

回答のポイント

同じ保険会社のまま代理店だけ変えられるかは、保険会社の扱いによります。今の保険会社か新しい代理店に聞いてみてください。途中で変える時は、解約日と新しい保険の始まる日をそろえることが大切です。

相談2 ディーラーから別の代理店に変える。いつ、どこに相談すればいい?

ディーラーで入った保険を、別の代理店に変えたい時、満期前のどのタイミングで、どこに相談すればいいかという相談です。

まずは新しい代理店に、今の保険証券を持って相談してみましょう。満期より前に見積もりと手続きを済ませておくと、補償が途切れません。

今のディーラーには、こんなふうに伝えれば十分です。

「次の満期で別の代理店にお願いすることにしたので、更新はしない予定です」

相談3 代理店型からネット型へ。代理店に出向かないと解約できない?

代理店型からネット型に乗り換えたいが、代理店に出向いて解約の手続きをしないといけないのか、という相談です。

満期で乗り換えるなら、今の代理店に更新しないことを伝え、新しい保険を満期日から始めればよいことが多いです。途中で解約する時の書類や方法は保険会社によって違うので、電話で聞いてみてください。

乗り換える前に確かめること
  • 新しい保険の始まる日が満期日と合っているか
  • 今の補償と同じ条件で見積もったか
  • 途中解約なら、戻る保険料と解約の方法
  • 代理店に更新しないことを伝えたか

新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく

新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。

『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。

手放し方の選択肢

今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。

納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。

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ポイントは「今の車をどう手放すか」です。

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よくある質問

自動車保険の代理店とは何ですか?

保険会社に代わって保険の説明や契約の締結、保険料の受け取り、変更や解約の受付をするお店や会社です。自動車ディーラーや整備工場が代理店になっていることも多いです。

ディーラーで入った自動車保険は、ディーラーで解約できますか?

ディーラーが代理店になっているなら、解約の受付をしてもらえます。保険会社に直接連絡して手続きを聞くこともできます。途中で解約すると、戻る保険料から経費分が差し引かれる場合があります。

自動車保険の代理店を変えると等級は下がりますか?

保険会社を変えても、等級は保険会社どうしの確認の仕組みで引き継がれます。ただし満期から一定の期間を過ぎて次の契約をしないと、等級の割引を引き継げなくなるので、日付をそろえて手続きしましょう。

自動車保険をディーラーで入るのはやめたほうがいいですか?

やめたほうがいいということはありません。車の手続きと保険の相談をまとめられるのはよいところです。ただ、扱う保険会社が限られることもあるので、満期の前に同じ条件でほかの見積もりとも比べてみてください。

代理店の対応に不満がある時はどこに相談すればいいですか?

まず契約している保険会社の苦情相談窓口に伝えてみてください。それでも解決しない時は、日本損害保険協会のそんぽADRセンターに相談できます。代理店そのものは対象外とされている点は知っておきましょう。

まとめ

代理店やディーラーで入る自動車保険は、補償の選び方や車の手続きをまとめて相談できるのがよいところです。

一方で、比べずに決めたり、中身を確かめずに更新を続けたりしないことが大切です。

満期の前に、今と同じ条件でほかの見積もりも取ってみてください。見積もりのやり方は自動車保険の見積もりのやり方|必要なものと条件のそろえ方で紹介しています。

この記事の要点
  • 代理店は保険会社に代わって説明・契約・変更や解約の受付をする
  • 代理店の多くはディーラーや整備工場で、1社だけと契約する専属代理店が多い
  • 窓口で相談する時は証券と車検証を持っていき、同じ条件の見積書をもらう
  • 代理店変更や解約は満期日に合わせ、補償の空白をつくらない
  • 車を手放す時は解約・中断証明書・車両入替を決め、下取りと買取の査定額も比べる
自動車保険ナビ

自動車保険ナビ 編集部

自動車保険(任意保険)の補償と特約、等級の仕組み、保険料の決まり方、見積もりと乗り換え、事故の時の流れ、車を買い替える・売る・手放す時の保険の扱いまで、公的機関や業界団体の公開情報をもとにまとめている情報サイトです。 公式サイト

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