当サイトは日本損害保険協会・損害保険料率算出機構・国土交通省・金融庁など公的機関や業界団体の公開情報をもとに編集部が独自に執筆しています。特定の保険会社・保険商品を勧めるものではありません。補償の内容・特約・保険料・等級の扱い・手続きは保険会社や契約によって異なり、制度は改定されることがあります。実際の補償や条件は、ご契約の保険会社・代理店の約款や重要事項説明書で確認してください。記事内には広告を含む場合があります。
新車の契約を済ませて、あとは納車を待つだけ。そんな時に『自動車保険って、いつまでに何をすればいいの?』と気になった方も多いはずです。
結論から言うと、新車の自動車保険は「納車当日から補償が始まっている」状態をゴールにして、納車前に段取りしておけば大丈夫です。今の保険がある人は車両入替、初めての人は新しい契約が基本になります。
この記事では、納車までにやること、新車の等級と新車割引、付けておきたい補償を順番に見ていきます。
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新車の自動車保険は「納車当日に補償が始まる」ように準備する
新車の自動車保険で大切なのは、納車当日の帰り道から補償が始まっていることです。今の車に保険がある人は車両入替、車も保険も初めての人は新しく契約する形が基本です。どちらも納車前に手続きを済ませておきます。
『納車されてから保険に入れば間に合うよね』と思う方もいますよね。
ただ、新車は販売店から自分で運転して帰ることが多いので、その瞬間から保険が必要です。手続きを後回しにすると、いちばん最初の運転が補償のない状態になってしまうことも。
まず確かめる順番
- 今の保険証券で、等級・満期日・車両保険の有無を見る(初めての人は飛ばす)
- 販売店に、登録の予定と納車日・納車の時間帯を聞く
- 新しい車の所有者と使う人(記名被保険者)を決める
- 保険会社や代理店で、補償内容をそろえて見積もりを取る
- 補償が始まる日と時刻を納車に合わせて手続きし、保険料の払い方も決める

今の保険がある人・ない人で、やることが違う
| あなたの状況 | 基本の手続き | 等級 |
|---|---|---|
| 今の車を新車に買い替える | 今の契約で車両入替 | 今の等級を引き継ぐ |
| 今の車も残して新車を増やす | 新車に入替して残す車を新しく契約するか、新車を新しく契約 | 新しい契約は原則6等級(条件により7等級) |
| 車も保険も初めて | 新しく契約する | 6等級から |
| 家族の車に乗っていて、自分の新車を買う | 新しく契約する(家族の等級の扱いは保険会社に確認) | 原則6等級から |
買い替えの車両入替については、車を買い替えたら自動車保険は?車両入替の手続きと等級でくわしく紹介しています。
契約から納車まで、時期ごとにやっておくこと
新車は、購入の契約から納車まで少し時間がかかることが多いですよね。
その間に何をいつやるかを、時期ごとに並べてみました。日数は車や販売店によって違うので、「出来事」を目印にしてみてください。
| 時期の目印 | やっておくこと | ポイント |
|---|---|---|
| 購入の契約をしたころ | 今の保険証券を出して、等級と満期日を確認 | 満期日が納車日の近くか見ておく |
| 納車日の見通しが立ったころ | 補償をそろえて見積もりを取る | 車両保険の金額は購入価格やグレードが目安 |
| 登録が済み、車の情報が分かったころ | 保険会社に入替や新しい契約を申し込む | ナンバー前の扱いは保険会社に確認 |
| 納車の前日まで | 補償が始まる日と時刻、保険料の払い込みを確認 | 払い込みがまだだと補償されないことがある |
| 納車当日 | 証券や申込の控えを手元に置いて運転 | 古い車で行く時は、行きの補償も確認 |
| 納車後、最初の満期 | 補償と保険料を見直す | 新車割引の期間や車両保険の金額も見る |

自動車保険の手続きは納車前に済ませる
『納車前に保険の手続きなんてできるの?』という声もよく聞きます。
新しい車の情報が分かれば、納車前に申し込みや入替の予約をしておけることが多いです。ナンバーが決まる前にどう手続きするかは保険会社によって違うので、販売店から届いた書類を手元に置いて相談してみてください。
納車当日に気をつけたい、補償が始まる時刻
日本損害保険協会の用語集では、損害保険の保険期間は多くの場合、初日の午後4時に始まると説明されています。
ただ、自動車保険では申込書に書いた時刻から始まる場合もあり、保険会社・契約によって違います。
「納車は○日の午前中です。その時間から補償を始めたいです」
「では、開始の時刻をそこに合わせて手続きしますね」
こんなふうに、日付と一緒に時間帯も伝えておくと安心です。
- 補償の開始日を納車日にしたつもりが、開始の時刻が納車より後になっていた
- 保険料の払い込みが済んでおらず、補償が始まっていなかった
- 古い車で販売店に行く時、入替の時刻のせいで行きの補償が外れていた
保険料を払う前の事故は、約款上、保険金が支払われないのが一般的です。口座振替などでは払い込みを待ってくれる猶予の決まりがある場合もありますが、内容は保険会社ごとに違います。
販売店で自動車保険をすすめられた時
新車を買うと、販売店から自動車保険をすすめられることもありますよね。『このまま入っていいのかな』と迷う方もいるはずです。
日本損害保険協会によると、損害保険の代理店の約82%は、自動車ディーラーや整備工場などの副業代理店です(2024年3月末現在)。販売店が保険会社の代理店になっていることは珍しくありません。
代理店には契約を結ぶ権限があり、代理店と契約した時点で通常は契約が成立します。保険会社や代理店には、お客さんの意向を聞いて、それに合った契約を提案し、内容を説明する決まりもあります。
- 今の保険証券の等級と満期日(今の保険がある人)
- 運転する人の範囲と、いちばん若い人の年齢
- 車両保険を付けたいか、付けるならタイプと免責金額の希望
- 他の保険会社の見積もりと比べたいこと
販売店の保険にするか、今の保険会社で入替するか、別の保険会社にするかは自由に選べます。補償をそろえた見積もりを見てから決めても遅くありません。
新車の等級と新車割引|保険料はどう決まる?
新車だと保険料が安くなると聞いたことがある方もいますよね。ここでは、等級と新車割引を分けて見ていきます。
新車だから等級が上がるわけではない
まず知っておきたいのは、新車でも等級そのものは変わらないということです。
等級は、前の年の事故の有無で決まる「人と契約の成績」のようなものです。車が新しいかどうかでは変わりません。
| 状況 | 新車の等級 |
|---|---|
| 今の車から車両入替 | 今の等級のまま |
| 初めて自動車保険に入る | 6等級から |
| 2台目以降の車で一定の条件を満たす | 7等級から始まる場合がある |
| 事故で等級が下がった直後に買い替え | 下がった等級のまま引き継ぐ |
2台目以降の車を7等級から始める仕組みには、1台目の等級が一定以上であることなどの条件があります。細かい条件は保険会社に確かめてみてください。
『事故の後に新車にすれば、等級もリセットされるかも』と考える方もいるかもしれません。保険会社や共済の間には等級や事故の有無を確かめ合う制度があるので、車を新しくしても等級はそのまま引き継がれるのが基本です。
自動車保険の新車割引とは
新車割引は、等級とは別に「車が新しいこと」で保険料が下がる仕組みです。
損害保険料率算出機構が出している参考純率では、初度登録(検査)からの経過期間で保険料を分けています。
| 参考純率の区分 | 内容 |
|---|---|
| 初度登録から25か月以内 | 割引の対象 |
| 25か月超49か月以内 | 割引の対象 |
| 49か月超 | 割引なし |
参考純率は保険会社が保険料を決める時の参考値で、使う義務はありません。実際に新車割引があるか、何年まで続くか、何%引きかは保険会社・商品によって違います。
参考純率では、2024年の改定で新車割引の割引率が広げられ、軽四輪乗用車の車両保険にも新車割引が設けられました。また、発売からおおむね3年以内の型式で衝突被害軽減ブレーキが付いている車には、9%の割引(ASV割引)が設けられています。どちらも参考純率の話なので、実際の割引は見積もりで確かめてみてください。
型式ごとの料率クラスも保険料に関わる
新車の保険料には、型式ごとの「料率クラス」も関わります。
参考純率では、新しく発売された型式のクラスは、普通・小型なら排気量や新車価格などで決まり、軽自動車は一律でクラス4から始まります。クラスは毎年見直されるので、自分が事故を起こしていなくても保険料が上がることがあります。
新車に付ける補償の考え方|車両保険と新車特約
新車を買う時にいちばん迷うのが、車両保険をどうするかですよね。
新車は車の値段が高いぶん、修理や全損の時の負担も大きくなります。車両保険を付けるかどうかは、「全損になった時に、自分のお金で次の車を用意できるか」で考えると決めやすくなります。
車両保険の金額は、協定保険価額で決まる
車両保険の保険金額は、契約の時に決める協定保険価額が上限です。同じ車種・年式・同じくらいの状態の車を買う価格がもとになります。
修理費がこの金額以上になった時や、修理できない時は、協定保険価額が支払われます。全損の場合は、免責金額(自己負担額)を差し引かずに支払われます。
新車特約(車両新価保険特約)とは
新車には、「新車特約(車両新価保険特約)」を付けられる場合があります。購入から一定期間内に大きな損害を受けた時に、代わりの新車を買うための保険金が出る特約です。
- 付けられるのは初度登録からいつまでか(保険会社が定める期間)
- どのくらいの損害で支払われるか
- 盗難は対象外など、支払われない場合はないか
- 特約を付けた時と付けない時の保険料の差
新車特約の中身や条件は、保険会社・商品によって違います。くわしくは新車特約(新価特約)とは|付ける期間と全損時の考え方で紹介しています。
ローンや残価設定で買った新車の場合
ローンで買った新車は、車検証の所有者がローン会社や販売店になっていることがあります。
所有者と契約者が違う時の契約のしかたや、全損の時の保険金の扱いは、保険会社や契約によって違います。保険会社と、所有者になっているローン会社・販売店の両方に確かめておきましょう。
ローン・残クレの車に車両保険は必要?全損時の残債も参考にしてみてください。
新車をきっかけに、運転する人や使い方が変わる時
新車を買うと、『家族みんなで乗るようになった』『通勤にも使うことにした』と、使い方が変わることもありますよね。
日本損害保険協会の説明では、運転者の年齢条件や運転者の範囲を変える時は、保険会社への連絡が必要です。連絡しないと変更前の条件が使われ、保険金が支払われない場合があります。
使用目的を日常・レジャーから通勤・通学に変える時も、遅滞なく知らせる決まりになっています。新車の手続きのついでに、「誰が・何に使うか」もまとめて伝えておきましょう。
新車におすすめの自動車保険はどう選ぶ?
『新車におすすめの自動車保険を教えてほしい』という声は多いのですが、この記事では特定の保険会社は挙げません。
同じ新車でも、等級や年齢、運転する人、車両保険の有無で、合う保険が変わるからです。
- 対人・対物・人身傷害など、基本の補償をそろえて比べたか
- 車両保険のタイプと金額、免責金額をそろえたか
- 新車割引や新車特約があるか、条件はどうか
- 事故の時の連絡のしやすさや、販売店・代理店で相談できるか
販売店で勧められた保険も、ネットで申し込める保険も、補償をそろえて見積もりを並べるのがいちばんの近道です。比べ方は自動車保険の比較のしかた|補償をそろえて保険料を比べるで紹介しています。
今の車を手放すなら|新車に替える前に決めること
新車を買う時は、今の車をどうするかも一緒に決めることになりますよね。
- 新車の購入と同じ窓口で手続きできる
- 新しい車の代金の一部を今の車で払う形になる
- 購入をやめると下取りも一緒に取りやめになる
- 新車の購入とは別に売買の契約をする
- 店によって査定額が違うので、比べると相場が分かる
- 引き渡しの日を自分で調整する必要がある
どちらがいいかは、車の状態や手間のかけ方で変わります。下取りの金額だけで決めず、買取店の査定額も見ておくと、今の車の相場が分かって判断しやすくなります。
年式が古い車や走行距離が多い車でも、値段がつくことがあります。ただ、査定額は店や車の状態によって違うので、「いくらで売れる」と決めつけずに比べてみてください。
- 新車があるなら、保険は車両入替にする
- 今の車を先に手放して車のない期間ができるなら、保険会社に相談する
- 当面は車を持たない予定なら、中断証明書で等級を残す方法を考える
- 名義変更を店が代わりに進めてくれるか確認する(店ごとに違う)
今の車を売る時の保険の手続きは、車を売ったら自動車保険はどうする?解約・中断・入替の選び方で見ていきます。
よくある相談:新車の自動車保険で迷う声
ネットの相談サイトに寄せられている、新車の自動車保険についての声から、よく見られるものを要約して紹介します。
相談1 自動車保険の新車割引は、何年までつく?
新車割引がいつまでつくのか知りたい、という相談です。
参考純率では、初度登録から25か月以内、25か月超49か月以内の区分があり、49か月を超えると割引がなくなります。ただ、実際の新車割引の期間と割引率は保険会社によって違います。
自分の契約でいつまで新車割引がつくかは、保険証券や更新案内の割引欄で確かめるのが確実です。分からない時は、保険会社に「新車割引は次の更新でもつきますか」と聞いてみてください。
相談2 新車特約をつけるか悩んでいる
軽自動車の新車特約をつけるか、生活費を考えて悩んでいる、という相談です。
新車特約は、購入から一定期間しか付けられないのが一般的です。付けるかどうかは、全損になった時に次の車を自分で用意できるか、特約の保険料がどのくらいかで考えると決めやすくなります。
相談3 満期と新車の納車日が同じころ。どうすればいい?
今の保険の満期と、新車の納車日が同じくらいの時期で迷っている、という相談です。
満期で更新して入替するか、満期で保険会社を変えて新車で契約するか、のどちらかになることが多いです。どちらにしても、補償のない日が1日もできないように、更新日と納車日を並べて保険会社に伝えてみてください。
満期で保険会社を変える場合、新しい契約の開始が遅れると、満期から新しい契約までの間が無保険になります。満期日から一定の期間を過ぎても更新しないと、等級の引継ぎができなくなることもあります。
新しい車に乗り換える前に、今の車の手放し方も決めておく
新しい車への乗り換えを考えているなら、今の車をどうするかも先に考えておくと安心です。
『新しい車のことで頭がいっぱいで、そこまで考えていなかった』という方も多いですよね。
今の車は、購入する販売店での下取りのほかに、買取店に売る方法もあります。複数の会社に査定してもらうと、条件を比べたうえで決められます。
納車のタイミングと手放す時期をそろえておくと、車が無い期間もつくらずに済みます。
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すでに調べ尽くしている方は「知ってるよ」と思うかもしれません。でも、ピンと来なかった方は、ここだけは最後まで読んでみてください。
ポイントは「今の車をどう手放すか」です。
多くの人は、新しい車を買うお店でそのまま下取りに出します。でもこれは、損をしやすい典型的なパターンなんです。
販売店も商売なので、下取りはできるだけ安く引き取りたいのが本音です。
- まず、控えめな下取り額を提示される
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金額が上がると、サービスしてもらったように感じますよね。
ただ、最初の金額には上げる余地が残してあることも多く、上がった後の金額でも、まだ本当の価値より安いことがあります。
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それより安い下取り額では、話がまとまりにくくなります。
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よくある質問
新車の自動車保険は、納車前に入れますか?
新しい車の情報が分かれば、納車前に申し込みや入替の手続きを進められることが多いです。ナンバーが決まる前の扱いは保険会社によって違うので、販売店から届いた書類を手元に置いて相談してみてください。
新車にすると、自動車保険の等級は変わりますか?
変わりません。等級は前の年の事故の有無で決まるもので、車が新しいかどうかでは上がりも下がりもしません。車両入替なら今の等級を、初めての契約なら6等級から始まるのが基本です。
新車割引はどの保険会社にもありますか?
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納車当日、古い車で販売店に行く時の保険はどうなりますか?
入替の時刻によっては、行きの古い車が補償から外れることがあります。保険会社に「行きは古い車、帰りは新車」と伝えて、どちらも補償されるように相談してみてください。
新車に車両保険は付けたほうがいいですか?
人によって違います。全損になった時に次の車を自分で用意するのが難しいなら、付けておくと安心です。新車に車両保険は必要?金額の決め方と付ける期間も参考にしてみてください。
まとめ
新車の自動車保険は、納車当日の最初の運転から補償が始まっていることがゴールです。
今の保険証券で等級と満期日を見て、販売店に納車日と時間帯を聞き、補償をそろえて見積もりを取る。この順番で進めれば、慌てずに納車の日を迎えられます。
自動車保険の全体像は自動車保険とは|任意保険の補償と選び方をやさしく解説にまとめています。
- 新車の自動車保険は、納車当日に補償が始まるよう納車前に手続きする
- 今の保険がある人は車両入替、初めての人は新しく契約するのが基本
- 補償が始まる時刻と保険料の払い込みを、納車の前日までに確かめる
- 新車でも等級は変わらない。新車割引は等級とは別の仕組みで、内容は保険会社による
- 車両保険の金額は協定保険価額が上限。新車特約は付けられる期間と条件を確認
- 今の車は下取りと買取店の査定額を比べ、保険は入替・中断・解約から選ぶ




