保険料は走る分だけと言うけど、予定より多く走ったらどうなるの?
通販型自動車保険のほとんどが走る距離に応じて保険料を設定しています。
つまりたくさん走る人はその分事故を起こしたり、巻き込まれたりするリスクが高いということです。
ただ、走行距離って毎年同じではないし、転勤や進学などで生活パターンが変わるとそれに伴って増えたり減ったりするのです。
もしも申告した走行距離を超えてしまったらどうすればいいのでしょうか?
各損保会社の走行距離の考え方をまとめてみました。
ソニー損保
申告は一年間の予想距離
契約時に一年間で走ると予想される走行距離を7段階で申告。
あまり乗らない | 3,000km以下 |
近所の買い物がメイン | 5,000km以下 |
通勤通学(片道30分程度) | 7,000km以下 |
休日使用、時々旅行 | 9,000km以下 |
通勤通学(片道1時間程度) | 11,000km以下 |
毎日長距離 | 16,000km以下 |
毎日かなりの距離を走る | 無制限 |
距離が少ないほど保険料が得になる設定になっています。
契約時に申告した契約距離区分を超えてしまったら?
初年度の場合は超えてしまった時点でソニー損保に連絡をする必要があります。差額の支払いをすれば、補償が受けられます。
2年目以降は前年の実際の走行距離を申告することで「こえても安心サービス」が適用されます。(追加保険料の支払いは不要)
前年多めに申告してしまったら?
申告した距離よりも実際に走った距離が「1000km以上」少なかった場合、差額保険料相当額が翌年の保険料より割引されます。
大人の自動車保険
大人の自動車保険は前年走行距離区分(過去一年間に走った距離)で保険料を算出します。
初年度は4区分からの自己申告。
- 「5,000km以下」
- 「5,000km超-10,000km以下」
- 「10,000km超-15,000km以下」
- 「15,000km超」
翌年度からは更新時にオドメーター(走行距離計)の数字を申告することで自動計算がされます。
契約中に前年走行距離区分を超えてしまっても変更手続きや追加の保険料支払いは不要です。
アクサダイレクト
年間予想最大走行距離を自己申告します。
予想距離ですから先の一年で自動車に乗る予定の距離です。区分は三つです。
区分 | 車の使用 | 目安(1日あたりの距離) |
5,000km未満 | 近所のスーパーへの買い物などであまり乗らない | 約13km |
5,000km以上~10,000km未満 | 近所への買い物など使用するほか、週末は家族とドライブもする | 14km~27km |
10,000km以上 | 近所への買い物はもちろん、週末ロングドライブをしたり、旅行や帰省などにも使用する | 28km以上 |
年間予想最大走行距離を超えてしまったら?
年間予想最大走行距離を超えてしまった場合は速やかにアクサダイレクトに連絡が必要です。
残りの保険期間に応じた差額保険料を支払うことで補償が受けられます。
チューリッヒ保険
5段階の年間予定走行距離が設定されています。
3,000km以下 | 買い物など日常の使用。 |
3,000km超 5,000km以下 | 買い物やレジャーなど休日の使用。 |
5,000km超 10,000km以下 | 買い物など日常の使用に加え、休日の使用。 |
10,000km超 15,000km以下 | 買い物・休日の使用に加え、帰省などのロングドライブも。 |
15,000km超 | ほぼ毎日、長距離で使用。 |
年間予定走行距離を超えてしまったら?
契約内容の変更手続きが必要です。インターネットから変更が可能。
変更内容に伴い追加の保険料支払いが必要になります。
三井ダイレクト損保
過去一年間の年間走行距離と積算走行距離計(オドメーター)の数字を申告します。
初年度は自己申告ですが、2年目位以降は自動計算されます。
区分 | 日常・レジャー使用 | 通勤・通学使用 業務使用 |
5,000km以下 | あまり乗らない、近所の買い物がメイン | 週5、15km/日程度、300km/月程度 |
5,001km~10,000km | ほぼ毎日使用、たまに長距離ドライブ、20km/日程度、500km/月程度 | 週5、30km/日程度、500km/月程度 |
10,001km~15,000km | ほぼ毎日使用、週1回程度長距離ドライブ、30km/日程度、1,000km/月程度 | 週5、50km/日程度、1,000km/月程度 |
15,001km以上 | ほぼ毎日使用、頻繁に長距離ドライブ50km/日以上、1,500km/月程度 | 週5、70km/日以上、1,500km/月以上 |
年間走行距離を超えてしまったら?
前年の走行距離で保険料は決まっていますので、連絡や追加の保険料支払いは必要ありません。
イーデザイン損保
過去一年間の走行距離に基づく走行距離区分で保険料が決定します。
- 3,000km以下
- 3,000km超5,000km以下
- 5,000km超10,000km以下
- 10,000km超15,000km以下
- 15,000km超20,000km以下
- 20,000km超
初年度は自己申告、2年目以降は更新時の走行距離計に応じて走行距離区分が決まる仕組みです。
走行距離区分以上に走ってしまたら?
「過去1年間に走った距離」に当てはまる走行距離区分で保険料が決まります。
そのため区分以上に走ってしまっても、変更する手続きや追加保険料の支払いは必要ありません。
走行距離区分に実際の走行距離が満たない場合でも保険料の払い戻しや割引はありません。
これからの距離か、これまでの距離か?
走行距離について損保会社でふた通りの考え方があります。
これからの一年で走る予想距離で保険料を決めるか、去年一年間で走った実際の距離で保険料を決めるかです。
これからの一年で走る予想距離で保険料が決まる場合:
距離を超えた場合は手続きの変更や追加の保険料支払いが必要です。
(申告に満たなかった場合は翌年の保険料が割引になるなど払いすぎにならないような配慮がある保険会社もあります。)
万が一の場合、保険金の支払いに影響がでると何のための保険かわかりません。
事故が起こってからではなく事前に手続きをしておくことをオススメします。
去年一年間で走った実際の距離で保険料が決まる場合:
走行距離を超えても追加の保険料支払いは不要です。
反面、前年の走行距離に満たなくても払い戻しや割引はありません。